昔々…
数百年前、僕たちが住んでいるこの世界は魔界と人界とで分け隔たれていました。
昔は人族の間では魔族と魔物の区別がつかず、魔物は魔族がけしかけて
こちらを攻撃しているのだと勘違いをし、打倒魔族の王を掲げていました。
一方、魔族側はろくに植物も育たない、枯れ果てた魔界よりも、緑豊かな人界にあこがれて進撃を掲げていた。
それにより、両種族間で戦争が絶えず起きて
そんな中、人族に強大な力を持った男が伝説の聖剣を携えて魔族の王を倒すべく立ち上がった。
のちに、この男は勇者と呼ばれるようになりました。
その勇者は幾多の戦いを乗り越えて、魔族の王までたどり着き、戦いを挑んだそうです。
だが、魔族の王の娘に戦いを阻まれて、話し合いをすることになったらしい。
その時勇者は初めて、魔族側の進軍の理由、魔物と魔族の違いを知ることになった。
勇者はその後三日三晩考え、魔族の王にこんな提案をした。
『人族と魔族の間で平和協定を結ぼう!
そうすれば、魔族は人族の緑豊かな場所に来ることができる!
人族にとっては、強い魔族がいてくれれば魔物に襲われることはない!』
まるで、少年が考えるような夢物語のような提案でした。
が、魔族の王はこの提案を迷いもなく受け入れました。
この後は大変だったと聞きます。
勇者は人界に戻り、各地域の王を説得していく旅が始まりました。
魔族の王も、魔族内の種族長を説得していきました。
これは、三世代にも続きちょうど今から、二百年前に魔族、人族間での平和協定が結ばれました。
今では魔界にも緑が増えており、以前ほど環境は悪くありません。
人界での魔物に関する被害も大幅に少なくなりました。
初代、魔王と勇者の夢は今もかなえられ続けております。
こんな素晴らしい日に感謝しましょう!