●37 混戦・悪魔の恍惚 1
「 天に星 地に墓標 四方に祈り 禍殃の力よ集え 我が手に宿り六合を従えよ あらゆる物を裂き あらゆる物を砕き あらゆる物を破壊せよ! 」
苛烈な詠唱が烈風の中でこだまする。
「 空は赤く 土は黄金に 海は白く 染まれ 汚れ 汚泥に浸かれ 森羅万象あまねく地獄へ落とせ 天地を【ぐるり】と回せ この世の全てを否定せよ! 」
灼熱の炎の中、怨嗟にも似た声が言霊を紡ぐ。
相対する二柱の現人神の力は天井知らずに増大し、そのあまりの暴虐さ世界が悲鳴を上げていた。
渦を巻く風。
天に昇る炎。
空を埋め尽くす二つの力は、やがて『龍』の姿を形作る。
大きな風の流れが寄り集まって、一匹の龍に。
炎の巨塊が変形して、やはり一体の龍に。
それぞれが、己が主を乗せた浮遊大島を、一口で丸呑み出来るほどの巨大さを持っていた。
――雄叫び。
――咆哮。
颶風と烈火の龍が大口を開き、叫びを放つ。
人ならぬ存在の放つ音が『声』などと呼称される範囲に収まるはずもなく。
それは大気の破裂であり。
それは生きとし生けるもの全ての魂を震わす波動であった。
島にいる誰もが、揃って終末を予感したことだろう。
人、鬼人、全てが動きを止め、この世の物とは思えない空を見上げる。
世界が揺れた。
空間が歪む。
大いなる風の力と、絶大なる猛火が天空を二分し、それぞれの龍が宙を旋回しながら睨み合う。
まさにこの瞬間、森羅万象を終わらせる力が一極に集中し、激発の時を今か今かと待ち受けていた。
そんな中、二柱の現人神の詠唱は止まらない。
互いが互いを見据え、各々が眉間に好戦的かつ獰猛な皺を寄せていた。相手に己の全力をぶつけることしか頭にない表情だ。周囲のことなどまるで眼中にない。神たる傲慢が、そのまま行動となって表れていた。
やがて、彼女達の詠唱は終点へと達する。
「 〈天照降臨・灰燼烈火〉! 」
「 〈黒魔冥道・絶倫炎獄! 〉
濃密な言霊によって編まれた術式が起動する。
起動開始はわずかにハヌムーンが早い。
二人の少女の小柄な体から、ほぼ同時に光が迸り、周囲に広がっていく。
スミレ色と紫檀色で描かれるのは、超巨大な術式のアイコン。
もはや余人には、それがアイコンであることすらわからぬほどの巨大さだ。
広がる輝きは浮遊大島を超えてなお膨張を続け、彼女らの立っている大地が砂粒に思えるほどのスケールにまで達する。
先んじてハヌムーンの展開させた超巨大アイコンが唸りを上げ、術式が発動を開始した。
破壊の力が爆誕する――その刹那。
『いやいや、これは困るよ君達。流石のオレでもね』
雑に邪魔が入った。
エイジャの声が響いた瞬間、空間そのものを破壊せんとしていた膨大な力が嘘のように雲散霧消した。
事象そのものがキャンセルされたかのごとく、荒れ狂う風と焔が掻き消えた。
「「――!?」」
これには流石の現人神も色を失くした。己の絶対的な力を打ち消されたことに対し、二人とも平静ではいられなかったのだ。
二人の間に突如として人影が現れ、それは赤い髪を持つ美しき少年の像を結んだ。
「やぁ、ヴァイキリル。そしてロシュダルク。突然の邪魔立て失礼したね。だけど、ご理解いただきたい。あのままではせっかく用意したこの空間が、君達の力によってズタズタにされてしまうところだったんだからね」
薄紅色の瞳に悪戯っぽい光をのぞかせて、エイジャは貴族然とした所作で手を振る。
「悪いが、オレの権限で君達の力を封じさせてもらったよ。まったく、現人神というのは恐ろしい存在だね。正直、大抵のことなら問題ないぐらいリソースを、それはもう十分にたっぷりと用意していたつもりだったんだが……まさか君達がこれほど大量のリソースを操れるとは思わなかった。残念だけど、君達の力はあまりにも大きすぎる。少なくとも君達二人の本気に、この空間が耐え切れない。次の機会にはもっと多くリソースを用意しておくから、今回はもう勘弁してくれたまえ」
