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世界氷結

前回から数カ月後のお話です


4

数ヵ月後

そこには刀と話す青年がいた

「レオ、次の任務は?」

「へっ!ちっとはらしくなってきたじゃないの!

俺の代わりはまだ早いがな」

「油断したせいで今、剣になってるくせに~」

「それは言うなっていってんだろ・・・っと

そんな事言ってる間にまたお出ましだぜ

雑魚だ秒殺でいくぜ!」

「OK!」

そこには黒い人間のようで人間でない何かがいた

僕達は彼らのことを、魂の存在をこう呼ぶ・・・・

【ソウル】と・・・・・・

僕が刀を握ると、僕の体に変化が現れる。

髪に赤髪が混じり鋭い眼光、どこか間の抜けた感じへと変化していた。それはまるでレオが取り憑いたかの様だった・・・

「これが僕の能力みたい。普通は魂の込められた武器を使うと武器の魂と自分の魂がぶつかりあい

お互いが消滅してしまうんだけど、僕の場合はお互いの魂をあわせ力を何倍にもすることができるみたいでね!この状態になるとちょっとレオっぽくなるから嫌なんだけどね」

「嫌とか言うな!」

「だって・・・目つき悪いし、髪赤いし・・・」

「お前~俺のチャームポイント馬鹿にしたな!お前この状態になると口悪くなるな・・・」

「しょうがないじゃん!レオの魂と僕の魂ひとつにしてるんだもん」

「そりゃそうかって、またさらりと馬鹿にしやがったな!」

「悪かったよ~、は、早く戦おうよ!」

「そうだな、早くやるか!」

『それじゃ、全力でいくぜ!』

二人の声が重なった

『がああああああああ』

剣でどんどん斬りかかっていく僕

「へっ!いくら俺と力合わせてるとは言え中々様になってきてんじゃんかよ~!」

「戦いの最中に雑談しないじゃなかったけ~?」

「そうだっけか?」

「最初の頃はそういう失敗ばかりだったでしょ!?」

「その時の話題は出すなって・・・ありゃあ俺たちの黒歴史って事で」

「黒歴史ってなんかさ、悪い奴の肩書っぽくない?」

「そうか~?」

「そうだよ~!【黒歴史レオ】ってかっこいいよ!」

「お前のネーミングセンスを疑うよ・・・」

そんな事を言いながらもソウルを余裕で追い詰めていく!

「そろそろとどめと行きますか!準備はいいか!?」

「できてるよ!レオ!」

「いっくぜ~!」

さらに二人の魂を合わせ、意識、力を集中させていく!

『がああああああああああああ!獅子双炎』

剣に炎が巻きつき獅子の爪ができあがっていく!

どんな敵をも焼きつくす炎の爪で敵を切り裂く!

『燃え尽きろ!』

僕の髪の色が元に戻っていく・・・レオと二人で戦えるってなんだか嬉しいよ!

「レオ、やったね!」

「ああ、それにしても不思議だよな~確かに俺は炎系の武器やらを使ってたけど自分から出せるようになるなんてな!」

「たしかにね。まあ便利だからいいじゃんよ~」

「手前~人ごとだと思いやがって!」

「そんな風に思ってないよ!大事な相棒の事だからね!」

「い、いいから本部に戻るぞ!まったくよ~お前が前の依頼でバイク壊して修理してるから時間かかってんだろ!」

なんだか、急に照れ始めたレオ・・・かわいいな

それはともかく、あれ・・・バイク壊したのって

「レオ~それはきみのせいでしょ~!なにさりげなく人のせいにしようとしてるの?」

「は、早く本部に戻ろうぜ・・・・」

「部が悪いからって逃げるな~」

初めての頃に比べれば確かに慣れてきてるのかも!

