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狼は遠吠えする

しんしんと落ちる雪の静けさに、邪魔が入る。


ザッザッザッと、狼が走れば、新雪には真っ赤な血が流れた。



しばらく走った後、狼は立ち止まり空を見上げた。その堂々たる立ち振舞いは、彼が確かに群れの長であったことを窺わせた。


けれど、今、其処にいたのは只の負け犬だった。


人間に仲間を殺され、故郷を追われ、一体自分はどこへ行くというのか。


行くあてなどない。遂に独りぼっちになってしまった。



激情のままに、狼は大きな遠吠えを一つ響かせた。




どうか、願いが叶うならば━━



山彦となった遠吠えが聞こえなくなったとき、狼の姿はどこにもなかった。



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