ハヌムーン、アグニールと順に顔を見比べながらの言葉に、最初に反応したのは、
「――チッ」
アグニールの舌打ちだった。
先程までの遊びに興じる童の顔は弾け飛び、凶悪なまでの憤怒が少女の面貌を彩っていた。
「アンタ……うちの邪魔してただで済むと思うてるん……?」
凄味を利かせ、アグニールは低く押し殺した声で宣告した。着崩して露わになった華奢な肩から、掻き消されたはずの術力が再び立ち上り始める。紫檀色のオーラがエイジャを威嚇するように膨張し――
「残念だが、ロシュダルク」
パチン、とエイジャが指を鳴らした。途端、アグニールの両肩から溢れ出していたオーラが霞のごとく消失する。
「……っ……!」
またしても己の力を打ち消されたことに、アグニールは美しい顔を苦渋に歪めた。
「ここでは君達の力もオレには通用しない。ここはオレの作った空間だ。君達にリソースを渡さないことぐらい造作もない。そもそも――」
不機嫌そうに眉根を寄せるハヌムーンと、殺意を込めて睨み付けてくるアグニールに、エイジャは冷たく告げる。
「――君達の特殊な術式は、自分の内部の術力ではなく、外界のそれを使う代物だ。つまり、君達は自分一人だけではその強大な力を扱うことが出来ない。大気や大地に宿るリソース……君達の言葉では『精霊』と言ったかな? それらを吸収しなければ術式の起動すらおぼつかない。かといって自身の持つリソースだけで賄おうとすれば、下手をすると枯渇状態に陥って死んでしまう。そうだろう?」
現人神の少女達は、それぞれの態度でエイジャの言葉が図星であることを示す。ハヌムーンはわずかに視線を逸らし、アグニールは音高く舌打ちを放って。
「周囲の力を従えさせ、己の手で統べる……まさに『神』と呼ぶに相応しい所業だ。なるほど、君達が神と呼ばれるのも頷ける話だろう。しかしね」
パン、と両手を打ち合わせて、エイジャは、ふふ、と笑う。
「残念ながらこの空間における『神』はオレだ。君達じゃない。通常空間に戻ればもちろん、その限りではないのだろうけれどね。言うなれば今の君達は『外の神』で、オレは『内の神』なんだ。ここでの権限はオレの方が上になる。業腹だろうが、従ってもらう他ない」
切れ長の瞳を左右に動かして、口の端を釣り上げたエイジャは二人の少女の反応を窺う。
ハヌムーンは諦めたようにそっと息を吐いた。
アグニールは奥歯を噛みしめ、ギチギチと音を鳴らす。
「……どうしても二人で決着をつけたいのであれば、『外』でやってくれたまえ。『外』は君達の世界だ。オレに君達を止める力も権限もなければ、リソースだって無尽蔵だ。いくらでも好きに戦えばいい。そうだろう?」
エイジャは敢えてアグニールに顔を向けて主張した。ハヌムーンは矛を収めざるを得ないことを理解しているようだが、彼女の方はとてもそう見えなかったからである。
「…………」
無言のまま赤と青の瞳を剃刀のごとく釣り上げ、殺す、と言わんばかりに視線を射込んでくるアグニール。そんな彼女にエイジャは、ふぅ、と嘆息を一つ。
「……とはいえ、だ。君達もプレイヤーとしてオレのゲームに参加してくれている身。何も力の全てを封じよう、なんてひどいことは言わないさ。ただ、この『舞台』を壊すほどの力を振るわないでくれれば、それでいいんだ。どんなゲームであれ盤面そのものをひっくり返されたり、ぶち壊されたりなんかしたら、興醒めもいいところだろう?」
おぬしがそれを抜かすか――とハヌムーンは口の中で小さく呟いたようだった。エイジャは敢えて無視をする。
「そうだね……君達一人の全力程度なら、どうにか耐えきれるだろうし、リソースも用意できるだろう。つまり、君達がそれぞれ半分の力で戦ってくれるのであれば、オレも邪魔する必要はない。存分に決着をつけてくれて結構だ。どうだい?」
