28.吸血鬼さん、自覚はある。
徹夜でなnとか書きましたが、頭ふらふらでで美味く書けたか分かりません。誤字脱字等あったらすみませんです。一旦仮眠を取った後に続きを書きまた更新します。がんばりまのでおうへんお願いします。
「ご苦労さま。見事だね」
「旦那さまにご寵愛頂けましたので、非常に安心した気持ちで指示を遂行出来ました」
えっちをすると安心すると言うのも中々に凄い話だが……しかし、女の子は心と体の結びつきが密接だという話を聞いたこともある。
肉体的な接触を得ることで心も同時に繋がっているという実感を持ち、それが安心感へと変わっているのかも知れない。
俺は男だからそうした事よりも欲望の満たし方を考えてしまうが、そこがいわゆる男女の違いというものなのだろう。
「それにしても、旦那さまの言う通りでした」
「うん?」
「私はこのメイド服ですから、まずは新人の女中のフリをしてあちこちと夜の王宮内を迷っているフリをして捜索を始めたのですが、すると向こうから近づいて来て『ミーア⁉』などと言い出しまして。旦那さまの仰っていたように知人と勘違いされたようです。お陰ですぐに分かりました」
「ティティを見たらドラティアはそう言うと思っていたよ」
「旦那さまの慧眼はさすがです」
俺の顔は恐らく忘れているだろうが、仲間であり等しく勇者であったティティの顔はドラティアも思った通りに覚えていたか。
ティティを向かわせたのはやはり正解だな。
俺が忍び込むという手段もあるにはあったが、それだとここまで上手くは行かない。【暗器の勇者】の効果の派生に隠密や密偵の類の強力な補助があるティティだからこそ、見事な誘拐が出来たのだ。
俺は潜入捜査のようなものは苦手であり、入ったら恐らく間違いなく不審者として扱われる。
バレてもゴリ押しで連れて逃げることは簡単に出来るが、しかしそれをしてしまうと、眷属化したドラティアをそっと返して操り人形にすることが出来なくなってしまうから嫌なのだ。
他の勇者の消息を掴む為にも、ドラティアには働いて貰わなければならない。だから、操り人形の王女に出来なくなるのは避けたいというわけだ。
「それで……この女はどこへ運べばよろしいでしょうか」
「地下室だよ。あそこならどんなに声を上げても外には聞こえないから。……ティティがあんなに声を荒げても、ミミもマオも気づかなかったくらいに音が遮断出来るからね」
先刻、ティティが求めて来たがゆえに地下室で致したことを俺は例に挙げる。すると、ティティは口つ尖らせて頬を膨らませた。
「……いぢわるですね、旦那さまは」
いやはや、こうして見ると本当に可愛い。
今更ながらだが、眷属にした人物は記憶を吸い出すという過程を辿るせいで、根っこの気性が強く出る。
これを考慮するなら、育ち方が違えばティティはミーアの時でもこういう風になっていた可能性があったことになる。
環境一つで人間とはこうも変わるものだと教えられた気分だが――しかし、本来の性質がどうであれ、俺にしたことが消えるわけではない。
その罪を償わせる為にも一生俺にご奉仕をして貰う。
※
さて、地下室に連れて来てドラティアを縛り上げたので、復讐を始めたいのだが……今回はそう時間を掛けることが出来ない。
夜が明ける前に終わらせて、そして元の場所に返す必要がある。朝になってもドラティアがいないとなれば騒ぎになってしまうからだ。
まぁドラティアに対する復讐はそこまで酷くしなくても、簡単に留飲は下がるのでそれでも構わない。
この女はまだマシな方であった。俺がドラティアにされた事は、サザンの提案絡みの仕打ち以外だと、
①鞭打ち。
②足の指を丁寧に舐めろ、自分自身を慰めている姿を見せろと言った命令。
③俺にさせた②を眺めながら「なんて変態な男なのかしらね」と罵倒。
といったくらいであった。
人によっては心を叩き折られるレベルなので、”くらいだ”で済ませるのもおかしな話ではあるが、他の連中がもっと過激であったので相対的に優しく思えてしまった。
もっと過激な弄びの一例を出すなら、例えば男の勇者のフォルドゥークである。
こいつは同性が性的に好きというタイプで、それだけなら個人の趣向なので「そうなんだ」で済む話なのだが、あろうことかすぐに実力行使に出るのだ。
興奮する度にすぐに俺を使って鎮めていたので、そのせいで俺は体の傷以上に心に癒えない傷を負わされた。
そういったのに比べれば、ドラティアはそこまででは無いのだ。傍から見ればそれでも苛烈ではあるので、やはり俺の感覚はどうにもおかしくなっているようだが……。
ともあれドラティアについては、王女である品位を貶めその自覚を持たせ、それぐらいで終わりにして眷属化で良いだろう。
「……さて」
俺はどうやって復讐を果たすか思考する。そして、ある方法を思いつき、ティティにミミを起こして連れて来るように頼んだ。
「えっと、呼んで来るのは構いませんがどうしてミミを?」
「この女……ドラティアについては、本人の悪逆の罪を償わせる為に辱めるつもりをしているけど、今回は絶望ではなく快楽に落とす方向で行こうかな、と」
俺がそう言うとティティ「なるほど」とポンと掌を叩き、そそくさとミミを呼びに行った。
すると、一分も経たないうちに眠気眼を擦るミミが降りて来る。
俺は「ごめんね」と言いつつ、ミミにとある支援をドラティアに掛けるように指示を出した。
「ねむいですけど、愛するご主人さまの為ですから……」
ミミはうつらうつらとしながらも、気絶中のドラティアに【支援の勇者】を使った。その効果はと言うと――
――快楽に対する支援だ。触られただけで我慢が出来なくなるくらいに、際限なく快楽が高まる支援。
この一夜でドラティアには一つ知って貰おうと思っている。
自らが王女等と言う崇高で上等な存在なのでは無く、一度盛ってしまうと止まらなくなる一匹の牝であるということを。
ランキング上位がもくひゅう!(´;ω;`)




