1-3異世界の格闘技界へ
よろしくお願いします。
15歳になってから、来年の高校入学に向けて色々準備をした。男性が入学可能ないくつかの高校の中から選び、願書を提出。これくらいしか準備はなかったのだが、いかんせん外出したことがなかったので、外出して通学ができる位しないといけないので男性護衛官の雇用、護身用アイテムの装備、位置情報の確認ができる受信機など、それらの準備も必要であった。国から男性護衛官2名を始めとする様々な補助制度を活用することにした。
男性護衛官は、基本外出時のみの付き添いで、護衛対象の男性から付かず離れずの距離にいる。契約更新は年単位、任務継続不可や契約違反などがあれば強制解約となる。
役所に申請書類を提出、顔合わせを経て正式に俺の護衛官となる。今回は塚本優香と内田貴子の2名。塚本さんは30代後半のベテラン、内田さんは20代前半の新人。2人は近所に家を借り、俺の外出時に距離を置いてついていく感じ。家族との外出時はどちらかついていき、俺一人のときは両方ついていく感じになる。
俺が出かける予定は事前に伝達、緊急時の場合などで2人のうちどちらか護衛できない場合などは応援が来る場合も。こんな感じでなんとも言えない護衛である。ただ、俺は週1あるかないか位の外出なので、道場に呼び出しては組手したりもしている。身体能力、テクニックともかなり凄いけど手加減してくれているのでいい勝負してます。
さて、俺も15歳と思春期真っ只中であるのであれの話をしようと思う。そう、性事情とやらを。
まず、残念なお知らせとして、この世の男性は1人Hとやらをする場合は付き添いが必要である。理由は、1回だけでも○精すると数分は行動不能になる。快楽が前世の比じゃない。今までで何度アヘったか。声も我慢できないので家の地下にある処理室で行う。窓無し、完全防音。前室もあるので完全に音が漏れない。シャワー室もある。基本、処理室で付き添うのは祖母である。かなりミジメな気持ちにはなるがこればっかりはどうにもならない。あと、基本女性が男性を強姦した場合は最悪死刑になるが、この部屋ではたとえ強姦されても高確率無罪になる。もっとも、セキュリティは万全で登録者以外が入ると警告音+無条件通報。もちろん登録はおれにしかできない。この処理室に関する事についてはまた別のお話で。
そんな日々を過ごしていたある日、勇次の母千歳が海外での試合に敗れ、意識不明の後亡くなったという一報が入った。打ちどころが悪く、試合の翌日に死亡確認されたとの事。あまりの出来事に心ここに有らず、母の無言の帰還からお葬儀まであまり記憶にない。
なんとか日常を取り戻したのだが、母が亡くなり数ヶ月後に祖母が亡くなった。急性心筋梗塞であった。
こうして、勇次は天涯孤独となった。否、ならなかった。実は既に佳菜子とは婚約していた。母が国内にいる間に婚約した。こんな状況になったが、既に佳菜子とは同居しているので直ぐに生活も性活も困る事はなかった。
そうこうしているうちに高校入学式の日時が迫ってきた。残念ながら佳菜子は女子校のため別の高校であるが特に問題はないだろう。問題は護衛官か。実は諸事情により2人とも交代となった。
とにかく、入学式をあと数日に迫ったある日、俺は祖母の遺品整理をしていた。そして祖母の日記を見つけた。
日記には俺の事と母の試合の事が書かれていた。そして母が亡くなったあの試合についても。母は日本ランキング4位、世界ランキング81位で相手は世界ランキング273位のアメリカ人、シンディーロバートで19歳で無敗。祖母の日記には、一見いい試合をやっているが、元々の実力なら母が圧倒しててもおかしくないとあった。この試合にはなにかあるのでは?そんな感じのことが記されてあった。
世界トップランク同士の試合でも、国内最強決定戦でもないためTV放映してなかった。祖母は観戦に行って直で見ていたから、何か違和感を感じたんだろう。
翌日、俺はあの試合を見ていないので佳菜子に試合の画像データの入手を頼んだ。試合を見た感想は、明らかに母のコンディション不良が見られた。俺は直感で何かあると感じた。だが、証拠があるわけでもない。
こうして俺は真実を知るためにも、昔からの天職である格闘技の世界へ。勿論、佳菜子の許可、協力を得ることができた。
こうして、高校生活のスタート、日本総合格闘技会(略してJMA)主催の大会へエントリーすることとなった。
次回以後の投稿について
第1章以外は通算PV数が
1000×(1+投稿済話数÷10の整数部)
に到達した翌日の0時に1話投稿予定です。
ただし、2〜3月、7〜8月、12月は休止します。
通算PV数などは活動報告に載せます。