第六話 リザルト:初戦闘
「はっ!ここはどこ?私は誰?」
「私の城の客室で貴方はナツキです。」
ネタに律儀に答えてくれるセリさんすこ。
「無意識の内の身体強化によって魔力欠乏が起きていたみたいですね。ミラは仕事があるので先に帰らせました。手紙を貰っているので呼んでおいてください。」
王冠の模様をした封蝋の手紙を開くと、文面にはミラらしい豪快だが美しい文字が綴られていた。
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ナツキへ
私はそろそろ帰らないとヤバいので帰る。
しっかりと仕事を果たして帰れたから私は満足だ。
正直言って基礎訓練で音を上げるかと思ったが、その…
自分で言うのも何だが私のような圧倒的強者を相手にしても
心を折らずに最後まで戦えた、それだけで尊敬に値する。
お前の口から漏れた「勝つまで殴れば勝つ」って言葉、結構好きだ。
何度か転生者には会ったが、お前は最高に良いビートを持ってる。
肉体の能力や才能は後付でいくらでも成長させられるが、
精神だけはどうにもならない。
あいつらもう立てないだ鬼だ悪魔だ…だから悪魔だっての。
私の訓練を最後まで完遂したのはナツキが初めてだ。
その心意気を大切にしろよ。
親愛を込めて
傲慢なるオルガミラより
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「一日でとても好かれましたね。結界の修復は手間取りましたが私としても嬉しい限りです。」
「ちょっと思った事があるんですけど聞いていいですか?」
「なんでもどうぞ。」
「ミラとセリさんだったらどっちが強いんですか…?あとクーデターとか大悪魔とか色々気になるんですけど…」
「さあ?私は魔法しか能が無いので…クーデターについてはまぁこの世界を語る時にでも。」
はぐらかされた。
「そういえば、スキル欄に【シャウト:origin】ってのがいつの間にか増えてたんですけど…」
「ほう!オリジナルスキルですか。素晴らしいですね。」
セリさんがニコニコしている。何かを教えてほしいのだけど。
「新しい魔術や良い効果を齎すルーティーン等スキルとして認定されていないけれど使えるという代物は、世界に認定されると持ち主のみ普通の何倍もの強さを持つスキルへと変貌するのです。
【シャウト】自体は私でも使えますが、オリジンはナツキしか使えない、という事ですね。
私の【煉獄】もそうですし、ミラも確か持っていた筈です。」
「へぇ」
大切にしよう。そして戦闘中に叫んだの私が初めてなんだ。
「そうだったんですか。あとパラメータが見たいです。」
「そういえば見せたことは無かったですね。持ってくるので少し待っていてください。」
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name:クドウ ナツキ age:21
lv:102
STR 2889 CON 2787
INT 2867 POW 2958 →
DEX 2897 AGL 3035
EDU 123
総合評価: SS+
*一般人をCとする。
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skill:
【シャウト:origin】
全力で叫ぶ事で発動。
耐久と精神力を倍化し、気絶耐性を80%付加する。
【渾身の一撃】
全力を込めて突きを放つ。
STRを十倍した攻撃力を持つが素早さを1/10として計算する。
passive:
【見切りlv.2】
攻撃を見定め、回避しやすくする。
攻撃を(同じ種類の敵と戦った数/10×スキルレベル×10%)で回避する。
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「おー。強い…のか?」
「十分強いですよ。レベル1の平均を100としているので…まぁ20~30倍って所でしょうか。
数値だけ見れば大した事も無いですが、実際はレベルが80位ないと戦えないでしょう。
一般人ではそもそもダメージが通りません。」
「こうして見えると良いですね。体感では分からないけどなんか強くなった気がします。」
「分からない…?ああそうか、無意識の内にセーブしているんですね。」
そういうと、どこからか取り出した金属の塊を渡された。
「握ってみてください。」
「いや、尖ってますし絶対痛い」
「(^^)」
「わかった!分かりましたよ!」
恐る恐る握るが、あまり痛くない。
「あれ?痛くない。」
「もっと強く。」
もう少し力を入れる。
「もう…これくらいでいいですか?」
「もっともっと。」
もう少し、もう少し…
あれ?何故かはわからないが、限界を超えて力が出る気がする!
楽しくなって更に力を入れると、途端にぐにゃっと金属塊が潰れた。
「あっ」
「多分チタニウムやミスリルなら普通に行けますよ。」
「チタン程度ですか。」
「今日はもう遅いのでご飯とお風呂を済ませたら早めに寝てください。お疲れ様でした。」
「セリさんは?」
「寝ますねます。ちゃーんとね。」
「ならおやすみなさい。」
「はい。おやすみなさい。」
もし面白いと思ってくれたならブクマ、評価をどうか…よろしくおねがいします(っ’ヮ’c)
あると…作者が狂喜乱舞しますっ…