エイジャの提案に、二人の少女は頷きもしなかった。ハヌムーンは億劫そうに腕を組み、あらぬ方角を見やる。アグニールは怒りが一周回って呆れに転じたのか、深い皺を刻んでいた眉間から険を抜き、はっ、と鼻を鳴らして、
「……アホくさ」
と冷たく吐き捨てた。その言葉が示すように、憑き物が落ちたかのごとく喉をそらして空を仰ぎ、大きく息を吐く。
宙に浮く和傘に腰掛けた彼女は、そのまま塵芥でも見るような瞳をエイジャへ向け直した。
「ほんま興醒めや。余計な茶々入れよってからに、気ぃ悪いにも程があるわ。エイジャ……言うたっけ? アンタの顔、よう覚えといたるからなぁ……覚悟しぃや」
それこそ、『外』に出た時は覚えていろ、とばかりにアグニールは恫喝する。力に依らず、そして幼い少女とは思えぬ眼力と烈気を以て圧倒するアグニールに対し、
「ああ、勿論だとも、ロシュダルク。これでも分なら弁えているつもりさ。然るべき沙汰はいずれまた。その時はどうかお手柔らかに」
気障な動作で威迫の言葉を受け止め、わざとらしく受け流した。
アグニールは、ふん、とまたも鼻を鳴らし、
「ああ、気ぃ悪っ……ほんま【うったい】奴やわぁ」
はぁーあ、と溜息を一つ。
「……やる気なくなってもうた……」
と独り言のように呟き、虫ケラの死骸に向けるような一瞥をエイジャにくれてから、
「――ハヌムーン姉様、かんにんどす。うちはもう、ここでお暇させていただきますわ」
ハヌムーンに向き直り、軽く会釈した。
相対する相手が同じ現人神になった途端、アグニールの表情は喜色を取り戻す。色違いの瞳を弓形に反らし、口元を綻ばせ、
「でも、今日はこうしてお目にかかれて、ほんまよかったわぁ。これからも、よろしゅうおたの申しますえ? なんせ、これからは【長い付き合い】になるんやさかい」
くつくつと含み笑いをして、はだけた両肩を揺らす。
「そや。これからもずっとずっと……永劫の時を、なぁ……?」
色違いの双眸から意味ありげな視線をハヌムーンに投げかけると、
「次は、無粋な邪魔の入らんとこで楽しみまひょ――ハヌムーン姉様……うふっ」
いっそ無邪気なほどの笑みを見せた。
しかし現状においては、その笑顔が爽快なものであればあるほど、存在そのものが邪悪であることを示す証左でしかない。そういった意味ではアグニールの破顔は、これ以上ないほど凶悪なものであると言わざるを得なかった。
「ほな、さいなら」
軽く片手を振って、別れの挨拶とする。そうしてから周囲に視線を巡らし、
「もうええよ、勾邑はん。うちの用事は……あら、どこ行きはったんやろ?」
同行者の姿が見えないことに小首を傾げる。先程までは確かに傍にいたはずなのに、と。
「ああ、彼なら、君が高笑いを始めた辺りでこっそりと距離を取って、そのまま立ち去っていったよ。君とヴァイキリルが【おっぱじめる】気配を感じ取ったんだろうね。なに、そう遠くには行っていないはずだ。探せばすぐに見つかるだろうさ」
「ふぅん……なんや妙に静かやと思うてたけど、そういうことやったん。道理で余計な茶々が入らんはずやわ。あの余計なことしぃ」
エイジャの説明に興味なさげに頷くと、音もなくアグニールを乗せた和傘が緩やかな上昇を始めた。同行者の男を捜しに行くのだろう。わざわざ教えてくれたエイジャに礼を述べることもなく。
ある程度の高度を得ると、アグニールはそのままどこへなりとも消えてしまった。
「……助かったよ、ヴァイキリル。君が素直に矛を収めてくれたからこそ、彼女も興が削がれたのだろうし。礼を言わせて欲しい」
アグニールの気配が完全に遠のいたことを確認してから、エイジャはハヌムーンに向き直った。
しかし。