もうちょっと自信もってやって行こうかな・・・

「何ぼんやりしてんだよ!早く帰らねーと怒られるぞ!」

「わかってるよ。改めて出発だね!」


5

なんだかんだで本部に戻ってきた二人

「ただいま戻りました。」

「おーい、もどってきたぜ!」

そんな僕たちを迎えてくれたのは・・・

「おつかれさま。今回の依頼はどうだったの?」

本部で一番キレイで有名なみんなのアイドル ユイさんだった

「依頼はたいしたこと事なかったのですが・・・

やっぱり足がないと移動が不便ですね!」

「そのことなんだけど、バイク直ったみたいだから置いといたわ

ウフフ」

「やったな~おい!早く行ってカスタマイズしようぜ!」

「だめだよ、レオ。まずは本部長に依頼達成と呼ばれてることがあったよ?」

「そうだっけか~、じゃあ早く行こうぜ!」

「それでは失礼します。ユイさん」

「じゃ~な!ユイ」

「はい、それではゆっくり休んでくださいね!

ウフフ」

(なぜか楽しそうなユイさん、そんなユイさんも最高だよ~)

「かわいいな~ユイさん。本当に天使みたいだよね~」

「そうかぁ?俺はそんなことより早くバイク見たいぜ!」

「レオって本当にバイクとか好きだよね!」

「当たり前だろ!俺はなぁ!仮面ラ○ダーに憧れてるんだ!

だから平和を守るこの仕事やってんだよ!」

僕は自分の顔の表情が変化していくのを感じた・・・

「凄いよレオ!自分の好きな事の為に命を掛けて戦えるなんて!」

「分かってくれるか相棒~!やっぱりお前は最高だぜ!」

とそんなバカなやり取りをしている所、不意に殺気を感じた・・・

「レオ・・・は、早く行こうか・・・」

「お、おう相棒よ・・・」

『失礼します~』

情けない挨拶が重なって響いた

「あんたらさ~ユイから話きかなかったの?

あたしがすっごい待ってるって!ただですら時間遅いんだからさ~!」

顔を見合わせる二人・・・

「あの女~!お前が、かわいいな~とか言ってるからからかわれるんだよ!」

「ユイさんにからかわれるなら本望だよ!」

「お前・・・ユイのことになると性格が壊れるな・・・

俺と一緒になっても壊れないくせに・・・」

本部長の目が変わった。

「その事なんだけど・・・私たちが戦っているのは人の感情が具現化したソウルって奴らよね?

その中には稀にレオちゃんみたいに魂を武器に込めて生きている人もいる・・・」

「何!俺以外にもいるのかっ!」

「その話は後で・・・

あなたたちも聞いた事があるでしょう?感情や魂がその人を逆に支配してしまう事がある事を

そいつらが組織みたいなものを創り伝説の武器を手に入れようとしているの」

「伝説の武器?なんですかそれは?」

「太古の戦士たちの魂が込められた武器よ・・・

普通じゃ扱えないけど魂の強い彼らならもしかしたら・・・」

「その武器ってのはいったい何個あるんだ?

数はそんなにないんだろう?」

「今、確認されているのは10個・・・どれも簡単に国を滅ぼせるわ・・・

最近ソウルの動きが活発でしょう?たぶん誰かが手に入れたのよ」

「なるほど・・・最近ソウルの動きが活発になってる理由はは分かりました・・・

僕は何をすればいいのですか?」

「そのことよ!良く聞いてくれたわ

さっき魂を武器に込めた人が人がほかにもいるって事言ったじゃない?

