特産品という付加価値領地経営
前の項でおおネズミの皮10Gが皮の服20Gに化けた。
その魔法こそ付加価値であり、領地経営において避けては通れないものである。
領地経営において、この付加価値は別の言葉で言い表すことができる。
特産品。
ここではそれを話したいと思う。
内政の本質というか、深く内政をしないのならば、特産品による領地経営だけで十分だ。
やりたいのが、ハーレムの酒池肉林だったり、栄達を極めて領地購入ならば、特産品経済で十二分に回せる。
なお、これ別名モノカルチャー経済とも言うのだが、今回は内政ではなくNAISEIなのでこれで十分とする。
この特産品を造るのは以下の作業が必要になる。
その領地に低価格で溢れている物に付加価値をつけて高値で売る。
言葉にすれば一行程度なのだが、物語にする場合一話に膨らませないといけない。
そのコツとしていくつかの実態例を見てみようと思う。
その一 水
水は人が生きてゆくためにには欠かせないものである。
同時に、内陸部乾燥地帯ではなかなか得られずに持ち運びも不便なために価格が高くなる。
とある国では、山岳地帯から水路を引き、それを生活用水として使うことで収穫を増やしたという。
もちろん、その維持管理費用はその水の使用料だ。
この話の付加価値というは、『内陸部乾燥地帯』と『持ち運びも不便』にある。
高く売れる所に商品を持って行ったことで、費用が賄えるだけのリターンが得られるわけだ。
また、森林地帯に囲まれた水の豊かな盆地では、その豊かな水を飲み続けた人が健康で長生きできると話題になり、遠い都からも買いに来るほどの商品となったという。
この話の付加価値は『健康で長生きできる』という情報だ。
こういう付加価値によって、水が『商品』に化けるのだ。
その二 加工交易
日本という国は貿易国家で、資源はないのに輸出によって経済を回している。
それは、資源国から資源を買って工業品を造り、それを他国に売る事で成り立っているからだ。
この手の加工交易についてはちょっと調べるだけでいろいろ出てくるのであまり多くは語らないが、これをするためには領民に高い知識が必要になるのが前提になる。
なお、歴史的に見て日本の発展は十二分にチートと呼ばれ応用はしやすいのでどんどん使ってみよう。
特に明治維新後の経済発展は材料の宝庫だ!
こんな所だろう。
次はもう少し真面目に内政をしたい人の向けの予定。