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この世界と転生初日

 マークさんのあとを追いリビングにたどり着く。


「適当に座って待ってろ、すぐに食事の用意してやるから。味に期待はするなよ、男料理だからな」


 マークさんはいつでも食べれるように準備していたようで、鍋から肉と野菜のスープを二人分よそってくれ、白いパンを山盛りテーブルに持ってきてくれた。


「こんな辺境だからこんなものしかないけど、腹はふくれるだろう、気になることもあるだろうがまずは腹を満たしてからだな。」


 お腹も限界だお言葉に甘えて、食べることにした。

「いただきます。」



 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 結局あれから謎の肉入りスープも二杯おかわりして大満足だ。

 食後のお茶をもらうときに見ていて驚いたのだが、マークさんは食器類をすべて重ねるとクリーンって言いながら棚に戻していたのだ…洗わなくていいのかな?


「マークさん、食器洗い僕がしましょうか?そのまましまってしまっては次使うときがちょっと…」


「ん?あの片付けた食器類はキレイだぞ?あれは生活魔法のひとつだな。分かりやすいやつだとこれだな。」


 というとマークさんは人差し指を出して、(シードファイア)と語ると指先から火がでたのだ。


「これも生活魔法のひとつ、火をつける魔法だ。この世界の住人なら誰でも使える魔法だぞ。」

「ヴァンの居た世界では魔法はなかったのか?」


「僕の暮らしていた世界には魔法はなかったです。僕にもその生活魔法って使えますかね?」

(男の子なら一度は憧れたことがあるのではないだろうか?魔法を使うことに)


 するとマークさんはニタリと笑って話し出す。


「ヴァンなら少しの訓練で使えるようになると思うぞ、生活魔法なんてめじゃない実戦的な魔法だって使えるはずだ。なんたって渡り人で半魔だからな。さらに言えば目の前の俺は大魔法使いにして、接近戦闘もこなす天才だからな、わーはっはっは」


「ホントですかっ!!でも渡り人や半魔は関係があるのですか?」


「おいおい大魔法使いはスルーかよ…。まぁいいか、魔法ってのは一人一人で違いがあるんだが、渡り人にいたっては過去の記録でもすべての属性が使えたとか、ユニークスキルを持っていて特別な存在として書かれてることが多いな。さらに半魔これは人と魔族の血が半分づつ流れてる混血の人々を指す言葉だ。そして魔族ってのは身体能力も魔力量も人種よりも優れているのがほとんどだ。」


(僕は渡り人でさらにマークさんがいうにはこの指輪で瞳の色が隠蔽されていることから、僕は半魔でもある、特別な存在でさらに優れた種族の血が流れてる……良いとこ取りのハイブリッドってことだよね!!異世界無双なんて小説にあったようなこともできるんじゃないの!!)


「あぁその…なんだ……緩んだ顔して…いろいろと妄想してるのはわかるんだが、過去の文献では渡り人達は大器晩成、最初はみんな苦労したみたいだぞ。」


(もう少し浸りたかったのにこの上げてから、すぐに落とされるって…)_| ̄|○とまではならなかったけど少し落ち込む。


「まぁヴァンの努力次第で変われるってことだ、それに俺が教えられることがあれば教える。わからないことがあれば聞いてくれ、ヴァンが一人前になれるように手助けするからな。基本は自由な冒険者だった俺だから戦闘やらに片寄ったものになってしまいそうだけどな。」


「それでもかまいません、よろしくお願いします。マークさん。」


「おう、任せておけ。」

「あと半魔の話が出たからな、この話もしておかなければならないか、端的に言えば人種以外の種族は差別の対象()()()。特に魔族への差別意識は強かったって話だが、過去の渡り人のおかげでそれも少なくなってるのが今の現状だ、その渡り人が活動していたのが今俺たちのいるヘリテリウム王国だ、そしてその指輪も渡り人が作成方法を残して作られた魔導具だ。まぁなぜ魔族が……………………」

 マークさんはこのあともいろいろと話をしてくれた。



 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 目覚めた部屋にて


 ベットに寝ながらマークさんの話を思い出す。

 魔族がなぜ差別の対象だったのかは魔獣(モンスター)の目の色と魔族の瞳の色が同じ赤色であることから昔は魔族もモンスターと同じとされ討伐の対象としていたんだって。

 そして僕が転生したのがノルディスク大陸と言うらしい、この大陸には6つの国があることヘリテリウム王国、エンケラドゥス王国、カリスト聖王国、タイタン帝国、獣人国家、魔族領

 種族の話もあった、人、獣人、妖精人、魔族、竜人などが居るんだって、この大陸では人が一番多く、竜人なんてのは滅多に出会えない種族なんだって、マークさんの話を聞いてファンタジー小説でしか聞いたことのない種族の人達にぜひあってみたいと思った。

 そして神様に感謝かな、地球に居たら出来なかっただろう?人と少し変わった体験が出来ると確信してる。だって僕の体?種族って言えばいいかな?半魔の渡り人(転生者)なんてこの世界でたった一人少しどころか誰にもできない体験がこの世界で待ってると思うから。

 それにモンスターが居るってことだから、自分の身は自分で守れるくらい強くならなきゃいけないと思う。

 さらに言えば魔法がある世界だ、魔法もいろいろと覚えたいと思ってる、全く知識がないし想像もつかないけど、心配はしていない。なんてたって自称大魔法使いのマークさんがついてるからだ!!やりたいことが目白押し楽しみで仕方ないよ!


 そうして転生し目覚めた初日が過ぎていった。



読んでいただいた皆様ありがとうございます。

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