それで普通の人は使えないけど君は使えるんでしょう?」

「ちょっと待てよ!こいつが使えるのは俺だけかもしれないんだぜ?」

「僕もレオだからこそ、魂をあわせられているんだと思います・・・」

「い~え!普通の人はレオちゃんとも無理なのよ?なら他の人とも合わせられるはずよ」

けっこう強引な理屈だった・・・どんな考え方なんだよ

「と、とりあえず会いに行きます!レオ、バイクの準備するよ!」

「よし来た!待ちわびたぜ~!じゃ~な本部長!ちょっくら行って来るぜ!」

「それでは行ってきますね!」

「気をつけるんだよ・・・本当に今は危ないからね」

僕達は出発した。凍てついた街へと・・・


6

ようやく着いた・・・

バイクでレオといろいろあったけど割愛させてもらいます

「それにしてもこんな凍ついた街に本当に人なんて住んでるのかな?」

「そりゃいるだろ。で、ここのどこにいるんだって?」

「とりあえず、町の人に聞いてみよう」

とりあえず家を探し始めたが・・・・・・街の影から見覚えのある黒い影が

やっぱりいましたか・・・ソウルがっ!・・・人に会いたかった

「レオ、ここにもソウルが・・・」

「しゃーねな、全力で行くぜ!」

「分かった!いくよ!」

『うおおおおおおおおお』

「なんだこいつ、ただの人間じゃないだと!姿が変わっていく!」

『普通の人間だ!さあ行くぜ!』

剣を取り出しその剣に炎がまとわりつく!

「ふざけんなよ!なめんじゃねーぞ!」

『別になめてねーよ!雑魚キャラ君!』

そう言うと同時に剣に炎のタテガミが!

『獅子炎風』

「ぬああああああああああああ」

『燃え尽きろ!』

今の僕達ならソウルくらいなら楽勝だった。昔の僕は・・・・・・想像にお任せします。別にレオに協力してもらっても弱かった!とか全然ありませんから!とか思いながらね。

「ふう、こんなところにもいるんだね・・・」(ちょっと余裕ぶってる)

「ああ、ひょっとしたら俺みたいな奴も他にはいるのかもな・・・」

「ちょっと、あんた達なにもんだい?」

いないと思っていた家から次々に人がでてきた!(冬眠してるのかと思ってた・・・)

って人が冬眠する訳ないか!・・・・低レベルなボケ&乗りツッコミ

「え~と、僕たち探している人がいるんです」

「俺みたいに武器なのにしゃべる奴なんだけど!」

「剣がしゃべった~!!!!!!!!!!」

すごい騒ぎになっちゃてるよ

「こんなに騒ぐって事は、みんな知らないのかな?」

「だな、ガセ情報だったみたいだな」

そんな騒ぎの中、うつむいてる女の子を見つけた。

つらいものを1人で抱え込んでいるように・・・

「レオ、あの子・・・」

「普通の子供だろ!気にすんなよ」

「でも・・・よし!話聞いてくるよ!」

「おい!しゃーねなー!」

「どうしたの、君の名前は、」

小さい女の子だから慎重になんなきゃねとか、考えてる間にレオが・・・

「元気出せよ、かわいい女の子は元気が一番だぜ!」

いきなり口だして来た~!って

「剣がしゃべったら怖いって、もうレオったら」

「剣だろうがなんだろうが、関係ないだろう!この地味ネガティブ!」

「いったな~!このへんてこファッションめ!」

「お前にはあのファッションセンスがわかんないのか!

俺は時代の先端を行くリーダーとしてだな・・・」

「あれが、時代の先端だったら、大変だよ!」

「クスクスクス、フフ」

女の子が笑っていた・・・

「私、うさっていうの。多分お兄ちゃんたちが探している人を私は実は知ってるの。

武器に・・・銃になった人を」

さらっととんでもないことを教えてくれた・・・

「本当に!その人どこにいるか分かる?」

「いよいよ会えんのか!楽しみだな~!」

「レオ、うれしそうだね!確かに仲間が増えるのはうれしいよね」

「べ、別にうれしくはね~ぞ」

「お兄ちゃんたち、早く行きましょう」

「そうだね」

「そうだな」

連いていった先にはこれまでの家より一段とひどい屋敷が・・・

「って、氷づけになってんじゃね~か!」

「レオ、あわてちゃだめだよ

うさちゃん、危ないからちょっとどいててね」

レオを手に取った!魂が合わさっていくのを感じる!

