1-1裏格闘技の王者、転生へ
男女比物を再びやってみようと思います。
生温かい目で見ていただければと思います。
俺の名は剛力勇次。
日本生まれ、日本人。
両親の名は知らない。
児童養護施設にいた頃は喧嘩三昧、負けはない。
大人相手でも一歩も引かない姿をたまたまとある方に目撃された事から、その方に引き取られる事となった。
その方の名は五菱勲。
世界でも上位に入る企業である五菱商事の総帥であり、あらゆる事業の他に慈善事業も手掛けていた。もちろん、児童養護施設も。
引き取られた後は学校を高校まで通いながらひたすら格闘技、対武器、サバイバル術など、ほぼ軍隊、それ以上かもしれないくらいの訓練を受け続けた。
そして17歳頃、五菱商事の傘下の格闘ジムの五菱会館所属ファイターとして大会にデビューした。デビューしたのは表の大会ではなく裏、つまりTVに映るようなスポーツ格闘技ではないアンダーグラウンドの様な、そんな大会。
ルールは、相手の降参または戦闘不能により決着。タイマンの素手による大会。死人もそれなりに出るらしい。
この大会は五菱総帥のような戦闘観戦大好き人間のため、地方または国同士の諍いや利権の争奪のための戦争を防止するためにこの大会の決着で雌雄を決したり。そういう訳で世界各国もこの大会については公然の秘密となった。
このような大会だからこそ、大会参加者は文字通り命懸けで挑む、そんな大会。
そんな大会の戦歴は、デビュー戦は圧勝。2戦目以後も連勝し続け、日本王者決定戦、アジア王者決定戦、そして世界王者決定戦へ。
こうして、28歳を目前に日本人初の世界王者になった。
喧嘩に勝ち、賞賛され、ぜいたくな生活。まさに天職であった。
しかし、そんな生活も終わりを告げる。
29歳のある日、世界王者防衛戦、勇次にとっては5回目の防衛戦。勇次が王者になる前に世界王者となり、しばらく休養していた元王者。復帰戦を経て防衛戦へ。
勇次は終始押していて、相手が倒れる寸前まで追込み放った得意の左ハイキック。しかし、相手は勇次の懐に飛び込みながらに放った左アッパー。これが勇次の顎にクリンヒット。
その後、元王者のラッシュにより勇次はダウンし、試合終了となった。
勇次は夢を見ていた。姿を見せてはいないが声を聞こえてきた。地獄行きやら、転生やら、喧嘩と女好きな俺に相応しいやら、そんな感じの声が聞こえた後、再び暗転した。
こうして、俺は目覚めた。
次回以後の投稿について
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