「おぬしのためではない。礼など不要じゃ。虫唾が走る」
ハヌムーンもまた、エイジャにはにべもなかった。視線を合わせることもなく辛辣な言葉を叩き付け、懐から正天霊符の扇子を取り出す。
やれやれ、と肩をすくめるエイジャに、ハヌムーンはあらぬ方向を見やったまま、こうも続けた。
「……おぬしに言いたいことは山ほどある。だが、今はその時ではなかろう。いずれ、しでかした悪逆非道の報いを受けさせてやる。妾と、他ならぬおぬしが主人と仰いでおる、ラトの手によってな」
低く押し殺してはいるが、感情の波のない声音であった。怒りを隠しているのではなく、今は精神が凪いだ湖面のごとく静まりかえっている――そんなハヌムーンの心理が見て取れる。
「――それはそれは。随分と脅かしてくれるね」
だがそれだけに、表面上に現れないよう溜め込まれている憤怒の激しさは想像を絶する。自身の所業に自覚のあるエイジャは、背筋に走る擬似的な震えを覚えつつも、笑みを浮かべて嘯いてみせた。
すると、ハヌムーンがエイジャに視線をよこした。切り付けるような冷然とした眼光。アグニールのそれとはまた違う、人外の種が下等生物へと向ける――それは侮蔑の瞳だった。
「――妾が言えた義理ではないがの。命を軽んじるものは、いつか必ず報いを受けるものぞ? 因果応報じゃ。おぬしのやっていることは、やがて巡り巡っておぬし自身へと還ってくる――どのような形になるかは、わからぬがの。じゃが絶対に逃れられぬ。それだけは確実じゃ」
予言めいた言葉を告げるハヌムーンに、エイジャは薄い微笑みを返した。
「へえ、そいつは興味深い話だ。幼い見た目に依らず、まるで長く生きた仙女のようなことを言うものだね、ヴァイキリル? それとも、君達のような現人神はみな、そんな風に老練なことを言うものなのかい? ロシュダルクを見る限り、そうではない気がするのだけれど」
ハヌムーンは問いには答えなかった。再びエイジャから視線を外すと、手に持った扇子を一振りで開き、術力を通す。
「余裕綽々でいられるのも今の内じゃ。覚悟しておれ。妾も大概じゃが、ラトの怒りはそれ以上であろうよ。あやつは目に映る民草が理不尽に傷付くことを、殊更に嫌うからの。余人を守護したい、という欲が強いあやつのことじゃ。もはやおぬしを許すとは思えぬ」
ゆっくりと動かされる扇子からスミレ色の光の粉がこぼれ、無数の水晶が具現化していく。
「じゃが、気の優しいあやつのことじゃ。おぬしに対して手心を加えるであろうことは、目に見えておる。しかしの――」
そこでいったん言葉を切ったハヌムーンは、声に言霊を込めて正天霊符にコマンドを送付した。
「 大陰 迷企羅 酉の式 」
体内の〝SEAL〟を通さず、言霊による指令を直接入力された正天霊符は、護符水晶を並び替えて一体の鳳を組み上げる。
「――それだけに、いっそ妾の手で滅んだ方がましだったと思えるほどの苦痛を、おぬしに与えるであろうよ。さよう、ラトは優しい男子じゃ。それはエイジャ、おぬしもようく知っておろう?」
十二個の護符水晶とスミレ色の光線で編まれた鳳に近付きながら、ハヌムーンは微量の毒をまぶした声をエイジャに投げかけた。
「ラトはおぬしを殺さぬ。いや、【消さぬ】。それがどういうことか、わかるか?」
エイジャは答えない。答えられない。正解がわからないが故に。
「おぬしは殺されぬ。消されぬ。そう、【生きたまま罰を受ける】のじゃ。それがどれほど残酷なことか、おぬしのような者にはようわからぬかもしれぬがの」
ぽっこり下駄を鳴らして、ハヌムーンは跳躍。自ら造り上げた鳳の背に立ち、飛翔の体勢に入った。
「優しさとは時に酷なものじゃ。何者をも消さぬということは、何者にも【安息を許さぬ】ということじゃ。滅ぼさぬということは、【終わらせぬ】ということじゃ。わかるか? いや、わかるまい」