『がああああああああああ』

「うわっ!優しいお兄ちゃんが!

怖くなっちゃった!」

「大丈夫だよ、何も怖くないからね。まあ見た目はね・・・」

「だから~見た目も事は言うなって!まあいい。さ~て行くぜ!」

「なにするんですか?」

『まあ、見てな!獅子炎陣!』

剣の先から炎が噴出し氷を溶かしていく

『ま、こんなもんだろう・・・』

レオを手放し、元の姿に戻る僕

「よし、うさちゃん中に入ろう!」

「ハイです!って元のお兄ちゃんに戻ってるです!」

レオは、氷を見ていた・・・

「この氷・・・ただの氷じゃない。わずかだが俺の炎と似てる・・・」

「なにしてるのレオ!早く行くよ!」

「悪い!今行くからよ!」


そこには二丁の銃がいた

「私に何か用ですか・・・」

・・・クールだよ~氷屋敷にいただけに冷たいよ~

なに!この温度差!怖いよ~

「俺たちの仲間になってくれよ!」

レオ・・・いきなり切り出すのやめよ?ね?

「まずは名前を名乗ってください。話はそれからです・・・」

「僕は・・・」

「俺はレオ!こいつは相棒だ!仲良くしようぜ!」

今は僕が名乗ろうとしていましたよね!?

「なるほど・・・私はウルです。仲良くする気はないですが、よろしくお願いします」

ちょ、話すすめないでって

「お兄ちゃん!会いたかった・・・」

あ、うさちゃんまで・・・もういいや諦めよう。うん、人間あきらめが肝心だからね!

「うさっ!・・・どうしてここに?来てはいけないと言ったでしょう?」

「お兄ちゃんに会いたくて・・・ごめんなさい」

「うさ、よく聞いてください。この町は今、とても危険なんです・・・急いで避難してください」

「ちょっと待て!なにが危険なんだ?教えろよ」

「あなたたちも、今すぐ逃げることをお勧めしますよ」

「ウルさんは何か知ってるんですね?協力したいんです!だから教えてください!」

「そんなに知りたいのですか?ならば・・・あなたたちも知っているでしょう・・・ソウルの上の段階を」

「レオ知ってる?」

「お前本当にバカだな。本部長いってたろ、魂や感情が取り付いた体を支配する事があるって!俺とお前が初めてあったあの時のお前の友人の陽って奴もそれだ・・・もっと早く聞いてればよ!あの時もっと戦えたのによ!」

「そうなんだ・・・」

僕は思う、感情に支配された親友を

理性をなくし、感情をあらわにしてきた友を・・・そして、僕は人が信じられなくなった・・・・・・

でも、レオと一緒に旅をしていて気付いたんだ!人間は・・・・・・・・・・

「あの、話を聞いていますか?」

ウルの言葉に、

「あ、え、うん聞いてたよ!えーと、人の感情や魂が具現化した奴らがソウルだよね・・・

それに支配されるって事だよね?」

「そういうことだよな、ウル?」

「はい、彼らの事をアウトと言います。アウトは特殊な能力を持っているので明らかソウルとは各が違います。並大抵の力じゃ倒せません。つまり、あなたたちでは倒すことはできません」

「あーそうかよ、分かったよ!俺たちには無理かどうかはっきりさせてやるよ!ようするに俺達がそいつを倒せばいいんだろ!?楽勝だぜ!」

「そうだね、この町を救う為にも倒さないと・・・そのためにはっと、ウルさんそのアウトって言うのは誰なの?ソウルと違って取り付いた人の名前があるでしょ!?」

「その通りです。相手は、凍氷氷柱。この町をこんな氷づけにしている犯人です・・・」

「うっし!さっさと倒しに行こうぜ!」

「そうだね、行こう!」

「無理です!聞こえませんでしたか?町一つを氷漬けにしてるんですよ!?あなたたちじゃ勝てませんよ!」

「そうかよ、だったらそこで見てろよ。明日中に倒してやっからよ!」

ウルの予感は当たっていた

僕たちは甘く見ていたんだと思う

なんとかなると。

調子に乗り、相手を軽んじ、そして・・・


8

決戦は明日・・・

その前にもう1度だけウルと話がしたい!

