1-2異世界での生活
よろしくお願いします。
目覚めた先は病院のベッドの上だった。
目が覚めてから少し経って、俺は敗けて意識不明になった後の事だと思っていたが何かがおかしい。
よくよく自分の身体を確認すると俺は赤ちゃんになっていた。意味が分からなかったが夢に似たあの出来事を思い出し、少し考えたのち俺は死んで転生したのだろうという考えに至った。しかし、赤ちゃんになっても前世?を覚えているとは、人が転生する話がホントの事とは全く思ってなかったが…。
こうして赤ちゃんとして病院にしばらく滞在、そして母親と退院したのち、帰宅した。よくよく考えると家族と過ごすのはこれが初めてになる。母親というものはこういう感じなのかと思いながら日々を過ごし、成長していった。
子供ながらにこの世界について分かったことがある。
①俺の名は剛力勇次と全く同じ。母は剛力千歳。
②この世界は地名と言語は大体同じ。ただし、男女比1:50とかなり男性が少ない。日本も1:50くらい。男性は前世?の一般人並。女性は一般人でもスーパーモデル並の美貌を持ち、頭も良く、身体能力はずば抜けて高い。女性の小4で成人男性と同等の運動能力を持ち、大人の女性はデスクワーカーで運動してない人でも鍛えてる男性を上回る。林檎を握りつぶしたり、30kg以上の冷蔵庫を一人で3階まで階段で運べたり、100mでも12秒切りはできるかもくらいである。
体格も女性の方が男性よりでかい傾向である。
③一夫多妻制であり、最低5人と結婚義務あり、18歳までに最低1人と結婚しないといけない。結婚は男女とも16歳から。
④17歳から35歳まで、誕生日が来るまでに年3人以上子供ができなかった場合、精子提供義務が生じる。
⑤俺は人工授精で生まれた。父親とは一度会ったことがあるが、多分もう会うことはないだろう。基本男性は頻繁には外出はしない。子供もそれなりの数で母と入籍してる訳でもないためである。
⑥母親以外の家族は祖母の剛力誠、俺の知ってる限りでは以上である。俺も母も兄弟姉妹はいない。祖母は妹がいるが、俺も母も会ったことはない。海外へ移住したらしい。
⑦母親は格闘家。怪我を機に人工授精し26歳で出産。出産後はリハビリの後復帰戦へ。祖母も格闘家だったらしい。
⑧自宅はかなり広い。離れもあり、道場になっていた。
⑨家族以外の交流はほぼ無い。道場にたまに来る医者の浅輪信子と医者の娘の浅輪佳菜子が来るくらい。佳菜子は俺より2歳年上、姉のような幼馴染である。たまに遊んだり、俺の稽古を見学したりしていた。
俺は7歳から道場で筋トレ、祖母との組手を始めた。
たまに母とも組手をした。母、祖母からもかなり筋がいいと褒められながら日々を過ごしていた。将来は格闘技に関する仕事、できれば格闘家になりたいと思っている。
学校?男性は誘拐の危険があるので高校生から。男性のみ高校は義務教育、共学と男子校ともにある。男性は高校生になってから一気に義務を果たさなければならなくなるらしい。小学生、中学生になれず、外出もほぼないため勉強は通信教育がメイン。
そんな感じで比較的平穏な日々を過ごしていたが、俺が15歳になった頃に事件が起こるのである。
次回以後の投稿について
第3話は順次投稿します。
第1章以外は通算PV数が
1000×(1+投稿済話数÷10の整数部)
に到達した翌日の0時に1話投稿予定です。
ただし、2〜3月、7〜8月、12月は休止します。
通算PV数などは活動報告に載せます。