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4話

どの時間に投稿するか、悩みどころですわね

『当該宙域に接近中、当該宙域に接近中。

ハイパーレーンからの脱出まで3、2、1…』


何かが歪むような独特な音と一緒にカウントダウンが鳴った後、コックピットからの景色が普通の宇宙空間に戻った。

ハイパーレーンは、宇宙空間に存在する歪みを利用していて、何千光年も離れた宇宙を飛び回るために欠かせない技術だ。銀河連邦が発展したのもこの技術のおかげらしい。


「ここが問題の宙域か…よし、とりあえずミレーナの秘術で探ってもらう。できるだけ詳細な位置を割り出し、基地に戻る。

それでいいな?」


「ええ、そうね。

流石に今回は、私達だけで惑星調査をするのは迂闊だわ。

詳しい座標と、できれば近づいて直接撮影したいところね。」


そう、結局そのままプラーナが豊富かもしれない惑星の調査をすることになった。

もしかしたら次の調査で見習いの私なんかじゃなくて、ちゃんとした調査員の人を連れて行くってことになるかもしれないし、だったら貴重な機会を逃したくない…っていう個人的な理由もそうだけど。

()()()()()()()()()()()()()()()()のもある。

これは師匠にも褒められたことだけど、私の勘はよく当たる。プレイリアの戦士は総じて勘が鋭いけど、私はその中でも特に鋭いらしい。

師匠は、そういった勘はプラーナの導きで、大抵の場合その勘に従って悪い結果にはならないと言っていた。

プラーナの導きが見るべきって言ってるなら、何も問題は起こらないだろう。


「じゃあ、私は増幅機の所に行くけど、みんなはどうるする?」


「吾輩はここに残り、無線を繋いでおく。ミレーナが割り出した座標にこの船を近づけないと行けないからな」


「私は、ケル姉さんについて行きます」


「では、私もついて行こう。

その前に少し自室に寄らせてもらうがな」


テージアさんがついてくるのは意外だった。さっきまで取り乱した感じだったけど、今は普段通りだ。いや、逆に冷静すぎるような…?


「てことは、アエリエちゃんと先に向かってテージア君は後で合流かな?」


「ああ、それで構わない」


「じゃあアエリエちゃん、一緒に行こっか」


「は、はい」


テージアさんの様子に気を取られて空返事みたいになっちゃった。

増幅機のある部屋に向かったケル姉さんの後を小走りで追いかける。増幅機はケル姉さんの秘術で効率よく調査するために、船体の中央下部にある。外から見ると丸く膨らんでて、ちょっと不格好だ。


部屋に続くはしごを下りて、ケル姉さんに続いて部屋に入る。ほぼケル姉さん専用の部屋とだけあって、姉さんの私物がそこら中に転がってる。資料に紛れて、姉さんの武器である杖と護身用の短剣も床に散らかってる。艦長が見たら絶対怒るやつだ。

ケル姉さんは目隠しをいつもしてて見えてないけど、秘術の応用で周囲のことはわかるらしい。わかるらしいけど、視覚的なものを気にしないからかいつも散らかしてることが多い。頼れるお姉さんだけど、もう少し見た目に気を使ってもいいのに…。すごいグラマーな体型だし。


「ごめんね~、散らかってて。ついつい資料とかを手に取れるところに置きたくてね」


「むぅ…今度一緒に片づけましょうね」


「あはは~」


笑ってごまかされた…。

その間にも機器の調整が終わったのか、増幅機の前に座った。増幅器は頭に取り付けるヘルメットみたいな部分が真下にケーブルでつながってて、そのケーブルを伝って秘術を遠くまで飛ばすことができるらしい。結構詳しい説明もされたけど、専門的な内容すぎてわからなかった。

秘術と名の付くものは基本的に専門知識が必要で、銀河連邦に加入してからは機械との組み合わせでさらに必要な知識が増えた。それにプラーナを体外で動かす適正も必要だから、秘術を使えるケル姉さんは本当にすごい人だ。


「よし、それじゃあ始めるわよ。艦長、聞こえるかしら?」


『ああ、聞こえるぞ。こちらはいつでも構わん』


「ふぅ…じゃあ、秘術を飛ばすわ」





気に入って頂けたら、下の高評価とブックマークをするとアエリエちゃんとケル姉さんをこの後イイ感じにするかも…!?

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