無事に退院出来ました。
俺は一晩考えた。
普段ゲーム以外で使う事のない頭をフル活用して考えた……
んで出した結論。
それは…………
考える事をやめた!!!
命はあるわけだし!
手足ちゃんと着いているし!
まぁ、何とかなるよねー!!
でも上司とか同僚には何て説明したら良いんだろう(´・ω・`)?
マジで。
それだけはちょっと考えんとな。
「…あの…ヤマダさん。検査の為、採血しますね………」
「あ、お願いします」
とりあえず、何でこうなったのか原因は知りたいしな。
精密検査って何するか解らんけど。
「あの…大丈夫ですか?」
「あ……大丈夫ですぅ……」
いやいやいやいや
注射器持つ手、めっちゃ震えてますよ
見ているこっちが、めっちゃ怖いっすよ
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
んで、色々な検査した結果………
解んないんだって♪
脂先生が言うには雷に撃たれたショックで遺伝子が変化したとか色々だって♪
あー医学とか色々進歩しているけど、予想外の事には弱いんだなー。
まぁ、体と脳は正常って解っただけでも良いか。
明日には退院出来るし。
ちょっと荷物とか色々まとめておこうかね。
「……ん?」
何……
この可愛らしい便箋?
開けちゃっても良いのかな……?
…………………………開けちゃお
俺の荷物に紛れていたわけだし。
ヤバイと思ったら、そっと戻しておくだけだし。
えー……………
ー・ヤマダタロウ様・ー
あなたの身の回りのお世話が出来て、とても幸せでした……
私の歳がもう少し近ければ……
退院しても時々、私の事を思い出して下さい……
これが噂のラブレターですか!?
産まれて初めてのラブレターだぁ♪
ってちょっと待て………
「身の回りのお世話」って……
あ…………………………
あのベテラン看護師さんですね☆
どうしよう……
うん。
そっと元に戻して、見なかった事にしよ。
さあー♪明日に退院だー♪
寝よ
ラブレターの存在を記憶から消し去り俺は寝た。
次の日、身の回りのお世話をしてくれたベテラン看護師さんの熱視線を浴びながら俺は無事に退院出来た。




