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暴、権、財

基本的に何らかの記載が無ければリアーナ視点です。

オヤジが迎撃を終え帰路につく。

レーダーでそれを確認した俺たちはホッと息をついて、父さんの方を向く。


「いかがでしたか?お父様」


俺の問いに父さんは顎を撫でて、一瞬悩んだそぶりを見せた後で重々しく呟く。


「厄介だな…………知られたら周りが騒がしくなる。」


周辺諸国や他の領地がこちらを警戒して軋轢を生むのではないか。または国から反逆を疑われるのではないか。

言外の意図としちゃそんなとこかね?

気にしなくても大丈夫だよ、父さん。だって


「ごちゃごちゃと五月蠅い方は国ごと焦土にするか、銃火をちらつかせて黙らせますわよ。問題ありませんわ。」


ここまで突き抜けた暴力、だれにも、それこそそれらの罪を取り締まる者たちにも止めらんねーからな。と

そんな俺の言葉に父さんが一瞬、驚いたように身を震わす。

まー反逆に問われてもおかしくない台詞だが、反乱反逆は(・・・・・)成功させちま(・・・・・・)えば革命であ(・・・・・)り正義(・・・)だ。

そして、俺にはもしやろうと思ったらそれをできるだけの力がある。

正義は勝利に、つまり力によって証明される。

なら、力持つもの(俺たち)は正義だ。義は俺たちにある。


「リアーナ…………貴様の思考は、異常だ。普通の人間は暴力をそこまで絶対視しない。どこかで、権力や金がストッパーになる。」


ここまでの一連のことを聞いて、父さんは俺をそう評した


っかしーなー、そんな変なこと言ってるか?俺。


法も秩序も権力も、暴力を担保に保証されるものだろう?

警察や軍隊(暴力装置)が無きゃルールなんか文字の羅列以上の価値はないだろう?

権力者が怖いのは、彼らの決定に強制力があるのは権力が暴力と表裏だからだろう?


だが、自分がそれよりヤベー力を手に入れていたら?



俺に反逆の咎を問う王権も、こちらに政治的にちょっかいを出す周辺地域とやらも―――


「死人に口無し、ですわよ。お父様。それはいかな権力が有ろうと政治力があろうと財を成していようと例外はございません。撃たれれば人(・・・・・・)は等しく肉に(・・・・・)なるの(・・・)です(・・)


そう、それらは、榴弾で吹っ飛ばしてナパームで燃やしちまえばただのなんの力もない死体の山以外の何者でもなくなるんだからな。


以前までならこんなことは無理だった。

政治も権力も金の力もひっくり返してぶっちぎるにはそれを担保するモノ、即ち国家をぶっ潰せるほどの火力が必要だった。

以前までなら、そこまでの力はなかった、だから貴族階級には知られないように、なるべく外部には情報を出さないように立ち回っていた。

でも、今なら


戦力が整い、一国を半日で潰せる火力を得た今なら



「誰に知られようが誰がケチをつけてこようが、次の日にはその方の領地が吹き飛ぶだけ、我が家にも私にも一切不利益はございませんわ。」


にこりと、清清しい笑みでこう言える。


父さんの顔はひきつっていたが。まぁ、些細なことだ。


この小説の基本理念は


「うざったらしい干渉はとりあえず鉛弾食らわして黙らせる」


です

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