「レオ、僕もう一回ウルのところに行ってくるよ」

「やめとけよあんな奴、ほっとこうぜ?」

「でも、うさちゃんに対してはすごい優しかったじゃない?」

「それはあいつがロリっ子好きなんだよ!」

「また、ツマンナイ事言って~怒るよ!」

「はいはい、わかったわかった。さっさと行ってこいよ」

「うん!」

そして僕は氷の屋敷へと向かっていった・・・

寒い!寒いよ!夜になるとまた一層寒く感じるよ!

でも、ウルと話すために頑張ろう。

氷屋敷の中でウルともう1度はなした・・・

「あのさウル、僕たちに力を貸してくれない?」

「それは、無理です」

「なんでなの?優しい心の持ち主なのに?」

「それは関係ありません・・・私は別に優しくなどありません」

「うさちゃんには優しくしてるのに?」

「それは・・・」

「なんで?教えてよ!」

「分かりました。これを聞けば貴方は私など仲間に誘うのもやめるでしょう。

それはですね・・・罪滅ぼしです。私は彼の兄を殺した・・・」

「!?」

「私はその時・・・この姿に、自分の銃と彼の銃に魂を込めました・・・」

「彼と一緒に、凍氷に二人で挑みました・・・あのころの私はバカでした。二人なら誰にも負けないと信じていました。そして、無様に負けてしまいました。」

自信を失くしていく僕でした・・・

「そ、そんなに強いの?凍氷さんって」

「はい・・・私たちでは勝てませんでした。彼はミスをした私を庇い・・・命を落としました。

死を覚悟した私は銃に魂を込め生きながらえました。彼との約束を守る為に・・・」

「約束?」

「うさを守ることです・・・」

「だから、こうして氷や雪をこの屋敷に集めてるんだ・・・」

「貴方には分かるのですか?」

「僕、じゃなくてレオがね・・・」

「レオさんが?」

「ええ、この屋敷にある氷が自分の炎の似ているのと、似てないのがあるって、似ている方の氷がこの屋敷には多いって」

「私の氷に、周りの冷気を集めているのです。これは、私の力に関係しているのですが」

「能力?」

「ええ、あなたには教えませんがね・・・」

「能力なんて関係ない!

僕に力を貸してください」

「なぜ、なぜあなたはそんなにも私にこだわるのですか?」

「ウルの話を聞いて思いました・・・僕も親友を・・・自分で殺しているんです」

「そう・・なんですか・・・」

「だからこそ!そういうことが起こらないように!大切な人を失わせないようにするために今、こうしてるんだ!だから!力を貸してほしいんだ!」

「すいません。私はうさを守らなければいけないのです・・・本当に申し訳ないですが帰って頂けませんか?」

「そうだよね・・・ごめん」

やっぱり無理だよね・・・あんな話を聞いたのにこの屋敷をでろだなんて、

「ただいま~」

「どうだった、なんか話きけたか?」

「不安が増えただけだったよ・・・はあ~」

「ま、なんとかなるって!俺とお前ならな!」

「そうだよね。」

うん?まてよ、凍氷さんって人を倒せば・・・いけるよ!いけますよ!

そうすれば町は救われて元の町にもどる!そうすればきっとウルさんも・・・

そうと決まれば!

「レオ明日さ、凍氷を倒そう!」

「いまさらなに言ってんだ!当たり前だろ!」

「そうだよね、明日戦える?」

「いけるとは思うが・・・町ひとつ氷づけにできる奴だ。火、引き締めて行かないといけないな」

「まじめなときにくだらないボケやめよ~よ」

正式には気を引き締めです。火ではありません

「だから・・・くだらないって言うな~~~~~~~~」

場は氷屋敷に戻り・・・

「おにいちゃん、話きいちゃったよ」

「うさっ!なにしてるのです?」

「ごめんなさい、でも私のことはいいから」

「駄目です、話聞いていたのでしょう?」

「お兄ちゃんとの約束はもういいの!

