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大会に参加しました。

ー朝だろー。起きろー。朝だろー。起きろー。ー




「んー………んだ…今日は休日ですよぉ………」



けたたましく鳴っている目覚まし時計を寝ボケながら俺は止めて一応、時間を確認。



…9時半じゃんか。

まだまだ寝れるじゃ……………




…あ…………やべぇ………



俺は青ざめ&少し固まった。(30秒位)




今日……ゲーセン友達と格ゲーの大会に参加する日だ………



30秒経った瞬間、布団から飛び起きて急いで準備をした。

その時、机の角で膝を強打して紫色の痣が出来ていた………あれ地味に痛いよね



ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー


「あー…………間に合った……」



ぜぇーはぁーと息をきらしながら俺は思った。



人間頑張れば徒歩30分の道を全力疾走なら15分で行ける事が解った……

もう2度としないがな………





ーyou…lose…ー



ーはーい!落書きはとなりのコーナーだよぉ♪ー



ージャックポットー♪ジャックポット♪ー



すげー騒がしいけど……何か落ち着く…てか、懐かしい。

学生の時はよくゲーセン行ってたもんなぁ……

あ、いたいた。




「ジュンー。ケイスケー。」



俺のゲーセン友達ジュンとケイスケの元に向かって歩いた。



「おー!タロー。本当に面影ないなー(笑)」



「てか息切れスゲーな。ゾンビにでも追いかけられたんか?(笑)ほい、ポリカ」




「あー…まぁ…色々な……てか俺いなかったけど受け付け出来たか?」




ポリカをイッキ飲みした後すぐにジュンに確認した。



「いや、大丈夫だったよ。」



「なら良かったわー」



ほっと俺は胸を撫で下ろし、不安になった。




「てか、俺で良かったのか?良く言って中の下位だけど……」



「あーそれは大丈夫だ。俺らの目的は参加賞のポストカードだから」



「ふーん……てか気のせいかな?」



「ん?どした?」



「何だ?今度は下痢か??」



「違うから!緊張して腹痛おこさねぇから!……って何か……女の人多くない?」




俺は周りをキョロキョロ見渡した。

さっきと比べると参加者よりも女性が多い気がした。



「あー………タロウ君。それは嫌味なのかな?それとも喧嘩売ってんのかな?」



「止めろジュン……タローは昔からどんくさい&鈍すぎるから……」



「え?何でジュン怒ってんの!?てかケイスケ地味に傷つくよ!!」



静かに怒っているジュンと何かを悟りきったケイスケに睨まれながら、俺は大会開始の時間を待つ事になった。



ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー


まずは一回戦

先鋒タロー:○

中堅ジュン:●

大将ケイスケ:○


二勝一引き分けで二回戦進出。


俺が無邪気に「わーい♪勝ったなー」って喜んでいるのとは裏腹にジュンとケイスケは相手のチームの心配をしていた。



そう言えば、何か憔悴しきっていたな………




それから何だかんだで準決勝まで進めた。

「良いところまでいったなぁー」って残念がっていたがジュン&ケイスケはどこかホッとした表情になっていた………なんで(´・ω・`)?




ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー



「お疲れさーん」



3人で近くの居酒屋で軽く打ち上げ中。

なかなか集まらないメンツだからちょっと嬉しい(ホ○的な意味は無いよ)



「まさか、準決勝まで進めるとは思わんかったわー」



「あ………あぁ…そうだな…(冷や汗)」



「本当にな………(冷や汗)」



酒飲んでんのに二人の顔が真っ青。



「……顔すげー青いけど……てかジュン震えてるけど大丈夫?冷え性だったけ?」



「……あ、うん…大丈夫だ……ちょっとな……」



「なら、良いけどよ……てか、これ飲んだら対戦しね?なかなか集まれないか…」



「「絶対に嫌だ!!!」」



「お!?おぅ……そっか……ちょっとトイレ」



二人のなんとも言えない覇気に俺は気圧されたままトイレに向かった。

大会始まってから様子がおかしいけど…………体調悪かったんかな……など俺は考えていた……



しかしジュンとケイスケの体調が悪いわけではない。

タローがトイレに向かっている間の二人は大きなため息をついた。



「タロー………本当に気がついてねえんだな………逆にスゲーよ」




「鈍いヤツだと思っていたがここまでくると神だわ……」



「周りの女性人からの「てめぇ負けろ!!」って目線とタローに攻撃が当たった瞬間、凄まじい舌打ち攻撃………正直、対戦相手に同情したわ…」



うんうんっとジュンは力強く頷いた。



「それは俺も思った。準決勝、相手チーム全員耳栓装備してたしな」



「あれ普通だったら笑えるところだけど状況が状況だから笑えなかったわ……」



「本当にな……結局最後の方メンタル的に瀕死だったし…トラウマにならなきゃ良いけどな……」



「それな…」



再び大きなため息をついた時、タローが帰ってきた。



「あー出た出た……何か葬式みたいな雰囲気だけど?」



「お…お帰り…まぁ、大丈夫だ」



「俺らはな………」




(´・ω・`)?

俺らは?

一体だれの心配をしているんだろ…?

うーん…………




………わからん。




誰を心配しているか聞いても二人は答えてくれなかった。

逆に「もう少し周りに目を向けろ(怒)」って怒られました。



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