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天文クラブ!天文学について学びたい人はぜひ入部を!!

作者: 倭詫茅-

「そこのサッカー好きな少年少女入部求む!」


「音楽好きなら誰でもOK! いつ入部するの?今でしょ!!!!!!!!」


「そこの2次元大好きな君!PCクラブへ入らない?

 入部届けはこちらまで↓↓」


「天文クラブ!天文学について学びたい人はぜひ入部を!!」


「陸上得意な人大歓迎!むしろ得意な人しか承認しない!入部へどうぞ!」


この中学は部活の他に週一回でクラブというものがある


他にサッカークラブや音楽クラブなど…


入りたかった部活に入れない子が可哀想。ということで,クラブを作ったらしい


私の部活はというと…華道部という月に一回しかない部活だ。


花とかも買う余裕がないらしくて、月一回だそうだ。


そんなことになるなら茶道部に入っておけばよかったと今更後悔…


そんな茶道部は人気でもないが,週一回という暇でもなく忙しくもなく昔から知っている人は結構ツボだそうだ。


ってことで,結局暇な私はクラブに入ることを決意。


「どのクラブに入ろうかな~」


隣で楽しそうに呟いている心友,向日葵。


私とは性格が全然違うし,可愛いしなにしろモテるのだ


こんな私といていいのだろうか…なんで悩んだときも少なくはない。


「んで,結局どうするの?」


私にも半分分けてほしいぐらいできる笑窪を見せながら問いかける


「ん~やっぱ音楽かな~」


音楽なら小さい頃からやっているし、苦労はなさそうだし…


「あ,雪ならそういうと思った!」


そんな嬉しいことを言ってくれる向日葵。本当可愛い


「えへへ…向日葵はどうするの??」


「んーやっぱり陸上かな…」


うん,だよね。分かってるよ。向日葵だって運動神経神ってるもんね


だからモテるのも知ってるよ。なんか妬みみたいになってきたから強制終了


私なんて運動神経腐ってるよ…


運動系無理だと文化系に限られるから嫌なんだよな~


「あ!天文クラブとかは???」


向日葵が指差す方向には、他のクラブとは違い地味なポスター


なんか…適当に書いたんだな。これ


だとすると,天文にはまり過ぎてポスター書く余裕もないとかいう天文大好きな人達に集まり??


「いや…なんか…」


「あははっだよねーじゃあ、雪が天文クラブに入るのに100円かける!」


「え?絶対入んないって!」


「いやいやーわかんないよ?」


急にそんな賭けとかされてもわかんないし…


「授業始めるぞー」


ちょっと緩い担任。ま、緊張しなくて済むからいいけど


「まずーえっと、なんだっけ…そ,そうだ!クラブだ!クラブを決めるぞー」


なんか頼りないけど大丈夫か?


そんな突っ込みを入れていると皆第一希望を黒板に書いていく


「ええええちょっと待ってください!」


「ん?なんだー?」


なんだーじゃないって!何この数!!!!!!!


「お,音楽クラブが…」


「じゅ、15人????」


「おー今年は音楽できる奴が多いな。良かった良かった」


いや,そこは良くないでしょ


てかなんで男子とかもそんなに音楽クラブ入りたがってんの?


普通は男子らしくサッカーとか…


「な~に考え込んでんの?私もう第一通ったよ」


「い,いや…音楽が妙に多いなと…」


「え?雪知らなかったっけ??音楽クラブの3年の先輩。」


「誰…」


てか、私一人っ子だし、そんなの知らないって


「3年の先輩の美鈴さん!」


「えー知らない…」


誰だよ


「超美人さんで有名なんだよ!それで男子も入りたがってるわけ」


え…音楽得意とかじゃないのに入るとかせこくね??


入りたい人いるっていうのに…


ま、先生もジャンケンとかじゃなくて、ちゃんと多数決とかで決まるだろ…


そこは向日葵に票を稼いでもらえばいいし…


「お?やっぱり音楽クラブ多いなー」


ザワザワ


みんなが騒ぎ出す


「なんか人数たくさんいるみたいだし多数決とかめんどいから早い者勝ちでいいか?」


「え~~~~~~」


「いいです!いいです先生!!!!!!!!!」


批判の声もある中同意している複数の声もある


「よし!じゃあ、、この上の7人で決定!」


「残りの名前は適当に動かすぞ」


黒板に適当に平等になるようし名前を動かしていく


私どこのクラブだろ…運動系嫌だな…


先生が私の名前を動かそうとしたその時。


「先生!今年って天文クラブないんですか?」


一人の生徒が言い出す


あー、そんなクラブもあったわ…音楽に突っ込みいれすぎて訳わかんなくなってきた


「あー忘れてた。天文はいりたい奴いるかー?」


いや、いないでしょ絶対


静か過ぎるほど静まり返る教室


「ひどいなー天文は俺が担当だぞ??」


そんなことをいうけど、担任は人気ない…と思う


「んじゃ、雪は天文決定!」


私の名前に手を置きながらいろいろ駄弁っていた訳で


私が一番最後だったらしく、天文は私以外誰もいなかった。。。


「雪~残念だったね??」


いやいや,本気で残念とか思ってないでしょ。その顔…


「ん~まあ頑張るよ」


天文なんてあんま目立つことないし…知ってる人一人もいないのも楽しそうだし…


まあ,頑張ってみようかな!

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