いつか花道
むかーしむかし
あるところに
兄と弟がいました
僕は弟
うちは、それはそれは貧しい家庭であり
何に貧しいかって言うとですね
愛情に貧しかったのです
ちょっと表現が難しいですか?
つまり
親からもらえる愛情
それが少なかったのですね
兄と僕は
愛情の取り合いで
毎日喧嘩ばかり
力の強い兄
僕は負けてばかり
時が経ち
兄はそれはそれは素敵な花嫁さんを
もらいました
ひどい嘘もあったよね
2人で泣いたこともあったよね
言えないこともあるよ
でもその全ては
結婚という
栄光への道だったんだ
苦労で
荒廃していた道は
本当は
花道だったんですね
ちゃんちゃん
物語には実は続きがある
兄はハッピーエンドを見つけたけれども
愛情をいびつに受けた
僕の心は
統合失調症
家族に恨みはない
だけど
生きにくい
今度は
僕の幸せを見つけないとね
兄も、父も、天国にいる家族も
安心できないよね
だから
僕の幸せは
文章を書くこと
いまは、あまりあなたを
楽しませてあげられない
それは
文章を書く力が弱いから
筋力と同じだよね
1年間もすれば
ムキムキになっている
だから
1年後は
あなたを
泣かせてみせる
感動でね
継続は力なり
根っこだけは
誰よりも丈夫なんだ
そしたらきっと
仲間も増えて
毎日充実っす
とか
言ってたらいいな
墓参りに行くよ
お母さん、ペットの犬と猫とカメ
久しぶり
あなたたちと過ごせて
僕は幸せでした
花道でした