1. 日常
「ピピピピッ…ピピピピッ…」
スマホのアラームの音が聞こえて、僕は目を覚ます。
ベッドの横にある机の上のスマホを取って、アラームを止める。
白い壁に、窓から差す日光が反射して少し眩しい。
半分寝たような状態で、部屋の隅のキッチンへ行く。
食器棚から深皿とスプーン、冷蔵庫からコーンフレークと牛乳と野菜スムージーを取り出す。
深皿にコーンフレークと入れて、スプーンやスムージーとともに机に持っていく。
こうして用意した朝食を、テレビのニュースを見ながら食べる。
朝食を食べ終わったら、洗面所へ行く。
そこには、青い歯ブラシが1つ立てられている。
歯ブラシに歯磨き粉をつけて、歯をみがく。
シャカシャカ…という音だけが部屋に響き渡る、静かな朝だ。
歯磨きを終えてうがいをしたら、純白のワイシャツや漆黒のズボンとネクタイとジャケットを取り、スーツに着替える。
服装を整え、洗面所で髪を整える。
こうして、朝の支度を終えた僕は、カバンを持って家を出る。
僕の名前は、滝野 巡。
僕は26歳で、十条さんという国会議員の事務所で働いている。
下殿町のアパートで部屋を借りて一人暮らしをしている。
家を出て駅に向かう途中、コンビニがある。
僕はそこで毎朝飲み物を買う。ちなみに、僕のお気に入りはペッドボトルのレモンティーである。
コンビニを出たら、すぐそこに路面電車の踏み切りがある。
そこを越えれば、下殿町駅の改札口だ。
これが僕の毎朝である。
* * * * * *
私の手の中で、スマホが振動している。
アラームの振動だが、音はたぶん鳴っていない。
朝食をとって、歯を磨いて、身支度をする。
そしてリュックを背負って家を出る。
赤いカードが付いたリュックを背負って。
私は日暮 さくら、27歳。
私は生まれつき、耳が聞こえない。
家を出て、川の橋を渡って路面電車の踏切を越え、下殿町駅の改札を通る。
こうして私は職場へ向かう。
これが私の毎朝だ。
『下殿町』は架空の地名です。東京都北区にあるという設定です。
今回は“日常“回なので、文字数が少なくなってしまいました。内容も退屈だったかもしれません。
なんかすみません…
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