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1分で読める短編シリーズ

願掛け

作者: 優木貴宏

長い髪が肌に張り付いて気になってしまう。


いつものように私は髪をゴムで結びポニーテールにする。


髪が長くて気になるなら切ればいいだけなのだが、ある程度の長さになったら整えるように調節するだけで常に腰に届くくらいの長さに保っているのだ。


これは願掛けだ。


この恋がうまくいっても、ダメでも彼に思いを告げる事ができたら切ろうと、ずっと昔から願掛けをしている。


幼馴染みの彼は私の事をどう思っているのだろうと、一緒に登校してくれている彼を横目で覗く。


笑顔で私に話しかけてくる彼を見ると胸が高鳴る。


もし告白してダメだったら一緒に登校するこの幸せな日々はなくなる。


それでも、いつまでもこの関係を続けているわけにはいかない私はその日の学校の帰りに彼を呼び出して告白をした。


私の告白を聞いた彼はいつもと変わらない笑顔を向けて返事をしてくれた。


それ日以降、髪を短くした私の隣にはいつもと変わらない優しい笑顔を向ける彼がいた。


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