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報酬とステータス

 お昼をグランデさんにごちそうになり、解体場の裏口より入る。別の職員さん達はすでに各々の仕事をはじめていた、グランデさんも受け付けに戻ると言うことで、一緒に着いていって、報酬などをもらうことになった。


「坊主、一応プレートの確認するから出してくれ。」


 報酬を渡すときなどギルドで何かするときは必ずプレートが必要になるのだ。


 しばらくするとグランデさんが戻ってきた。


「今回の報酬だが、細かく言うか?めんどくさいからまとめた金額がいいんだが?」


「長くなりますか?」


「そこそこな、持ち込んだ魔獣のランクと買い取りの価格の説明だからそれに魔獣名までとなると勘弁してほしい、ランク事の買い取りでいいか?」


「それでお願いします。」


「まずはCランク魔獣の持ち込みが7体、魔石が210,000ギル、買い取れる部位が300,000ギル、Dランクが22体、魔石が175,000ギル、部位が120,000ギル、Eランク38体、魔石が7,600ギル、部位が19,000ギルだな。トータル891,600ギルそこから手数料をなんかを引いて、支払いの方が748,440ギルド側もサービスってことで750,000ギルの大金貨7枚と金貨5枚のになる。臨時依頼の支払いがよく働いてもらって、出来高含めて30,000ギルになる。一応ギルドの鑑定部門で計算してもらってるが、問題はあるか?」


 正直なところものすごく高いような気がするが…なにせ販売時の価値がわからないし、ギルドでぼったくられることはないと思うから……。


「それでお願いします。」


「わかった。金の数を一応数えてくれこれも決まりだからな。坊主のランクだがあとFかEのクエストを2、3受ければEランクへ昇格だ。お節介かもしれんが、もう少し真面目にクエストは受けた方がいいぞ。」


 お金の入った袋をグランデさんはカウンターへとおいたので中身を確認する。……確かに大金貨7枚に金貨8枚しっかり入っていた。


「クエストの件は善処しますが、なにせほとんど師匠の家で修行してますからね。町に来たときはなるべく受けるようにしますよ!あとステータスの鑑定板を使いたいのですが大丈夫ですか?」


「雷騰の弟子ってのは大変そうだな。鑑定板かちょっと待ってろ別のやつの担当だから聞いてきてやる。」


 受付を離れ別の職員さんのもとまで聞きに行ってくれるグランデさん見た目が大男なだけでものすごく優しいのだ。


「おう坊主、今の時間は誰も使ってないみたいだから、鑑定室空いてるみたいだぞ。」


「お世話になりました。ありがとうございます。」


 とお礼をいい鑑定室へ向かう、後ろからは解体忙しいときは頼むぞ!って言われたからとりあえず頷いておいたけどね!


 そしてようやくステータスの確認が出来る!!本当なら昨日のうちに確認ができたはずなのに解体手伝いで時間をとられ、朝帰りして、また解体して今に至るわけだ…いったい何をしていたのだろうか…。


 でも三ヶ月の成果がここに現れるんだから。楽しみだ! 早速確認していこう。その前に誰にも見られてはいけないから、鍵をしっかりとかけてと。カチャっと鍵が閉まる。


 いつものように指先に針を当て血のにじむ指先を鑑定板に触れると鑑定板に最新の僕の情報が映し出される。



 ヴァン・アルカード(15)


 種族 ダンピール(人×ヴァンパイア)希少


 LV30


 スキル 言語理解 生活魔法 解体 

 武術 斧術 C 剣術 C 棒術 D 槍術 D 体術 C 杖術D 槌術 D 盾術 E


 魔法 魔力操作 C 火魔法 E 水魔法 D 風魔法 C 土魔法 C 闇魔法 C 属性外魔法 C


 耐性 衝撃耐性 斬撃耐性 魔法耐性


 特殊ユニークスキル 健康体 種族特性(第一段階)


 体力(HP)

 魔力(MP)

 筋力(STR)

 耐久(VIT)

 器用(DEX)

 俊敏(AGI)

 知力(INT)

 精神力(MND)

 (LUK)


 装備 隠蔽の指輪

 制限の指輪×2

 ホルスター型マジックバック

 飛竜セット

 鉄の剣


 称号 渡り人 雷騰(らいほう)の弟子 修行僧 タンクトップ兄弟


 軒並み能力は上がっていた。三ヶ月間師匠に教わり頑張った結果が出ていると思う。


 武術に関しては師匠に言われてやって来たことで様々なものが増えている。弓術による遠距離武器だが、師匠が得意ではないのと、魔法で遠距離は対応すると言うことで練習はしていなかった。短剣、大剣などは剣術に含まれている。


 魔法に関してもすべて満遍なく上がっている。最初の魔力適正の診断のときに火属性は苦手と言うことで、上がりが悪いようだ。気になるのは属性外魔法とは?と調べてみると


 ・属性外魔法


 基本となる四属性、対となる光と闇の属性へ魔力を変換する前の状態で使用する魔法。無属性魔法とも呼ばれる。身体強化や魔力感知などが該当する。


 と詳細検索で出てきたのだ。前回出てなかったのは覚えていなかったからだ。師匠の家では魔力感知も定期的にやっているし、トレーニングの際は身体強化を常にかけているから最近では集中しなくてもすぐに身体強化が出来るようになっている。それによって昨日の事件も起きてしまっているわけだが……


 斬撃耐性という項目が増えているのは師匠の土人形との戦闘によるものだろう。

 魔法耐性というのは炎の翼のメンバーと模擬戦にて魔法の解禁がそうそうにされたのが習得した要因だと思える。


 そして称号……見ないようにしようか……修行僧にタンクトップ兄弟……あぁここは密室だ叫んでもいいだろうか……見てみるか


 ・修行僧


 休みなく、常にトレーニングしているものに与えられる称号。もう少しやすみがあってもいいのではないだろうか?


 と書かれていた……いやなぜ詳細なのに疑問系で書かれているのだろうか?でも生きるため、種族特性の力を自分のものにするために必要な事だと思っているし、健康体のスキルのおかげで寝てしまえば完全に回復するのだ!!

 疲れ知らずで力がないのなら力をつけるためにやるしかないから休みなしでトレーニングするなにも間違ってないと思う!!


 次のは意味がわからないが……見てみるか。


 ・タンクトップ兄弟


 苦楽を共にし、良いことも悪いことも一緒に経験したものに与えられる称号。今回与えられたのは、いつ終わるかわからない解体作業を乗り越え、羽目をはずし、裸の付き合いとなり、路上で寝た仲である。ギルド解体職員(タンクトップ達)との友情の証


 うんなんとなくわかってたよ……この世界ではじめてやってしまった黒歴史になるだろう……ある意味ではタンクトップ達が生き証人になるのではないだろうか?

 はぁ……やってしまったものは仕方ないし、称号欄は見えなくすることが出来るから気にしない!!そうしよう。


 称号欄があっても特に恩恵があるわけではないので今後も不名誉な称号の獲得もあり得るだろう。


 すべての確認を終え、今までの結果を確認できた。そしてやっている事に間違いがないことの証明にもなった。今後も師匠に師事し、もっともっと力をつけたいと改めて決意を新たに鑑定室を出たのだった。


 すると僕を呼ぶ声が聞こえてきた。


「ヴァンっち!! こっちっすよ!!」


 それはここ最近も会ったばかりの声だった。

いつもお読みいただきありがとうございます。

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