第十四話「暗がり」
剣を構えつつ、距離を取る。
足元からチャプチャプと音がなり、
地面を見ずともかなりの量の汁が溜まっていることがわかる。
突如、化け物が動き出す。
地面にある線路のレールを無理やり引き剥がし、口に咥えた。
咥えたレールを器用に振り回し、辺りの照明を全て潰した。
遠くのほうの照明は潰れていないので、
ぼんやりとは化け物の姿を見ることができる。
だが、速い攻撃や水しぶきといったものまでは見えないだろう。
口に咥えたレールを化け物が捨てる。
闇の中で鈍く光る化け物の歯は、先ほどよりも恐怖を強く感じさせた。
瞬間、すぐ右隣で風を切る音が聞こえた。
咄嗟に避けようとする。
しかし、避けることができなかった。
体全体を強く圧迫するような感覚。
それに続き、体全体に走る激痛。
激痛の最中、何とか視界を得ようと目を開ける。
目の前に見えた光景は、大きな口を全開にして、何かを食べようとしている化け物の姿だった。
視線を下に向けると、俺を掴んでいる化け物の手が見えた。
化け物の手の中から剣を取り出し、目の一つに突き刺す。
おまけに、突き刺した剣を横に動かし他の目もいくつか斬った。
悲鳴をあげた化け物は、俺の体を掴んでいた手の力を緩める。
中から手をこじ開け、地面に飛び降りた。
着地し、剣を杖になんとか立つ。
激痛が全身に走るのを堪えながら、化け物の方を見る。
さっき斬った目の辺りを押さえながら、痛そうに悲鳴をあげている。
「ざまあみやがれ…」
悪態をつきながら、痛みで薄れていく意識を必死に保つ。
化け物の悲鳴が止み、目に明らかな殺意が宿った。
剣を前に構えようとすると、
後ろから大きなエンジン音と共に吉田の声が聞こえてくる。
「壁際に寄れーっ! 相崎!」
転げそうになりながらも、壁際に寄る。
化け物と吉田の乗ってきた乗り物が衝突した。
戦闘は苦手です。
すみません。
改善点などあればご指摘いただけると嬉しいです。




