ガチャガチャついでにダンジョンバトル
次の日
まずはモンスターガチャの10連を回す。
1回1000DPなので1万DP必要だ。
・スライム (1DP相当)
・スライム (1DP相当)
・ラット×10 (1DP相当)
・ゴブリン (3DP相当)
・座敷童 (5000DP相当)
・オーガ (80DP相当)
・スライム (1DP相当)
・レッドスライム(3DP相当)
・スライム (1DP相当)
・ドリアード (200DP相当)
・突撃魚 (50DP相当)死亡
約半数がスライムという目を見張るほどのスライム率の高さだ。
そして魚類系のモンスターはしばらくビチビチと生きていたが俺達が慌てている内に死亡した。
当りは文句なく座敷童だが、戦闘力があるように見えない着物姿の幼女だ。
双子達が気に入り、かいがいしくお菓子を与えている。
洗脳してるわけじゃなくお姉さんぶりたいだけだよな。
出てきたスライム達は一瞬でクロの傘下に入ったようだ。
クロを先頭に一列になっている。
ドリアードはキョウカと同じくらいの女性だがボーッとしていて、キョウカ達が急いで服を着させていた。
ラット達はちょろちょろとどこかに走り去り、ゴブリンとオーガは死んだ突撃魚を取り合っている。
ゴブリンとオーガを3階層に追放し次のガチャを回す。
言わずと知れた能力が解放されたガチャだ1回1万DP。
これもアイテムガチャと一緒で、この後に来るのは10連だろう。
覚悟を決めて、1万DPを支払う。
出てきたのは大蜘蛛(30DP相当)だ。
心が折れそうな俺をシスとリアが励まし、キョウカは悲鳴をあげて逃げた。
次はよいよ10連だ!
10万DPを支払いガチャを回す。
・ポイズンスライム (20DP相当)
・ファイヤースライム(20DP相当)
・スライム (1DP相当)
・レッドスライム (3DP相当)
・竜牙兵 (1000DP相当)
・スライム (1DP相当)
・レッドスライム (3DP相当)
・スライム (1DP相当)
・パープルスライム (80DP相当)
・ミミック (90DP相当)
・リビングアーマー (80DP相当)
駄目だぁ!
スライム率の高さに眩暈がする。
竜牙兵は一流の戦士並みの技術と高い魔法耐性を持つ骸骨兵だ。
こいつはシスの訓練相手としてとっておき、ミミックとリビングアーマーは3階層に転送する。
パープルスライムは幻術系の魔法を使い、状態異常の攻撃特性を持つ結構強いスライムだ。
大きさもクロと同じくらいで力関係がどうなのか気になったが、あっさり配下に収まった感じだ。
スライム達はクロを頂点とし、好きに生きていてもらおう。
これで残すところは1回1万DPのアイテムガチャと1回10万DPのモンスターガチャになった。
アイテムガチャ(1回1万DP)を回す。
出てきたカプセルは銀色だ。
・リフレクトシールド(1万DP相当)
出てきたのは魔法を高確率ではじく魔法の盾だ。
軽く物理防御力も鉄の盾ほどある。
価値も同じ1万DPだから損はしていない。
だが、例のアラームは鳴らなかったので10連は無いようだ。
「これどうする?シスかキョウカが装備出来ると思うけど?」
「私はいいわ。盾使わないし、シスさんは使うんでしょ?」
「はい、でもいいんですか。こんな高価な盾・・・。」
「使わなきゃゴミになるんだし使えばいいんじゃね。」
「そうよ。使わなきゃ持ってても意味無いわよ。」
こんな感じでリフレクトシールドはシスの物になった。
口では遠慮してたがニヤニヤが止まらないみたいだ。
新品の盾を一生懸命磨いている。
そして、よいよ最後は10万DPでのモンスターガチャだ。
おかしな機能が追加されない事を祈り、ガチャを回す。
出てきたカプセルは黒だ。
カプセルが割れると煙が吹き出し、そいつがあらわれた。
シスと同じくらいの長身で胸はシスより少し小さい。
気の強そうな釣り目だが目を見張るような黒髪の美女だ。
背中にコウモリのような羽をもち黒髪の頭に大小合わせて5本の角、良く見えないが長く細く強靭そうな尻尾を持ち、肌はヌメヌメと光を反射している。
サキュバスか?それとも女悪魔か?
「あたいを呼んだのは誰だい?」
見た目同様の気の強そうな問いかけだ。
鑑定を使ったが弾かれた。
こいつ!強いぞ!
