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戦禍の予兆

燃料を入れて、ご機嫌でBRVが平原を走り抜ける。

街道は使わない、そんなもん使わなくても最短距離で突っ切れるほどの悪路走破性がこいつにはある。

ま、ゆーて草原で、平野だしな。楽勝で走れるよ軍用車両の足回りなめんな。



「うーん……………」


助手席でうめく俺を運転手を勤める若い兵士が心配してくる。

いやね、ちょっと考えることがあってね?


「平和すぎねーか?ドラゴン…………は無いにしてもワイバーンとかさ。出てこねーの?」


そんなことをいったら彼は吹き出してしまった。

なぜだ。


「いつもいつもそんなのが出てきてたら今頃人間なんて生き残ってませんよ。ワイバーンは高地に居て滅多に人里まで降りてきません。」


なに?そうなのか?


うーむ。となると、だ。


「200匹の群れで都市部に攻めいってくる可能性、どれくらいだ?」


そんな俺の問い、その真意に彼も気づいたのか、ハッとする。


「先月辺りに起こった、ドラゴンの大規模進行………ですか?」


ご名答。オヤジがスクランブルして変態機動で俺やマリアをドン引かせたあれね。

あのときワイバーンは200は居たはずだ、それが、自然に(・・・)発生する可能性は如何?


「…………あの規模の群れは、まずあり得ません。何らかの――――――」


「……………人為的な工作が無いと。か?」


俺の言葉に兵士は頷く。

なるほど、やっぱりあのワイバーンの大行進は人間が関わってたか。

おそらく、うちと敵対している国。


それよりずっと前、俺が8歳のころにはどこぞの騎士四人による町中での襲撃もあったし、二年前の海竜のスタンピートだって下手したら…………?




うん、かなりタスマニア周辺がきな臭いことになってるみたいだな。


なるべく早く軍備を整える必要が出てきたぞ、おい。

戦力増強は、まだ終われなさそうだな。



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