表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/20

第一話「廃工場」

短い

「よいしょっと」

 ガシャガシャと音を立てながら、ところどころ錆び付いたフェンスを飛び越える。

 フェンスの中の廃工場は全く人の気配がなく、地面には瓦礫が散らばり、錆び付いたパイプが至る所に伸びていた。機械などの類は、意外にも全く残っていなかった。


「…落書きどころか、誰かが入った痕跡が一つもないな。逆に怖いぞ」

 吉田が地面の瓦礫を蹴飛ばしながら言った。


「そりゃそうだ。こんな廃工場に入り込む奴なんて、今時俺らくらいさ」

 二人で冗談を飛ばし、笑いあいながら工場の中を歩いていく。



 一通り中を歩き回り、次は工場の横にある二階建ての建物の中に入ることになった。

「ドアも開かないし、窓も当然開いてない…」

 俺がドアノブのチェックをしていると、カラカラと何かを引きずる音が聞こえてきた。後ろを向くと、吉田が太い鉄製のパイプを持って歩いてきていた。


「これで窓を叩き割ればすぐに入れる。さぁ、どけ」

 言うとおりに窓から少し離れ、吉田がパイプを持ちながら窓に突進する。想定どおり、大きな音を立てながら窓が割れた。


 窓枠についた破片をパイプで丁寧に取り除きながら、建物の中に侵入する。建物の中は薄暗く、昼間だというのに光がほとんど入ってきていなかった。

「うわ、普通に怖いじゃん…」

 吉田がそうぼやきながら、薄暗い廊下の中を歩いていった。廊下はさほど長くなく、左右に二つずつの扉があり、一番奥には二階に行くための階段があった。


 手前の扉から順に開いていくことになり、一つ目、二つ目、三つ目と順番に開いていき、残すは四つ目の扉のみとなった。

 今まで開いた部屋は窓が一つ付いており、廊下とは違いかなり明るくなっていた。そこそこの広さだが、壁に置いてあった棚以外は何もなく、恐らく事務室として使われていたのだと思われる。


「どうせ今までと同じだろ。とっとと調べて二階行こうぜ」

 吉田がドアノブを回し、乱暴にドアを開けた。ドアが大きな音を立てて壁に当たり、一気に部屋の中の様子が視界に現れた。




「いらっしゃいませ!」

 簡素なカウンターに、横には遊園地の改札のようなもの、そしてカウンターの奥では爽やかな笑顔を作る、遊園地のキャストのような服を着た女性が手を前に組み立っていた。


 いきなりすぎるその光景に、俺達は乱暴な開け方が嘘のように、優しくゆっくりと扉を閉めた。


遊園地の改札みたいなあれの名前がわからない


改善点などあればご指摘いただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