梅田のキャバクラにて⑥ 痛い客特集
「そーやねー嫌な客嫌な客ー」レディースドリンクの黒霧島水割りを回しながら
考えこむアイ。「べたかもやけど、毎回いろんな子を指名して、ホテル行こうよー
って誘うおじいさんがいるのよ。当然情報が全員に回ってブラックリスト入りよね。
新人が入ってきたら懲りずに指名して同じことするからそろそろ出禁かもねー。」
うん、わかるぞ、気持ちはすごーくわかる。ただ俺もそこまでストレートにいけない
なー。欲望に忠実なおじいさんなんだな。尊敬に値するわ。
「風俗に行けばいいやんっていうんだけどねー。ほら、キャバクラのすぐ近くに
あるわけだし。でも爺さん、「それは面白くない、キャバ嬢とエッチする」って
のがいいんだ。だって。死ねよ。」ノブのハートにグサグサ刺さる。爺さん、
俺はわかるよ。また全く同じ気持ちだ。男ってのはどうしようもない生き物なの
かもしれないと思うノブであった。
「あと説教するおじさんもベタよねー。将来どうするの?とかこんなところで
働いているのがわかったら親御さんがどう思うかとか。知らんし、ここに客と
してきているあなたは何なんだって言いたくなるよねー。そんな話して満足
なんかなー?しかも意外とあるのが、そこから指名延長するやつもいるのよ。
自分のストレスをぶつけに来てるパターンね。マジ嫌だわ。」
その遊び方の良さは俺もわからんなー。頭のネジ飛んでいるのかあえて飛ばして
金払っているからいいやろ的な考え方で通うのかな?大分屈折してるなー。
「情緒不安定系は結構いるのよ。フリーの女の子泣かせたり、あれは店の空気も
悪くなるからマジで勘弁してほしいわ。あとは指名被りでぶちぎれる客とか。
ヘルプの娘にも八つ当たりしたりするからマジで申し訳ないし、席に戻っても
機嫌治らないからマジでめんどくさい。」
「あとこれも多いのが、無視ね。携帯いじって全然しゃべらなくてこっちの会話
待ち。色々話しても全然のってこなくてどうしていいかわからないから苦痛だわ。
ただ、これも不思議で指名延長する場合も時々あるのよ。え?楽しかったの?
みたいな。でも私も話すことないから違う意味で苦痛だわ。」
ショーもないやつ多いなーと思いながら、自分はそうならないようにお触りくらい
にとどめておこうと誓うノブであった。




