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第十話「撃破」

すみません

 厚さがそこそこの本を数冊持ち、机の上に立つ。

「おい! このクソ花!」


 叫びながら本を花に向かって投げつけた。花に付いている目が二つともこちらを向き、目を赤く染めた。

 上に枝が集まり始める。

 転がり落ちるように机から降り、走りながら本を投げつける。

 

 投げつけた本が、偶然花の目に直撃する。

「あ」

 本が直撃したほうの目を閉じながら、花が恐ろしい声量で叫ぶ。


 残ったほうの目でこちらを睨みながら、目を赤く染めていく。

 恐ろしいスピードで枝が塊になり、落ちてくる。


 周りを囲むように落ちてくる枝の塊。

 天井に再び枝が集まり始めるが、明らかに先ほどのものより桁違いに大きい。

 周りを囲むように塊が落下し、真上に直径三メートルはくだらない量が集まりはじめる。


「吉田! もうこれ以上はやばいって!」

「安心しろ、もう終わりだ!」


 扉の辺りから、壁に張り付いている枝に火が燃え広がる。

 花が苦しそうに叫ぶ。


「生きたまま焼かれるのって相当苦しそうだな。無事か?」

 吉田がそんなことを言いながら、こちらに歩いて来る。


「無事だ。あともう少し遅れてたら大惨事だったけどな」

「おっと、そいつは残念。もう少し遅くしたほうがよかったかな?」

 笑いながら冗談を言う吉田のわき腹を軽く小突く。


 花がしばらく叫びながら燃え続ける。

 ひとしきり燃えた後、花は光の粒子になって消えていった。


 カランカランと、金属製の軽いものが落ちた音がした。


 音がした場所に近づき、それを拾い上げる。

「…なんだこれ。ナイフ?」

「ナイフっていうか、小刀だな。ヤクザのドスだ」


 重くもなく軽くもなく、持ち運びしやすい大きさだ。


「特殊な武器とか石丸が言ってたけど、これも何かあるのか?」

 鞘から小刀を抜き、刀身を手でなぞる。


「さあ? 聞いてみなきゃわからん」

 以前と同じように、帰りたいと思いながら扉を開けた。


 明るい一本道に出る。

 相変わらず、石丸は同じ場所で壁際に立っていた。


「ああ、相崎君に吉田君。どうしたんだい?」

 笑顔で手を振りながらそういった石丸に、今日あったことを話す。


「…とりあえず、よく無事だったね。イージーにも勝てたようだし」

 石丸が、さっき渡した小刀を持ちながら言った。

「これだけどね。イージーが落としたものだから、ただの小刀と思っていいよ」


 小刀を石丸から受け取る。

 そして、神妙な顔で話し始める。

「肉が腐っていた、っていうのだけどね。それは君達じゃ逆立ちしても勝てないハードかルナティックの仕業だ」


 石丸は、壁にもたれかかって腕を組んだ。

「あいつらはハードから一つ変な能力を持っていてね。それも、その能力の一つだと思う」

 

「変な能力って、例えばどんなのを持っているんですか?」

 そう言うと、石丸は顎を押さえて唸った。


「うーん、そうだね…。僕が戦ったのだと、致死性の毒ガスを常に撒き散らす奴かな」

 正直言って、よく死ななかったなこの人。


「クマさんならもっと知ってると思うよ。あの人、ルナティック一人で倒してるし」

「あのクマって人、人間ですか?」


 そう聞くと、石丸は苦笑しながら答えた。

「人間の域辞めてるけど、一応人間だよ。あの人特殊な武器とか一つも使ってないからね」

 その言葉に、俺と吉田も苦笑を返すことしかできなかった。


「今回その腐らせた化け物相手に隠れたのはよかったと思う。基本隠れて行動したほうが、今はいいかもね」

 そう言うと、石丸は一本道の先へ歩いていった。


「…じゃあ、俺らも今日はとりあえず帰るか」

 吉田の言葉に頷いて答える。

 腰には、しっかりと戦利品である小刀が差されていた。


 



 



書き方を少し他の作者様方をリスペクトして変えたんですが、読みやすいですか?

後、戦闘シーンが短かったですが、私が千文字消し飛ばしました。


改善点などあればご指摘いただけると嬉しいです。



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