Prologue.とある天使の受難
『あぁクソ!何だったんだアイツは!』
俺…名前はまだ無いが天使の1人だ。
今まで沢山の転生者を見てきたが、こうもイラつくのは初めてだ。
ターゲットは適当だがこっちは完全なる善意でやってるんだ!
大体人間なんてチート能力があって異性にちやほやされてれば満足するんだろ!?
実際今までの奴はそうだった!六年連続で模範天使賞を取っていたのに!
何だったんだ本当に!1回転生させた奴は元の世界には戻れねぇってのにこっちの苦労も知らず…
『あああああ!苛つく!』
腹立ち紛れに部屋に置かれた豪奢な机を蹴り飛ばす。
俺の10000を超えたパラメータに敵う筈も無く、机は大きく穴を開け跳ね飛ばされた。
『しかも落としたってのに生命反応も消えてないし!なんだよ気持ち悪い!』
落として満足したせいでなぜ生きているのか見ることも出来なかった。
だって普通に考えて生きてるとか思わないだろ!
転生の証拠は消したが、アレが残ってればいつかバレてしまう。そうなれば俺の経歴には傷がつき、神への道が遠くなる。
『そうだ、勇者をけしかけよう。当代の駒は誰だったっけな…』
支給されたデバイスから世界の情報を呼び出し勇者の名前で検索を掛ける。
昇進してなければ見ることすら無かった端末だ。キリキリ働いてくれた同僚のお陰だな!
『さーて、俺の神気を無駄に食ってんだからたまには働けよっと…』
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第1454代勇者…カルマ=ブレイブ
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『良いねぇ良いねぇ!特に使いやすい奴だな!』
純粋な奴は使いやすい。これも長い時間に渡る洗脳の賜物って訳か!
『まぁ世界の管理者側なんだから勝ち馬に乗ってるんだがな!感謝しやがれよ!』
って事で…
【Grand quest】
聖都から約1000キロ離れた森に居る女を殺してこい。
やり方は問わん。
勝利報酬は10万メレク。それと欲しいもの一つ。
仕事しゅーりょー。
俺を怒らせた人間はこうなるんだよ!覚えとけ!




