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3話

予約投稿が下手すぎるので、これからは手動でやります…

「プレイリア本星と同等のプラーナ量だと!?

貴様、我らが故郷である聖なる惑星を侮辱しているのか!」


案の定、プレイリア人としてのプライドが高いテージアさんは机に拳を叩きつけながらいきり立った。テージアさんは確かプレイリアの地位をもっと向上させようとする団体に所属してるらしいし、そんな彼からすると受け入れがたい話なんだろう。

ちなみになんで私が知ってるのかというと、機嫌がいい時に自慢げに話してきたからだ。

話を聞く限りちょっと宗教染みててなんか怖い。

でも…。


「私もちょっと信じられません。

確か銀河連邦の歴史の授業で、プラーナ自体がほとんど認識できてなかったこともありますけど、2万年の歴史の中でプラーナで満ちた惑星はプレイリアだけだったって聞きましたよ。

まだプレイリアが連邦に加入して300年もたってないのに、流石にそう簡単に見つからないんじゃ…」


「この娘が言っていることは、(しゃく)だが同意だ。

我々の母星は存在することが奇跡なのだぞ。宇宙に流れるプラーナの動脈が重なり合う特異点を複数通る軌道や、恒星もある程度プラーナで満ちていなければならなかったり、本当に奇跡としか言いようがない条件の重なり方で我らがプレイリアは存在しているんだ。

同等の星があるかもしれないなど、何かの間違いだろう。」


私はそこまで言ってないんだけどな…と思いつつも、信じがたいのは確かだからケル姉さんを見て答えを待った。


ケル姉さんは溜息を吐きながら、困惑してるトーンで漏らした。

「いや、私だって疑ったわよ。

計器の故障だったり、プラーナの流れに異常があったりするんじゃないか散々調べたわよ。

その上で、艦長にも数値とかを見てもらって間違いないってなったの。」


「彼女の言うとおりだ。

吾輩も驚きはしたが、ミオールの秘術の腕前は信用している。それに数値なども実際に見せられては、信じるほかあるまい。」


「そ、そんな馬鹿な…」


テージアさんは力なく椅子に腰を下ろした。

そんなにショックだったんだろうか。私は普通にちょっとワクワクしてきたけど。


「じゃあ、これからその惑星を調査しに行くんですか?

いつもは何か発見があると登録作業とかで面倒ですけど、なんだか今回はちょっとドキドキしちゃいますね~」


「何のんきなことを言っておる。ことがそんな簡単なわけなかろう。

あと登録作業が面倒なのは言うな。」

艦長さんにため息をつかれてしまった。ケル姉さんも苦笑いだ。そしてテージアさんは(にら)んできた。


「そうねぇ、こんな重大な発見かもしれないものを私たちだけで調査するのはいろんな意味で難しいわ。

人員的にも、物資的にも、政治的にもね…」

政治的の部分でケル姉さんはテージアさんに視線を向けた。テージアさんは忌々しそうに顔を背けたけど何も言わなかった。


「まぁ、選択肢としてはこのまま私達の部隊で調査を続行するか、一旦基地に戻ってもっと大所帯で行くかね。

ちなみに私はとりあえずこのまま続行に一票かな?

なんだか、どうにも意識が引っかかるのよね…」


「吾輩は基地に戻ることを提案する。ここは慎重に行くべきだ」


「…私はこのまま我々で見ることに一票だな。どちらにせよ、早く知りたい。

このまま心がかき乱されてはかなわん」


「アエリエちゃんは?どう思う?」


ケル姉さんに振られたけど、答えに詰まる。

それは、実際にプレイリア以外のプラーナに満ちてるかもしれない惑星だなんて見てみたいけど。

やっぱり万全な状態で調査した方がいい気もするし、艦長もそう言ってる。

でも、発見したらしたで教科書に名前が載っちゃったりして…。

ああでも早く答えを出さないと、三人とも私のこと見てるし。


私の出した答えは…。



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