後書き
最後までお読みいただきありがとうございました。
この小説は、自分が暇つぶしがてら、休憩がてらに思いついたものをそのまま文にしたもの……いわば、暇つぶしシリーズ、ともいえます。つまり、完全なる趣味の世界、ということなのです。ですので、大分好き勝手に書かせてもらいました。その好き勝手のせいか、自分好みの「解釈によってはハッピーエンド」、という感じの終わり方になってしまいました。
ちなみに最初考えていた構成としては、全然違和感など伏線を残さないで、超展開という勢いだけでいこうと考えていましたが、ちょっといきなりすぎるだろ、という出来だったので却下になりました。
さて、前置きはこれくらいにして、有益なあとがきらしく、大した内容ではありませんが解説をしていきます。と、思いましたが、特に解説をすることもないので、疑問になりそうなことだけを解説します。
まずは、夢の出来事は現実世界であったことなのか。これはエピローグで意識を取り戻しているところで証明されているように、基本的には現実であったことを夢でもう一度繰り返していた、というところです。主人公の空想や妄想ではない、ということです。
続いては、あの心の内で呼びかけていたのは誰か。あれはいわば、主人公自身の良心です。優しいといわれていたように、最初は夢の中にいることをどこかで拒否したかった、ということです。最後では、結構あっさりと夢へと旅立ちますが、本当は罪悪感でいっぱいだったのを、絵里との約束、という強烈な言い訳でごまかしていた、ということです。
ちなみに、なぜ三度しか聞こえなかった、かというのは、ファーストキスを交わすまでは正常だった、ということです。それから感覚がマヒしていき、声が聞こえなくなっていった、という感じです。実際はもっと呼びかけられています。
それならば、なぜあの日に声を聞こえたか、というと、主人公のいう通り絵里との続きの記憶が無い、ということもありますが、実際のところ、絵里との記憶を自分の妄想で侮辱したくなかった、という無意識的な要素から、ほぼ無理矢理夢から覚めた、ということです。つまり、主人公は絵里ならば誰だっていい、とは考えていないということです。
多分、これくらいで疑問は残らないかと思います。何かございましたら、質問していただければ答えます。
では、もしそこそこ楽しめた、という人がいらっしゃれば、感想など意見を頂けると幸いだと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。