私は大丈夫だから・・・自分の為に戦って!」

「うさ・・・」

「今のウルおにいちゃんはお兄ちゃんの銃も一緒なんだよ!

だから、誰にも負けやしないよ」

「うさ・・・分かりました。ではひとつお願いがあるのですか・・・」


 

9

決戦の日、あいにくの吹雪だった。

そして僕らの目の前に雪男みたいな奴がいた・・・

「レオ、UMAだよ~すごいよ!」

「お前、本当にのんきだな。姿が変わる奴だっているだろ~よ」

目の前の彼は言う・・・って普通にしゃべるの!?

「俺は凍氷氷柱、お前らなにをしに来た?」

「見てわかんね~のか?

お前を倒しに来たんだよ・・・行くぜ!」

「いくよ!レオ!」

『うおおおおおおおおおおおおおおお』

「なるほど、魂を合わせて強化してるって感じか?」

『いくぜ!』

「その前に教えてやるよ。俺の能力は・・・」

『知るかよ!さっさと行くぜ!』

「人の話を聞かないと痛い目にあうぜ」

僕たちの周りには無数の氷柱が!よく見ると四方八方、氷柱に囲まれていた!

「なんなんだよこれは!」

「レオ、落ち着いて!」

そう言って自分も落ち着こうとした。そして考える、この氷柱をどうすればいいか

う~んどうしよう・・・やっぱこれしかない!

「全部砕いちゃおう!」

・・・・・・あれ?なんか空気が冷たいな~

まあ、こんなに氷柱に囲まれればそりゃー寒くもなりますよ?

「お前馬鹿か、無茶苦茶だが、やってみるか?無理だと思うが行くぜ!」

『たああああああああ』

「ほう、これだけの氷柱を全部砕こうとしてるのか?これだけの量を?」

そう言ってさらに大量の氷柱を出現させた!

「きりないよ~レオどうすればいいの?」

「お前が砕こうって言ったんだろ!?」

う~んそれなら!溶かそう!

「レオ!」

「わかてるって!つーか普通はこっちを先にやるだろ!」

「何するつもりだ!?」

『砕けないなら・・・溶かすまでだ!行くぜ!』

剣から炎が溢れ始めた!溢れた炎が剣先へと集まって噴出された!

『獅子炎陣』

無数の氷柱が溶け始めた・・・

『ざまあ~みやがれ!』

「ク、クックククククククククククク、はっはっはっはははっは!」

『なにがおかしい!』

「馬鹿かお前らは!これだけの量を全部、溶かしきれると思っていたのか?俺の能力は氷柱をいくらでも作ることができるんだぜ!」

「どうするレオ!?」

「いくら氷柱が多いからといって俺の炎で溶かせねえってどういうことだよ!」

・・・・・・本当かな?怪しいぞ・・・

「何、疑惑の目をむけてんだよ!この程度溶かせないわけがないんだ!」

「教えてやろうか?この天気を見ろ!吹雪だぞ?氷の威力は上がるが炎の威力は下がるに決まってんだろ!」

『あ!』

気付かなかった。全然忘れてたよ!

「レオ、自分の能力の弱点位知ってたよね!?」

「いやな、俺はお前がどんだけ相棒の事を知ってるか試そうとしたんだよ」

くっ、この剣め~また僕のせいにしようとして~

「何争ってるのだ?お前らの相手は俺だろう?」

『っく!近づけねぇ!』

氷柱が僕を囲み思うように動けない!

