暴風世界~嵐の後に~
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それと同時刻・・・
「伝説の武器は集まったのか?」
「見つけたのは4つです」
「早く10こ見つけなければな」
「そうだな我らが1人1個使う予定なのだから・・・」
そこは薄暗い洞窟のなか10人の影が不気味に揺らめいていた・・・
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都心に到着!
一人仲間が増えただけでも旅が楽しくなるね!
楽しいのはいいけどレオとウル、仲悪くない?気のせいですよね?二人ともそんなに心はせまくないよね?きっとだ!僕を楽しませてくれてるのか!?いや~楽しいな~!
「な~にが楽しいな~っだ!こっちはこんなエセ執事と一緒なんてごめんだね!こんな気取ってるような奴が隣にいるなんてよ!背筋が凍るぜ!」
「だれが、エセ執事です・・・執事なんて一回もやった事ありませんよ・・・本当に凍らせてあげましょうか?・・・まったく、頭の中が燃え尽きてるんですか?」
「おうよ、俺はいつでも燃えてるぜ~って誰が年中燃えカスやろうだ!」
「レオ、ウルはそんな事いってないよ」さすがに止めに入る僕でした!?ん?なんで今更止めるかだって?それは面白かったからつい・・・よくある、よくある。(何が?)
「うそつけや!絶対馬鹿にしてただろう!」レオから炎が出始めていた・・・ってマジで危険だ!
「バカになんてしてませんよ・・・馬鹿だと思っているだけで」ウル・・・これ以上挑発しないで・・・
「てめ~」
今にもレオが攻撃を開始しようとした時!どこからともなく地鳴りのようなものが聞こえてきた!
「何だ!何が起きてる!?」さすがに攻撃をやめあたりを確認し始めたレオ
「分かりません。もしかしたら敵の攻撃かもしれません。気をつけてください」
「きゃあ~~~~~~~~~」いきなり女の人の悲鳴が聞こえた!
「なんだ!?ソウルでもでたのか!」
戦闘体勢にはいる僕たち・・・
「行くぞ!」
「早く助けに行かなくちゃ」
急いで音の方に向かっていく僕達。
・・・・・・・そこにあれわれたのは、大量の女子高生や大人の女性だった・・・
「どうなってやがんだこれ!」
「皆さん、どこか同じほうに向かって行くみたいですが・・・」
「どうする?レオ、ウル、行ってみる?」
「別にいいだろ行かなくて、なあーエセ執事?」
「人が集まるところは情報も集まります・・・いってみてはいかがですか?」
「そうだねウル、行ってみよう!」
そうして僕たちは大量の女性の中にまぎれて騒ぎの元へと向かっていった・・・
その先には盾がいた
僕達もその盾に向かって行こうとした時!後ろの空中で黒い物体が飛んで行くのを見つけた!
「何だありゃ!?空を飛ぶ能力をもったアウトか!?」
「あの感じは、ソウルだと思うよ。でも何で空に浮いてるの!?」
「確かめてみましょう。」
僕達はソウルを追い町中へと進んでいった!
そして、大きな家の前でソウルは移動するのをやめた。
「へっ!逃げるのを諦めたみたいだな!おりこうさんだぜ!おい!今回はもちろん俺で行くよな?」
え!?今回はウルとやるつもりだったけど・・・あんなやる気出てると断りずらいよ~
「あ、あのねレオ」戦う前から完全に困ってる馬鹿がいた!って僕だけどね!
「私が行きましょう。仮にあの空を飛ぶ能力が本当だとしたら、剣じゃ戦いづらいでしょう?」
・・・・・・沈黙が続いた。
「だ、だよな!俺もそうだと思ったんだよ!さっきのは場を盛り上げてやったんだよ!なあ?」
「もちろんだよレオ!」他人の嘘に乗っかるダメ人間もそこにはいた!って馬鹿もダメ人間も僕の可能性が高かった。・・・・・意地を維持するみたいなね!
「そ、それじゃあやろうか、ウル?」
「了解です。行きますよ・・・?」
『うあああああああああああああああああ』
僕の姿が変化していく。紙には青いメッシュが入り。執事みたいな髪型。服装。そして片眼鏡をつけていた。
『それじゃあ、いきますよ?』
その言葉と共に2丁の銃を構え、連射!
