第九話「花の化け物」
戦闘描写は苦手です
勢いよく開いた扉から、木の枝が飛び出してくる。
木の枝は恐ろしい勢いで壁に張り付き、扉が付いている壁をすぐに覆ってしまう。
壁を枝で覆い尽くしたころ、二の腕ほどの大きさの球根が突然生える。その球根は見る見るうちに成長し、オレンジ色の大きくて綺麗な花になった。
「な…はぁ?!」
吉田が驚いた声をあげたが、すぐに扉の方に走る。だが、木の枝は想像以上に太く、いくら剣があるとはいえ切るのは難しそうだ。
剣を木の枝に刺している吉田を横目に、さっき咲いた花の方を見る。オレンジの美しい花は、微かに揺れているように見えた。
その花の揺れがピタリと止まり、目とキバの付いた口が現われた。
「おい吉田、速く離れろ! その枝何かやばいぞ!」
俺が叫んだ後、すぐに花の目が吉田の方に向く。その花は吉田の方を見ながら目を赤く染める。天井に枝を集め、巨大な木のような物を作り出す。
「わ、わかった!」
吉田が走り出し、壁から離れた瞬間。天井に集まっていた枝の塊が落下し、図書館全体を揺らす。枝の固まりは地面に直撃し、図書館全体を揺らした後、急激に乾燥が進んだかのように灰になって消えた。
走りながら本棚の影にいる俺のところに来る吉田。
「逃げるのは無理そうだな。全くもって倒し方がわからんが、あの花をどうにかするしかない」
俺がそう言うと、吉田は「ああ…クソ…」と文句を言った。
「おい、っていうか天井!」
吉田が上を指差しながら叫んだ。とっさに本棚の外へ走る。
再び図書館全体を轟音と共に揺らす。後ろを振り返ると、先ほどまで隠れていた本棚が枝の塊に押しつぶされ、ペシャンコになっていた。
「今のところ、あの攻撃を防ぐ方法はない。それに、向こうは無尽蔵に出せそうだしな」
花の方を見ると、再び目を赤く染めながら俺達の真上に枝を集めだしている。
再び横に動き、枝の塊が目の前に落ちる。どうやら、集めている最中に移動させたりはできないようだ。
「火だ、火を何とかして作るしかない」
俺がそう言うと、吉田も頷く。
「どこか手が届きそうな電灯で無理やり火を作る。どこかあるか?」
辺りを見回すが、天井以外には大きな電灯は見つからない。だが、ふとあの二人組が居る時のことを思い出す。
「入り口だ。入り口の電灯なら手が届くし、火が点いた瞬間あいつを燃やせる」
二人で扉の電灯の方を見る。もちろん、木の枝に覆われていた。二人であそこの電灯を使い火を作ろうとすれば、すぐにあの花にバレるだろう。
吉田が、俺の方を見ながら肩を叩いた。
「おい、お前まさか…俺に囮になれって言うんじゃないだろうな、吉田」
そう言うと、吉田はニッコリと笑った。
「そのまさかだ。さっさとやれ」
分かりづらい文章で描かれる戦闘をこの話で終わらせることができなかったのはひとえに私の技量不足でございます。他の描写含め、読者様にわかりやすいよう書くことにこれからも努めさせていただきます。
誠に申し訳ございませんでした。
改善点などあればご指摘いただけると嬉しいです。