「そんなもんかよ・・・残念だよ」

「おい!このままじゃやばいあれやってみようぜ!」

あれってまさか!まだ完成してないし危険すぎるって

「駄目だよ、レオまだ完成していないよ?それに失敗したら・・・魂のリンクが切れちゃう。そうすればこの戦いはもう、負けることになるんだよ?」

「けど!あれができれば天候なんざ関係なくなる!こんな奴秒殺だぜ!」

「そうだけど・・・・」

確かにこのままじゃどっちにしてもやられる・・・なら一か八か!

「分かった。やろう!」

「やろうってやるしかねえだろ!」

『獅子炎衣』

剣に纏う炎が体を包んでいく・・・そして炎が体に纏わりつき、そして・・・

『ぐああああああああ』

炎の噴出が止まり、体を包んでいた炎も消え、レオともリンクが切れてしまった!

「ちきしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!やっぱり失敗かよ!」

「レオ、大丈夫?」

「何とかな・・・お前はどうだ?」

「まだ炎を完全に纏っていなかったから・・・」

それでも、普通の状態の僕じゃこいつは倒せない!

「なんだったんだ!今のは、まあいい勝手に戦えなくなってくれるとはな・・・」

無数の氷柱に囲まれた・・・もうだめかも

「どうしよう、レオ!」

「どうしようもねーだろう!あの、くそ銃の言うとおりになっちまうのかよ・・・俺たちはこんな所で終わるわけにはいかねーんだよお!」

「じゃあ、死ね!」

その時!そこにはうさちゃんとウルがいた!

「死なせませんよ・・・」

「おにいちゃん、受け取って!」

うさちゃんがウルを僕に向かって投げた!

「うさちゃん、ウル!」

「私を武器に戦うのです!」

「来てくれたんだ!分かった、やってみるよ!うさちゃん、ありがとう!」

「うさ、離れてください。」

「ふっ、武器を変えただけで何か変わるのか?」

「どうなるかわかんねーが、お前らやってみろ!」

「いくよ、ウル!」

「了解しました・・・」

『はああああああああ』

「なに!なんだその姿は!」

青い髪が混じり、見た感じ完璧な執事だった・・・片目のレンズも着けていた。ここまでこだわらなくても・・・なんか恥ずかしい僕でした!

『行きますよ・・・』

「姿が変わったところで、この技は破れまい!氷飛礫!」

「全部撃ち落とすまでです・・・」

発想が僕と同じでした・・・

「そんな事言っても僕、銃なんて撃てないよ~?それにさっき全部砕こうとして失敗してるし」

「大丈夫です・・・私に任せてください」

『氷狼連弾』

2丁の銃で氷柱に向かって氷の弾丸を連射し始めた!

無数の氷柱が一気になくなっていく!

『その程度の氷柱、簡単に砕けます』

「そうかい。だったら、一撃を重くするまでだ!氷輪激!」

『氷の輪か・・・』

「氷の対決で俺が負けるわけねーんだよ!」

『氷?私の能力は・・・』

そういって二丁の銃を1つに!

長い銃へと変化した

「水と氷の二つです!それを合わせることで威力が増加します・・・」

2つ能力あったの?っていうか2つ持ってるのが能力?そんなことより

「すごいよ!ウル!」

「ありがとうございます。止めといきますよ・・・」

「氷狼大撃』

氷の輪に氷と水が合わさった銃弾が!

輪と弾丸がぶつかっていく!

そして氷の輪が・・・砕けた!

『これで・・・終わりです』

「くそおおおおおおおおお」

そのまま弾丸は相手を貫いた!

「よかった~!たおしたよ!ウル!」

「初めてにしては上出来ですね・・・」

「へっ、格好つけやがって」

うさちゃんが近づいてきた!

