雷に撃たれました④
1時間後
父ちゃん母ちゃん俺の顔見て固まった。
上手い具合に575が出来たな。
ってふざけたこと考えている場合じゃあない。
マジで固まっている。
ちなみに空気は凍ってる。
「あ………父ちゃん……母ちゃん?」
「あの………君は本当にタロウなのか?」
「タロウ………なんだけど」
何時もボーッとしている父ちゃんマジ真剣。
て、息子の顔も解らない位、俺の顔歪んでんのね………
でも母ちゃん顔が赤いんだよな?
なんで?
というか女性陣(母ちゃんとベテラン看護師さん)だけ顔赤い??
「俺の好きな食べ物………解るか?」
「解るかって……冷凍ギョーザだろ?母ちゃんの作るギョーザは食えたもんじゃないって何時も言ってる癖に」
「おま!?母ちゃんには黙ってろ……って当たっとるわ…………じゃあ………タロウの趣味は解るか?」
………なにこれ尋問?
息子の顔が歪んだから信じたくない気持ちあるんだろうけど、ちょっと腹立ってきたな……
包帯取れない間、色々と大変だったのに………
こっちは白衣の天使と恋が叶わなかったのに心が傷ついてんのに……
「…………解らんのか?」
プッチン!&机バーン!
「俺はヤマダタロウ!25歳!平社員!好きな食べ物は残った肉じゃがをコロッケにしたやつ!嫌いな食べ物はグリンピース!趣味は猫カフェめぐりとゲーム!!ちなみに父ちゃんは隠れてキャバクラ通い!!母ちゃんはへそくりが○○万ある!!これでも疑う!!!」
何とか一言で言えた………
父ちゃん固まっちゃったけど、まぁ良いや。
あとで謝ろ。
って怒りの限界が越える時ってプッチンって音がするんだな……
「本当に………タロウなの?」
え!?
まだ信じてもらえないの!!
最終兵器(父ちゃん&母ちゃんの秘密)出してもダメな位!!?
「本当に本当なんだって!!なに!俺の顔、そんなに歪んでんの!!?ちょっと本気で泣いても良い!?」
「ヤマダさん……まだ鏡を見てないの?」
「あ、はい。あぶら………じゃない………先生」
「じゃあ………落ち着いて見てね……」
そんなに恐る恐る出さないでよ!
もう、自分の顔がフランケンシュタインでも驚かないから!!
…………だれですか?(´・ω・`)?
この金髪のイケメンにーちゃんは(´・ω・`)?
よく見たら目の色が青色だし(´・ω・`)?
え?え?え?えぇ?
俺は鏡を持ったまま気絶した。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
2時間後
再び意識を取り戻して鏡で自分の顔を見た。
俺の顔って中のなかの中を極めたレベルだったよね?
それが今じゃ金髪でブルーアイって…………
日本人の顔じゃねぇ!!
整形でもここまでの仕上がりは不可能だろ!!!
有名な某無免許医師でも不可能だろ!!!!!!
「一先ず………こんな事は初めてだから色々と精密検査をさせてもらいますね」
「はぁ………お願いします………あれ?」
今、気がついた。
声も変わってる?
ちょっとハスキーボイスになっている?
もう何が何だか解らん………
「どうなってんだよ……!?」
誰か教えてくれー!!!