表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
窓際サラリーマンノブの息抜き  作者: 窓際サラリーマンノブ
1/24

物語の始まり

寝起き


あれ、ここはどこだっけ。そうか、またベットで寝込んでいたか・・・ノブはまた深いため息をついた。抗うつ剤が切れたからかまだ頭がくらくらする。

会社に行こうと思っても行けなくなり1か月。なかなか体調も良くならない。これで10度目の休職かー。良く会社もクビにしないなー。そう思いながらも重い腰を上げふらふらとコンビニへ向かいドリップ式アイスコーヒーを買う。

家でコーヒーを沸かす方が経済的だということはわかっているが、どうもこの眠気眼で歩くこととルーティンでコンビニコーヒーを買いに行く行為が眠気覚ましの儀式のような気がするため、本人は結構気に入っている。

ノブ37歳。素人童貞。彼女がいたことは3日しかない。初彼女ができて家に来たからこれはオッケーサインかと思いきやあてがはずれ、彼女の初体験を聞かされた後、別れ話を切り出されて以来彼女はいない。

顔は金正日に似ていると言われ、体形も3XLのデブ。どうしようもない窓際サラリーマンである。

もとはLサイズだった体形も、社会人になりワンサイズ、うつ病の闘病生活の投薬治療や副作用で痩せにくくなり、大きくなったが、世間はそんな事情は知ったこっちゃない。

なるべくしてなったダルダルのカラダ。実家からはキモイと言われ続けてきたが、最近ではそれを通り越して病気が心配と言われ日々のジム通いを毎日勧められているが、不要な運動はしたくないなー。とさぼり、だらだら散歩にふけっている。それでも毎日1万歩以上歩いているのは褒めてほしいもんだ。

休職10回もしていると役職もなく、金もない。ただ大手勤務であったことだけが幸いしてまだ解雇されていない。職場原因のうつ病と診断されたこと、精神障がい者手帳を受給したこともでかかったかもしれない。

ただこの状態になって仕事バリバリやるぞーというドMを見たことがない。まだあったことがないだけかもしれないが・・・俺は知っている。病院薬局で下を向いて抗うつ剤を受け取る元大手勤務の無職や生活保護受給者が沢山いることを。無理せずに仕事をこなし、最低限の給料で仕事以外の楽しみを見つけることが無難な選択だということを。

といっても仕事以外かー。仕事は嫌いだが、これといった趣味もないしなー。漫画とyoutubeとAV漁りしかやってねーよ。

最近行っているのはキャバクラ。風俗がいいと思っている時期もあったが、最近一試合したら建たなかったため、傷心気味となり、趣向を変えることにしたのだ。

今日はどんな話をするか。あと、興味本位で聞いているキャバ嬢達のゴシップを楽しみに梅田にいく支度をして家を出る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