しようとしたら
「まずは相手の能力の確認が先です。」
見事に止められた!う~ん連射したかったけど・・・(気分爽快だからね!)ウルの言うとおりだと思い直す
「分かったよウル!そのためには何をすればいいの?」
「私と初めてリンクして戦った相手を覚えていますか?」
「覚えてるよ!氷柱を作って攻撃してきた人でしょ?」言っている途中でウルの考えに気付いた。そして僕は、2丁の銃を撃ち始めた!
_しかし相手には全く当たらなかった!
「お前ら!何やってんだよ!しっかり戦え!」
「黙ってください。もうすぐできますから」
「なにができんだよ~!」レオはじれったそうだった。
「できた!」そこにあった光景は大量の氷柱に囲まれている相手の姿だった!
『さあ、逃げ道はありませんよ?』
しかし、その言葉はうそだった。上は思いっきりあいていた。それは、わざと上方面をあけ、相手が逃げるかどうか確かめるためだった!
・・・・・しかし相手は何も反応しなかった。
「おかしいですね・・・まったく反応していません」
「まさか、もうやられてる?」僕はあり得ないことを口にした
「誰にやられるってんだよ!ここには誰もいねーんだぞ?」
その時、相手の姿が消滅していった!
「いったい何が起きてるの?」驚きのあまり声が裏返る。その時!
「それはこっちが聞きたいね!オレと可愛い子たちの幸せな時間を奪ってる奴はだれだ?」
そんなチャラい言葉に振り返ってみるとそこには・・・・盾がいた
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「で、オレは鳥風 嵐って言うんだ
ま、フウって呼んでくれや」そんな自己紹介を受けながら場所を確認する。(見た感じ罠はなさそうだけど)
「わかりましたで、フウさんはここで何を?」
「見てわかんないかな~可愛い女の子たちと青春してんだよね~
ま、君みたいな地味な子にはわかんないか~」
「おい!てめ~もう一回言ってみろ!こいつは地味ネガティブ間抜け野朗じゃねえ」フウさんよりひどい事を言われた!
「レオさん、話がややこしくなるのであなたは黙ってて下さい・・・」
「このエセ執事が~!」そんな二人を見ながら何かを考えていたフウさんが
「なるほどね~オレと同じって訳ね・・・
でオレをどうしたいわけ?」
「僕たちと一緒に戦ってほしいんです」
「やだよ~オレは可愛い子たちと遊んで暮らしたいね!
盾になってから珍しいからか、女の子たちが集まって来るんだ・・・」
「どうせ、盾になる前はお前も地味だったとか言うパターンなんだろ?」
「さあ、どうだかね?」余裕な態度で肩をすくめて見せるフウさん・・・盾なのに?(っていうか盾の横に羽根が付いてる・・・かっこいいね!)
「オレが盾になったのはな、女の子を守る為だと信じてるぜ!」
「ちょっと待ってください・・・」いきなりのちょっと待った発言がかかった!?
「どうしたの、ウル?」
「盾になったのはって事は盾に魂を込めなかったのですか?」
「魂?なに言ってんだ銃の人?お前たちはオレとは違うって訳か?」
「ええ、私達二人は自分の武器に魂を込めて生きながらえました。あなたはしなかったのですか?」
「ああ、いきなりこんなになったって訳。はじめはびっくりしたけどな。今は慣れちまったぜ!」
「話を聞く限り違うみたいだね。」
僕は考えていた・・・
レオとウルとは違う?
それが人を襲うのと関係しているのかな?
「ねえ、フウさん」
「なんだ地味な人?」
「てめ~まだわかんないみたいだな?」
「いいよレオ、それよりもフウさんって人を襲ったことがある?」
「ないね!オレはすべての女性を守る為に生まれてきたっていっても過言じゃないね!」
「女性限定ですか・・・ユイさんの話とは違いますね・・・」
「確か女性ばかりを襲うっていってたよね?」
「まあいーじゃねーか!今日はこの辺で引き上げようぜ!」
「ちょ!レオ、まだ話が・・・」
「レオさんの言うとおりです・・・引き上げましょう」
「ウルまで~・・分かったよ、フウさんまた今度ゆっくり話しましょう」
「了解、了解っと!待たせたね~子猫ちゃんたち今日は何する?」
「絶対あいつ分かってね~ぞ」
「じゃあ何で引き返すの?」
「襲っているかどうか・・・調べたほうが早いです」
「それにな、俺たちが来たことであいつが犯人だったらどう出るか
実力を知るにはいい機会だろ?」
「敵にしろ味方にしろってことですね」
「分かってんじゃないの、エセ紳士」
「そっか、じゃ張り込み開始だね!」
「じゃ、やりますか!」
「了解しました・・・」
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張り込みを甘く見ていました!