くふ、という笑みが現人神の口からこぼれる。
「せいぜい首を洗って待っておることじゃな。ラトはその優しさが故に、最大限の苦痛をおぬしに与えるであろうよ。その時、おぬしはようやっと理解するのじゃ」
鳳が宙に浮く。小さな現人神を乗せた『酉の式』は力を溜めるようにして上昇し、周囲に風を巻き起こす。
ハヌムーンは最後に、肩越しの一瞥をエイジャに投げかけた。
「怒らせてはならぬ男を怒らせてしもうた――とな」
そう言い置いたが最後、幼い背中は吸い込まれるようにして空へ飛び立っていった。
速い。
小さな姿は鳳と共に、あっという間に消え去ってしまう。
無論、エイジャの目を以てすれば追跡することなど大した手間でもないが。
しかし、彼はそうしようとはしなかった。
「……ふっ……ふふ……」
美貌の少年は、震えていた。震えながら、口元から抑えきれない声をこぼしていた。
いつの間にか深く俯いたエイジャの顔は、長い赤毛のカーテンに包まれ、どのような表情を浮かべているのか杳として知れない。
「……う……っ……ふっ……」
泣いているのか、笑っているのか。肩や背中を大きく震わせ、寒さをこらえているようにも見える。
「……っ……っ……っ……!」
危うげなまでに身震いするエイジャは、やがて両腕を掻き寄せ、己の体を抱きしめるように胸元で交差させた。
そのまま背中を丸めること十数秒。
彼の身の内で暴れる衝動は徐々に収まっていき、しばらくするとエイジャの体は完全に静止した。
凍り付いたかのように。
「……ふぅ……」
吐息。AIである彼にそんなものは必要ないはずだが、それでもエイジャは大きく深呼吸した。そして、
「なるほど、ありがとう、ヴァイキリル」
もはやこの場にいない現人神に対し、礼を述べる。
面を上げ、前髪のカーテンが開き、少年の美貌が改めて露わになる。
「ああ、もちろんのこと。マイマスター・ラグディスの怒り、しかと受け止めようじゃないか。このオレの全身全霊をもって。最後の一滴まで」
陽の当たったそれは、まさに晴れやかな表情であった。
憑き物が落ちたかのごとく、晴れ晴れとした煌めきが薄く入れた紅茶色の瞳に躍っている。
エイジャは自身が用意した架空の空を仰ぎ、架空の陽光を受け、両手を広げて架空の大気を大きく吸い込んだ。
「……楽しみだなぁ……」
満面の笑みを浮かべ、夢見る乙女のごとくエイジャはその名を呼ぶ。
恍惚に身を任せた甘い声で。
「さぁ、早くオレのゲームをクリアしておくれよ、マイマスター」
思い人の名を。
「ラグディスハルト……」
※
いつもお読みいただき誠にありがとうございます。
作者の仙戯です。
前回の更新でもお伝えした通り、2019年11月1日(いちが三つ)の日にコミカライズ版「リワールド・フロンティア」の一巻が発売されました。
おかげさまで売れ行きはそこそこ好調だそうです。
(そこそこ、という表現に微妙なアレを察してやってください)
何と言いますか、商業作品は売れ行き如何で打ち切りなり続行なりが決まりますので、もしよろしければ、本屋さんでお手にとっていただければ幸いです。
(二度目の打ち切りは……流石につらいです……)
第一巻には、ニコニコ静画内コミックコロナにて掲載されていた一話~5話に加え、書き下ろしSS(一万文字ほど)と描き下ろし四コマ漫画、術式データ表などが収録されております。
お近くの本屋さんに在庫がない場合は、下記の画像を保存、印刷して持って行ってくだされば、
お取り寄せも可能だと思われます。
amazonさんでも、発売直後は売り切れ状態でしたが、今はもう在庫が補充されたようです。
通販メインのかたはamazonさんやヨドバシカメラさんをどうかご利用ください。
何卒、リワールド・フロンティアをよろしくお願いいたします。




