第十話 魔法基礎で? Side夕夜
「まずは二人に向いている属性を調べましょうか」
それは別にいいがいったいどうやって調べるのか。
「調べるためにこの魔石を使います」
そう言って持っている鞄から石を出す。
「これは火、水、雷、土の属性をため込んだ物です。これに触れて反応の仕方で属性がわかります。ではまず夕夜さんから」
それを聞いてまず火の魔石から触る。すると唯の赤い石から炎の羽が舞い上がる。
「これは・・夕夜さんは大分火の属性に適性があるようですね。私の知る限りここまで反応を見せた物はありません」
火の属性に向いていると言われ俺は少し嬉しくなる。続いて水の魔石に触るが反応を見せない。どうやら水は向いて無いらしい。
諦めて次の雷の魔石に触れると黄色い石から紫電が走る。雷の属性は俺に向いているらしい。
最後に土の魔石を触るが反応はない。
それらすべてを見たサラが、
「どうやら夕夜さんは完全な攻撃特化型ですね。それも火と雷両方に最高クラスの才能のある。修行次第では失われた古代魔法すら使えるでしょう」
実に俺好みの属性だった。隣の朝日は何故か嫌そうな顔をしている。
「次は朝日さんです」
と言われ朝日が魔石を触る火の魔石はを触るが特に反応を見せない。しかし次の水の魔石を触ると、青い石から霧が出てくる。それに驚いた朝日はすぐに手を放す。同じく驚いていたサラが、
「これはすごいですね。完全に水の属性に適正があるようです」
その言葉に嬉しそうな顔をする朝日。俺としても水は使えないそうなので丁度いい。
続いて朝日は雷の魔石に触れるが反応がない。朝日はまさかと言う顔をして土の魔石に触ると土色の石が沢山の色の宝石に代わる。それを見たサラは、
「朝日さんは完全な補助型ですね。お二人がコンビを組めば将来敵はほとんどいなくなるでしょうね。では魔法の練習に移ろうと思います」
それを聞いた俺は、ついに魔法を使えるようになる事に期待する。
「最初は基礎なので詠唱などはいりません。単純にこれからやる事を手のひらの上にイメージしてください。先ほど魔石を触った時に出た物を思い浮かべるとやり易いです」
俺は手のひらの上に炎の羽をイメージする。一枚一枚が舞い落ちてくるように。
すると手のひらの上から炎の羽が舞い落ちる。それを見たサラは、
「夕夜さんは、成功したようですね。では朝日さんもやってみましょうか。先ほど出した霧を思い浮かべてください」
そう言われて目をつぶり集中する朝日。そして閉じた手をゆっくり開くと、そこから膨大な霧が立ち込める。しかし目を閉じているせいかその事にきずいていない。
「サ、サラさん何かあったんですか?前が全く見無いんですけど」
アリアの焦った声が前から聞こえて霧は出続けるのを唖然と見ていたサラが急いで止めようとする。
「あ、朝日さんもういいです。止めてください!!」
それを聞いた朝日はゆっくり目を開ける。しかしあいつは周りを見ても何も見えないだろう。それほどまでに霧が広がっている。
すると突然体に落ちるような感覚を覚え急いで周りの柱と唖然としている二人を捕まえる。前のアリアを確認するとしっかり壁につかまっている。落ちていると理解した朝日が叫び出す。
「落ちてるしぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
(多分お前の出した霧で道を踏み外したんだけどな)
と考えつつ隣のサラに指示を出す。
「サ、サラお前の水魔法でクッションを作れないか?出来たらそれで馬車全体を包んでくれ」
「つ、作れます。少し待ってください!」
そう言って急いで水の壁を周りにはるサラ。そしてはり終わったと思ったら、
「ズドォォォォォォン」
と言う轟音が鳴る。どうやら下に落ちたらしい。それを確認した俺は、この旅が容易でないことを気絶した朝日を見て確認した。