ソウル出てくるし、フウは遊んでばっかで全然手がかりないし・・・
「ねえ、本当にこれであってるのかな?」
「分かるかよ!そんな事それにしても、もう3日目だぞ!」
「3日目ですか・・・そろそろ動くころでしょう」
「本当かよエセ執事?」
「ええ、多分ですがソウルもここ3日で結構な数を倒しましたからね」
「そっか、ソウルがいるって事はアウトか、それに近い何かがいるって事?」
「はい、アウトに近いというのは私ちのような存在・・・」
「なるほどな、普通の人間やソウルには無理でも魂の強いアウトならってことか?」
「いや、アウトでも無理なはずだよ・・・」僕達は何回もしている議論を続けていた・・・いつも結論は一つ
「結局一番手っ取り早いのは、犯人を見つけることって訳か」
「そのようですね・・・」
「きゃああああああああああ」
「何?どうしたの?」
「どーせまたあのナルシスト野朗だろ、ほっとけ」
「でも、もしかしたら」
「一応行ってみましょう・・・」
全速力で走り抜けている僕たちの前にまたも女の子の集団が・・・
「ほーらな?だから行っただろう」
「レオの言うとおりだったみたいだね」
「いえ、彼女たちの様子がおかしい」
言われてみれば、女の子たちはおびえているようにも見えた。
「どうしたの?」
「私の、友達が消えちゃったの・・・」
「それって、まさか」
「間違いねえ見たいだな」
「はい、あのフウさんが関係しているのは間違いないみたいです・・・」
そんな会話の最中に女の子が泣き出してしまった・・・
「もう、なんで?やっぱりうわさは本当なの?」
「うわさ?もうちょっと詳しく教えてれない?」
「ええ、フウ様を追っかけているときに時々女の子がいなくなるときがあるの・・・
フウ様がなにかしているんじゃないかってうわさよ」
「何かって・・・まさか!」
「どうしました、何かに気づいたみたいですが・・・」
「何!早く教えろ!」
「魂を集めているんじゃないかな?」
「魂~?そんなの集めてどうするんだ?」
「彼は勘違いしてるのかも知れません・・・
魂を集めれば強くなると・・・」
「そんな事ってあるの?」
「うわさです。そんなことはありません」
「じゃあ何で?」
「おっ!子猫ちゃんたちこんなとこで何してるの?
早く遊ぼうぜ!」
「フウ様~?」
「今日は積極的だね~ってあれ泣いてるじゃない・・・
お前らか」
「その子が泣いてる理由はお前じゃないのか~ナルシスト野朗!」
「どういうことだ?」
「お前が女の子をどこかに隠してんだろう!」
「なんだと!そういうことかよ・・・
女の子が時々神隠しにあうってマジだったのか・・・」
「さっさと白状しやがれ!」
「レオ、決め付けはよくないよ」
「レオさんには何言っても無駄です・・・」
「ウル~」
「そんなことが、
ごめんね~子猫ちゃんたち今日は急用会ったんだわ!バイビ!」そう言ってものすごい速さで消えていった
「まて、このナルシスト野朗!逃げ足の速い奴だな~」レオはあきれた様子で見守っていた。
「これでどうでるかですね・・・」
「でも、どうすればいいんだろう」
フウは本当に犯人なのか・・・女の人たちはどこにいったのか
これ以上被害を出さない為にも!
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「あなたって強いんですよね?」
「はい?」いきなりの質問に戸惑う僕。
「フウ様が!危ないんです!助けてください」
「落ち着いて、何があったか詳しく教えてくれる?」
話を簡単にまとめるとフウが真の犯人を見つけ、戦いを挑んだ・・・
しかしその犯人はアウトだった!
盾の状態で勝てるはずもなく、見ていられなくなったギャラリーの女の子が助けを求めに来たってことね・・・
そして今、目の前にはボロボロにされている盾があった・・・
「ざまあね~なナルシスト野朗!まあ犯人見つけただけよかったか。
あとは俺たちに任しておけって!」
「手、出すな!」
ボロボロのはずのフウが怒鳴った
「こいつはな!オレのかわいい子猫ちゃんに手を出したんだ・・・
しかもオレを利用して!そんな奴はオレの手で倒さないと気がすまないんだよ!