「あのね、ウルおにいちゃんってばね!お願いがある、とか言ってね

何かと思ったら長距離の移動は難しいから2人の場所まで連れていってほしい

んだって、おもしろいでしょ?」

「ウル!」

「へっ!このすかし野朗が!」

あわてた様子でウルは

「うさ!それは言わない約束ですよ」

「そうだっけ~」

そんな話ができる・・・

僕は改めて感じた、人の絆を・・・家族とか他人とか関係ないんだ

自分が心を許さないから許して貰えないって事を

僕はまたひとつ、強くなった気がする




「なに言ってんだ、お前?頭でも打ったか?

なに人を許す許さないとか言ってんの?人はみんなすげーんだぜ!」

これはあの人の言葉

全てを認め、全てを受け入れて生きている

そんな偉大で、遠すぎるあの人を・・・・

僕は相変わらず凄いと思った

「凄いとかおもってんじゃねーよ!だったらてめーもやってみろ!こんなことは誰にでもできる事なんだぜ?」

僕にはできない・・・

僕は、僕は!


10

「依頼終了ね~ご苦労様!」

ここは本部、無事に依頼を終えたことと、ウルのことを告げた

「君がウルくんね~これから宜しくね!

こんな頼りない二人だからあなたみたいな人がいて助かったわ~」

「誰が頼りないって?こんなキザ野朗こっちがお断りだぜ!」

「そんな事言わないのレオ、みんなで仲良くしようね~」

「あなた達に今は依頼はないわ!だからたまにはゆっくり休んでね!休むことも戦士には必要よ?」

「本当ですか!?休みだって!レオ、ウルどうする?」

「マジか久々来たぜ~!そうときまれば・・・修行だ~!」

「だから休みなさいって」

「確かに休んだ方がいいよ。二人ともかなり消耗してるんでしょ?」

「全然疲れてねーよ!なあ?」

「その通りです。私の事は気にしないでください・・・」

「でも、レオは新技失敗してボロボロだったし、ウルは初めての戦いで疲れてるでしょ?」

「わかったよ、休むよ休めばいいんだろ。まったくよ~」

「では、お言葉に甘えさせてもらいます・・・」

「それでは失礼します」

「ちゃんと休むのよ~!」

こうして無事に報告を終えた僕たちの前に・・・

「ユイさん!」

「あら、依頼終わったのね、ご苦労さ様。ウフフ」

「ウフフ、じゃねーぞユイ!てめーこないだ本部長からの伝言教えなかっただろ!」

「何のことでしょう?あれ、頼まれていましたっけ?」

「とぼけてんじゃね~ぞ!」

「はっ!言いましたよちゃんと!・・・別の人に、

間違えちゃいました、えへ」

可愛い~これなら許しちゃう!

「おい、お前許しちゃう!とか思ってんだろ?」

「何?何のことか僕ぜんぜんわかんないな~

それよりユイさん!新しい相棒ができたんです。ウル」

「初めまして、ウルといいます」

「こちらこそ、宜しくお願いね、フフっ」

笑い方可愛い~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ーーーーーーーーーーーーーーーーここから直すーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「新しい相棒ね・・・そういえば、盾が人を襲ってるって話を聞いたことがあるわ

なんでも女の人ばっかを狙うって」

「盾だ~?」

「レオ、ウル、もしかしてそれって君たちみたいな人かも!」

「その可能性も低くはありません」

「そんな何人もいてたまるかよ!それに人を襲うっていってんじゃねーか!

ソウルの一種だろ!」

「暴走しているのかもしれないじゃないか~」

「暴走ですか・・・興味深いです」

「興味しめしてんじゃねーよ

そんなのほっとこうぜ!」

「でも、もしかしたら!

ユイさんそれってどこですか?」

「確か都心の中心だったとおもうわ」

「ありがとう御座います!みんないくよ!」

「うっし!しゃーねな、とりあえず行くか!」


11

それと同時刻・・・

「伝説の武器は集まったのか?」

「見つけたのは4つです」

「早く10こ見つけなければな」

「そうだな我らが1人1個使う予定なのだから・・・」

そこは薄暗い洞窟のなか10人の影が不気味に揺らめいていた・・・



投稿2回目です

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