わが家にて
短めです
買い物を済ませて、町から基地まで車を飛ばして帰ってきたのは翌日だった。
車中泊でしたよ、ええ。
ぶっちゃけ快適でしたけどね。
と、いうわけですぐに開発部の連中にエールとソーセージ、生ハムを配ってやった。
むさいヤローどもが肉と酒をガン泣きしながら抱える様はホラーだったといっておく。
ま、これからまたやつらも忙しくなるだろうし今くらいは羽目はずしておきなさいな。
「うーし、帰るべ。」
車で屋敷まで帰還し、礼を言って運転手と別れる。
良いやつだったよ……………。
「とりあえ、ず。ねるぅ………。」
マリアがうつらうつらしながらそんなことを口にしたのでおもむろに足を掬いとり、御姫様抱っこをしてベッドまで運んでやった。
顔真っ赤っかな妹まじかわいい。
「おやすみ、マリア。良い夢を。」
「ん、おや、すみ。」
蝋燭を吹き消して、部屋を出て、自分の寝室へ。
これから作るのはボデイアーマー、つまりハードウェアの分野、俺の領分だ。
マリアには今回アイディアを貰った。
また、助けられた。
もうこの件については頼るわけにもいかんよな?
俺はアーマーの素材と製法、そしてデザインを取りまとめて夜を明かした。