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2話

予約投稿しようとしたら、こんな時間に…

「すみません、遅れました!」


「遅いぞ!瞑想していたから遅れたなど、言い訳にならんからな!」


「まぁまぁ、艦長落ち着いてくださいな」


「フンッ…」


会議室に行くと、部隊のみんなはもう揃っていた。

着くなり怒鳴ってきたのが、グルオ・ベヌ艦長。太った類人猿みたいな見た目で、いつも大剣を肌身離さず持ってる脳筋筆頭の金剛流剣術を使う大剣使いだ。いつも怒鳴ってきてちょっと苦手だ。


そして嗜めてくれたのが、ケル・ミオールさん。目玉みたいな模様の目隠しをつけてる彼女は、ちょっと立ち位置が特殊だ。ケル姉さんは銀河連邦の職員で、テリル流秘術の使い手でもある。

テリル流秘術はプラーナを直接使って戦ったり、怪我を治したり、特殊な技をたくさん使える。この部隊では主に調査のためにその技を使ってくれている。同性ということもあって、頼れるお姉さんだ。


最後に、鼻を鳴らして興味なさそうにしてるのがジェルト・ケイナーク・テージアさん。緑髪で顔は整ってるけど、この人のことは…あまりよく分かってない。

典型的なプレイリア人で、私に対していつも当たりが強いし、プレイリアのお偉いさんのご子息みたいで自分が艦長じゃないことに不満なのか艦長にも突っかかってる。最初の自己紹介で細剣を使う睡蓮流の剣士だと言ってたけど、剣を持ってるとこは見たことが無い。この人がいるから艦長が苦手程度になってるぐらいには正直嫌いな人だ。

 

「あら、アエリエちゃん。

制服が着崩れちゃってるわよ。女の子がそんな格好したら、ここの男どもが可哀想よ」


「あ、す、すみません!!」


指摘されて自分の体を見下ろしたら、制服の前が開けっぱなしで中の下着が丸見えだった。慌てて前を閉める。…すごい恥ずかしい。

この制服は常在戦場の精神なプレイリア戦士のために作られたもので、プラーナを流すと防御力が上がる仕組みになってる。だからなのかは分からないけど、体にフィットしたボディスーツみたいな見た目であまり好きじゃ無い。普段はブカブカで、プラーナを流すと一瞬で体にフィットしてくれる。

前を閉めれば完璧だ。


「そんな小娘何とも思わんわ!プレイリア戦士たるもの、同輩にそのような目を向けるなど恥知らずな真似はせん!」


「私もそこらの凡百と一緒にするな。むしろ目障りだ。」


「そこまで言わなくても…」


なんか恥ずかしかったのに見られた損のような…


「そんなことはどうでもいいのだ。

今日の会議は、次に行く星系に生命反応があるかもしれんという話だ。もしも知的生命体がいた場合の対処方針をここで決める。」


「?そんなの調査部隊の通常手順の通りにやればいいのでは無いか?わざわざここで決めることでもあるまい。」


「いや、どうもそうはいかんかもしれないのだ。

そうなんだろう、ミオール?」


「そうね、私がこの星系からでも生命が感知できたこと…おかしいとは思わない?」


「…確かに、いかに貴様の秘術とは言え発見が早いとは思ったが」


「そう言われてみれば…」


ケル姉さんの秘術による調査は、この調査船『コメルニ』に備え付けてある増幅機を使うことでその星系を調査してる。とはいえそんな広範囲を調べるにはある程度近づかないと行けないわけで、隣の星系のことが分かるなんてことは初めてだ。


「私も驚いたわ。生命力を隣の星系から感じるだなんて、それこそ()()()()()()()()()()()()()()()


「なぁっ…!?」


「えぇ!?」


「うむ、つまり次の星系にはプラーナが豊富な惑星であることが考えられ…場合によっては祖先の二の舞いになるやもしれんのだ。」

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