それに協力してくれた子猫ちゃんたちのためにも!」フウからものすごい決意が伝わってくる
「彼も、バカのようですね・・・でも気に入りました」満足そうにうなずくウル
「そうだねウル、レオもそれでいい?」
「何の話だよ?はやくあのアウト倒そうぜ?」
「いいからいいから!フウ!そいつを倒すの協力してあげる、だから仲間になってよ!」
「手出すなって言ってんだろ!ってこっち来るな!」その言葉を無視しフウに近づいていく。そして僕は言う!
「それは無理だね、僕は君が気にいったんだからさ」
そういって僕はフウを手にとった・・・
フウとリンクしていくのが分かる!
『うああああああああああ』
髪に緑色が混じり、前髪をゴムで縛り、横はたらした感じの髪型に変化していた・・・
見た感じチャラかった!
「なあ、エセ紳士あいつ・・・想像通りだな」
「ええ、予想を裏切りませんね・・・」
なぜか二人の視線が冷たい・・・
「ねえ、フウ?今僕たちってどんな姿?」
「知るかよ!って何したんだお前?」
「魂をリンクさせたんだ。これなら君も戦えるでしょ?
これが僕の能力だよ?」
「サンクー!さーてカメレオン!てめーはもうおしまいだぜ?」
僕とフウの言葉が重なる!
『軽ーく♪吹き飛ばしてやンよ!』
「なめんなよ?姿がかわったからって俺の姿を見つけられるかな?
盾があろうと攻撃が見えなきゃ使い道なえだろ!」
そういって消えていくカメレオンアウト
「どうしよう、消えちゃったよ?」
「あわてんなよ!盾の羽を広げろ!」
「こう?」
盾のサイドに隠れていた羽が展開された!
「どうすればいいの?」
「オレにまかしとけって」
そういって意識を集中させ始めた・・・
「そこだ!そこを攻撃するぞ!」
何もないところに盾で攻撃した
そして攻撃した先には・・・
「何?なぜ分かった?」
「姿は消えても風には当たるだろ?
空気の振動を感じ取ったのさ」
「すごいよフウ!」
「まあな!やってみるもんだぜ」
「じゃあ、決めようよ!」
「そうだな!行くぜ!」
『フェザートルネード!』
盾から強力な風の渦と鋭い羽が!カメレオンアウトを斬り刻む・・・
「ぐあああああああああ」
「やったねフウ!」
「オレにかかればちょろいって!こんな戦い方もあるんだぜ?」
「な~に格好つけてやがんだ、負けてたくせに!」
「じゃーお前は今の姿で勝てちゃうの?」
「よゆ~だよ、楽勝だよ」
「勝てるわけないでしょう・・・考えてください」
「ですよね!わかってますねウル先輩!」
「先輩?」
「ええ!先輩みたいにクールなキャラあこがれなんすよ~
それにオレなんかよりも戦ってきてる回数多いでしょ?今の戦いで戦いがどれだけ大変か分かったんすよ!だから先輩と呼ばせてください」
「まあ、かってにしてください・・・」
「わっかりました~!ウル先輩」
「なんで俺には先輩呼ばないんだよ!」
「だってお前バカじゃん!」
「なんだと~てめーいい加減にしろよ」
「レオさん・・・本当だからしょうがないでしょう?」
「だよな~わりなーフウ!って、てめ~このエセ紳士!黙ってろ!」
「でもよく犯人がアウトだって分かったね?」
「まあ~ね!ちょっと女の子たちに話を聞いてね・・・絶対に守るって約束でね協力して貰ったってわけ」
「なるほど。相手の能力は姿を消せる能力だったからいきなり女性がさらわれてたわけですね?」
「空中に浮いてたソウルもアウトが持ち上げていたからか!」納得する僕に・・・
「何納得してんだよ!そんなことする理由が分かんねえだろ?」
「簡単だね!俺に罪をなすりつけようとしたんだろ。俺達が初めて会ったときを思い出せよ?」
言われて考え始める僕・・・・・・エート、確か、ソウルを追って行って倒そうとしたところ(既に倒されていたけど)であったんだよね
「って普通に考えれば分かるじゃん!」
「それは分かったからよ。女を襲ってた理由だよ!」
「そっちも簡単だよ。アウトになる前に女の子に馬鹿にされてたんだよ」
「お前、なかなかやるじゃねーか!」
「でしょ!今回はオレの愛の勝利って感じか?」
また新しい仲間が一人増えた!
その喜びも束の間。
僕達は次の任務で知る・・・
途方もない強さを
全てを飲み込み肯定するとんでもない力を
そしてその出会いが運命の戦いが始まる合図だった