「俺だ。俺がこの迷宮の支配者でシリアスだ。話せるならちょうどいい、自己紹介してくれ。」
キョウカを盾に俺も強気で話す。
「チッ!あたいは魔人のミシャンドラ様だ!そんなんで良くあたいを召喚できたな。」
「まぁ、なんとなくな。名前は長いからミーシャで。」
「好きに呼びな!」
「こっちは俺の嫁の「キョウカです。宜しくミーシャさん。」「リアです。」「シスだ、宜しくミーシャ殿。」。」
「あ”あ”!3人も嫁がいんのかよ!」
「成り行きでな。それでそこの双子が「魔乳のザキ。」「魔乳のルド。」らしい。」
「魔乳ってのはなんだ?」
平らな胸を張る双子を見ながらミーシャが疑問を投げかける。
「魔乳は魔の乳。」
「魔乳は神の乳。」
迷いなく答える双子がミーシャの混乱に拍車をかける。
「後でリアにでも聞いてくれ。とりあえず昼飯でも食いながら現在の状況の説明をする。」
・
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・
「つまり、ダンジョンバトルのために、あたいを召喚したのか?」
「召喚では無く、ガチャで出たんだ。」
「ふ~ん・・・まぁ、いいや。それより、これもっとくれよ。」
食後のデザートにプリンを出したら、えらく気に入ったようだ。
いくらでも食いそうだからバケツプリンでいいだろう。
吐くまで食うといいさ。
「いいぞ、そら。」
バケツ大のプリンに皆が驚愕している。
が、双子とミーシャは目をキラキラさせていた。
「おっ!話がわかるじゃねーか。」
嬉しそうにバケツプリンを食べ始めるミーシャを横に双子が駆け寄ってきてそでを引っ張り始める。
「私達にも。」
「同じの。」
うるさいので同じものを出してやる。
チビ共は確実に具合が悪くなるだろうが良い薬になるだろう。
「じゃあ、始まったら、あたいが行って敵のダンジョンコア潰せばいいんだよな。」
「あ、ああ、いや・・・ダンジョンバトル自体初めてでどうするのかも分らないんだ。だからまずは様子を見てからになる。」
どうなるか分からないが明日の朝には返事をしなければならない。
やれる事をやっておかないとな。
その後、キョウカにミーシャの強さが分るか聞いたところ、素で自分の5倍以上の強さだと言っていた。
次の日
ダンジョンバトルを受諾すると開始期限として00:59:59と表示された。
カウントダウンしているからこれが0になると開始なのだろう。
すぐに始まらなかったため拍子抜けした半面、ホッとした。
「なんだよ、まだやらないのかよ~。」
闘志全開のミーシャは不満そうにのたまうが作戦会議が出来るのはいい事だ。
昨日はあの後1階層のG軍団を計1000憶匹に増やし、迷路の5~9階層を追加し9階層の迷路の酸素濃度を1%にしておいた。
ミーシャがジタバタするとシスに匹敵する胸がブルブル震える。
それに釘付けになっているとキョウカの肘が脇腹にヒットした。
今のうちに呼吸を必要としない竜牙兵を9階層の階段前にボスとして配置し、Gを1憶匹1グループとして計10グループ敵ダンジョンに突入するよう指示をだした。
10億匹には俺の未来のため死兵となって散ってもらうつもりだ。
カウントが0になりダンジョンバトルが始まった。
どこからか敵が入ってきている。
スクリーンで確認すると1階層の端の方にブラックホールのような物があり、そこから敵が続々と侵入してくる。
すぐさまG軍団に撃破を命じると侵入者達に30億匹ほどのGが襲い掛かった。
あっという間に体中にたかられ、転げまわる敵モンスター、その隙をつき10億匹の決死隊が突入する。
そして敵ダンジョンに侵入したG達が飛び回りながら威力偵察を慣行する。
数匹程度のモンスターでは相手にならず、無敵の快進撃を続けるG達。
更に侵攻してきた敵を排除し、入り口付近にいたG達にも侵攻を命じる。
スクリーン中に飛び回り蠢きまくるG達が映し出され女性陣はドン引きだ。
飛べるG達には落とし穴などは関係無くドンドン侵食するように階層を走破していく。
既に1時間経過で2階層を超え3階層を走り回るG達。
黒い波のようにダンジョンの中を移動している。
被害を確認すると1億匹ほどがお亡くなりになっていた。
追悼の意を込め、G軍団に総攻撃を命ずる。
守護として残っていた60億匹ほどのG達も敵ダンジョンに突入した。
守護軍が合流した事により侵攻速度が爆発的に跳ね上がる。
昼前には20階層を突破し更に歩を進めている。
この時点での損害は8億匹ほどだ。
DPで換算すれば8000万か。
よくよく考えたら被害は甚大だな。
そして、その日の15時すぎには32階層にあったコアルームを包囲した。
「ミーシャ、行くか?」
「やだ!誰があんな中にいくもんか!」
スクリーンには床、壁、天井を黒く塗りつぶすG達が映っている。
正直なところ俺も行きたくはない。
ミーシャが拒否ったのでG達にコアの破壊を命令する。
出来るのか不安だったが、奴等はやり遂げた。
台座にあったダンジョンコアが砂の様に崩れて俺達の勝利が確定した。
ダンジョンコアに触れるとダンジョンバトルの勝利が表示され。
リザルトを見る事が出来た。
奈落のダンジョン VS Gの楽園ダンジョン 戦闘結果
勝利:Gの楽園
勝利条件:ダンジョンコアの破壊
戦闘時間:09:14:38
撃破ボーナス:6200DP
勝利ボーナス:2000DP
しょぼっ!
結局、こちらの被害はGが20億匹ほどだ。
DPにして2億相当。
使ったDPすら回収出来ないとは、やはりダンジョンバトル等やる意味が無いな。




