落ちた匂いをもう一度
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
書きたかった!!
でも余りにも短い故、ぶつ切りになったオマケ。
此方の方が際どいです。
「ん……濡れちゃった」
晴天からの突然の雷雨。全てを洗い流す土砂降り。せっかくのデートは直ぐに切り上げられ、俺達は家に戻って来た。傘を持って居なかった俺達はずぶ濡れになって、どうにか家まで。全く……付いてない。
俺は吸い上げられた水を絞って吐かせると、洗面所へ。バスタオルを持って戻る。女は寒いのか僅かに身を震わせて縮こまっていた。上からバスタオルを被せてやると、大人しく撫でられる。
「先に風呂入れ」
「一緒じゃ駄目なのかな? 雨もシャワーも同じじゃない? 上から降る雫」
バスタオルから覗く無垢なる瞳が問い掛けてくる。特段深い意味はないのだろう。どうせずぶ濡れなのだから、一緒に入って仕舞えば良い。そんな言葉が見え隠れしている。
本当に!! 自覚的なのか、無自覚的なのか、分からねぇ!! 取り敢えず、男の理性を誑かす真似はやめろと言いたい。
「却下。全然違ぇ」
「ん……そっか。」
撫でられる事に飽きたのか、そわそわと身を寄せて来る。自分の上に被さっていたバスタオルを俺の頭にもすっぽりと被せると、脇の下に手を入れて抱き締める。わさわさと同じように頭上で手を掻き回すのは、撫でているつもりなのかも知れない。
そしてさり気なく胸元に鼻を寄せ、匂いを嗅ぐ。
「……でも雨って嫌い……君の匂い残って無いもん……。こんなにずぶ濡れじゃ包まることも出来ないし」
「包まる気だったのか?」
「君がシャワー浴びてる時は抱き締めてたい。シャワーだと音でお話出来ないし」
どうやら前科持ちだったらしい。いや、今更だな。まぁ気にした事では無いが、手を出されても文句は垂れないで欲しい。とりあえず、俺がやる事は一つ。
「今日、お前のシャンプー使うわ」
「うん?」
スルスルと頬を撫で回しながら、目を合わせる。本当はお高そうな女のもの、躊躇った方が良いのかも知れないが。
「同じ匂い」
その返答に満足したのだろう。濡れた体のままに抱き着いて来た。匂いは雨で落ちた。ならばまた付け直せば良い。
ぶつ切りオマケ(その1)
とりあえず、ジャケットを羽織ったままでは風邪を引く。上着を取り払うと、取り敢えず床へ。水分が含んで随分と重くなっていた。デート用の白いワンピース姿が顕になる。
「......っ」
「?」
分かっていた事だろうが。第一この暴雨だぞ。ジャケットの生地が厚かろうが染み出すだろうが。下着が透けている事なんて、脱がす前から分かって居ただろうが。
「とりあえず、風呂入れ......」
「うん」
何も分かって無いまま、女は浴室へ行った。見悶える俺の姿を彼奴は知らない。
ぶつ切りオマケ(その2)
風呂を上がってからも、忠犬の如く待っていた。相変わらず退こうとしないので、くるりと後ろへ。寝巻き姿になった状態で、頭を撫でると抱き着いて来た。
「んーんっ。良い匂い」
「なら良い」
「私も君と同じの使おうかな?」
「男もんだぞ? 今のお前の匂いが好きだから、出来れば変えないで欲しい」
でもそう思ってくれるのは、素直に嬉しい。
すみません、渡の友人ちゃんのネタ、飛びました( ˙꒳˙ )
気合いで捻り出したのがこれです。
以下、作者の欲望に塗れた後書き。
ドン引き覚悟で宜しくお願いします( ˙꒳˙ )
深夜テンションです。
彼女さん匂いフェチです。
脱ぎ捨てたものを抱き締めて、無い時はクローゼットから引っ張り出します。
ずっと抱き締めてコロコロしてます。
ただただ好き!! 私が!! 可愛い!!
ずぶ濡れネタが好きです。(恐らく本日三回目)
と言う訳で、ずぶ濡れと言ったら透けた服でしょうと。
オマケ捩じ込みました。後悔はない。