合同軍治演習当日
演習当日
俺たちはイタリカにある海岸沿いの町に来ていた。
潮の匂い香る、土壁の家が立ち並ぶここは今回の演習の宿場として指定されており、遠くから来る奴等はここで止まったり休息をとってから演習場へと赴くのだ。
で、だ
「なんで父さんがいるんだ?」
俺らがC17でイタリカまで飛んで、ヴァランクスによってこの町まで来てみるといつのまにか父さんが居た。
「なんでもなにも私はタスマニアでは王以外で唯一常備軍を許されている貴族だぞリアーナ……………。」
えー、あ、そうだった。
タスマニアの代表として来てるんだ、父さん。
タスマニア国軍の竜騎士とか俺らがぶっ潰しちゃったし…………現在一番の戦力はうちの兵隊なんか。
「そういえば我々はタスマニア辺境騎士団にお会いしたことは無かったですね。」
アンがそんなことをぽそっと呟く。
そうだな、俺らは近衛とは会ったことあるが家の騎士団には会ったことないな
「どんなやつらなのか……………つうか俺らも準備しねーと。アン、P90はどうだ?」
「使いやすくサブマシンガンより威力も高い、いい銃です。オルトロスのオペレーターもすぐに使いこなせるようになっております。」
オーケぃ
他のやつらも完了してるみてーだし、開始まではゆっくりしましょ。
と、そんな俺たちに近づくやつが一人
「壮健か、リアーナ殿」
「これはこれは国王陛下、俺は絶好調ですごきげんよう。」
タスマニア国王、ガリウス・アーノルド・タスマニアその人だ
「やはり貴女も参加するのだな。」
「当たり前だろ。こんな楽しそうなイベント逃してたまるかって。」
王さまは苦笑して、俺はケラケラ笑いながら談笑する
それぞれ国と国際組織の違いがあるとはいえ組織のトップ
遠慮したしゃべり方は無しだ。王さまもそこそこ優秀だしそれはわかってるだろう、なにも注意をしてくることはない。
親父も顔をひきつらせながらなにも言ってこないしアンなんて言わずもがなだ。
「それぞれの騎士団や海軍が演技をして武威を示す合同演習、リアーナ殿の軍も楽しみにしておるぞ、もっとも、リアーナ殿のところに対しては恐れ混じりだがな」
はは…………まぁ、期待は裏切らないと思うぜ。
「さて、会場に移動しよう。アン、車出してくれ」
「copy 承知いたしました、マジェスティ」
話してたらちょうど良い時間になったので演習場に移動する、場所はここから30分ほど街道を行ったところにある近くの平原だ。
「陛下、あと父さんも乗ってきますか?うちの車。」
「あぁ、頼む。前から興味があったのだ。」
「うむ………。」
と、言うわけで2名さまごあんなーい
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というわけで着きました、演習場
「素晴らしい乗り心地だったな、なによりこれを軍に配備したら……………。」
「リアーナ、貴様父にこんなものを隠していたのか…………。」
ガリウスと父さんがなんかぼやいてますが好評いただいてなにより。
さーて、ではでは
「辺境騎士団どこよ。」
「探しましょうか。」
うちお家の騎士たちに挨拶してきますかね。
「なんだ、リアーナは辺境伯領の騎士に興味があるのか?」
んー?いや、まぁ自軍と友軍の戦力くらいは知っときたいよね。
まぁ騎馬兵が使いもんになるかったらウチの軍には要らんけど。
「それなら演習場の隅、あそこに居るぞ。最初に演武をするから気が立っているはずだ、刺激するなよ。」
と、父さんが教えてくれる。
はいはい気を付けますよ。
…………多分な
「じゃ行ってこよ、アン。オルトロス召集、こういうのは初見のインパクト大事。」
「copy」
相手が群れてるならこっちも群れでが礼儀だよな?アンに部隊召集を指示すると即座に了承、通信を始めた。
さて、騎士たちとの初顔合わせだ
楽しいねぇ。