第8話
「でも、ルーカスひどくない? 何にも言わずにいきなりギルドにやって来るなんて……。せめて来る日を言ってくれたら、もっと盛大にお祝いしていたのに……」
そして私は、いつ来るのか言わずにいきなりギルドにやって来たルーカスにちょっと不満を漏らしていたの。(ルーカスと再開出来たのは凄く嬉しいんだけど、せめて来る日ぐらい、言ってくれてもいいじゃない……)
「あはは、悪ぃ! せっかくだから、サプライズで驚かせてみようと思ったんだ! その方が再開出来た時、より嬉しくなると思ってな!」
「「なるほど~♪ 確かに♪」」
「ハァ~……、もぅ~、何よそれぇ~。まあ、確かにより嬉しくはなったけどね♪」
「ハハッ! だろ?」
どうやらルーカスはサプライズで私を驚かせたかったみたいで、その方が再開出来た時、より嬉しくなると思ったみたいで、私はそのことに呆れつつも、ちょっぴり嬉しい気持ちでもあったの♪(まあ確かに、サプライズをしたくなる気持ちは分かるわね♪)
「そういえば、ルーカスは私が冒険者になったことを知ってから、あれからどんなことをしていたの?」
私はルーカスに、私が冒険者になったことを知ってから、あれからどんなことをしていたのか聞いてみたの。(手紙ではそのことを書いてなかったから、あれからどんなことをしていたのか全然分からないんだよね……)
「実は魔法学校に行ってて、魔法の勉強をしていたんだぜ! あと、剣の修行とかもしていたぜ!」
「そうだったんだ♪ でもどうして、手紙で教えてくれなかったの?」
私が冒険者になったことを知ってから、ルーカスはどうやら魔法学校に行って、魔法の勉強をしたり、剣の修行とかもしていたみたいなの。それを知った私は、そのことに感心していたけど、どうして手紙で教えてくれなかったのかルーカスに聞いたの。
「それもサプライズで、レイラに直接教えようと思ったからだぜ! レイラと会うまで、何となく秘密にしたくてな。そういうレイラだって、冒険者になったこと以外、何も教えてないだろ?」
「あはは……、バレちゃったか……」
ルーカスはどうやらそのことも、サプライズで私に直接教えたかったみたいなの。そして今度は逆に私が、ルーカスに私が冒険者になったこと以外、何も教えてないと言われ、図星を突かれた私は苦笑いを浮かべていたの。(あはは……。まあやっぱり、バレちゃうよね……)
「実は私、このギルドでAランクの冒険者でもあるの……」
「なっ!? それマジかよ!? レイラもそんなに強かったのか!?」
「はい♪ そうですよ♪ レイラさんはAランクの冒険者で、このギルドのエースでもあるんですよ♪」
「うっ……、うん……。実はそうなの……。あはは……」
「マっ……、マジかよ……」
私がAランクの冒険者だということをルーカスに明かすと、それを知ったルーカスはとても衝撃を受けていたの。(うん……。まあ……、そうなっちゃうよね……)
「レイラがそんなに凄くなっていたとは……。でもどうして、レイラはそんなに強くなったんだ?」
ドキッ!
「そっ……、それは……」
「そりゃだって、レイラはルーカスのために、強くなることを決めたんだよね♪」
「えっ……?」
「ちょっ、ちょっとアリシア!?」
ルーカスにどうして強くなったのか聞かれた私は、胸がドキッとし、それからしどろもどろになっていると、アリシアがそのことを明かし、私は少し動揺していたの。(もぅ~、アリシアったら~……。そのことを自分の口で言おうと思ったのに~……)
「そうだったのですか?」
「うん♪ そうだよ♪ レイラはルーカスと再び会うまで、自分の力で強くなろうとたくさん努力をしたんだよね♪」
「もぅ~……、アリシアってば~……」
そしてアリシアは、私がルーカスと再び会うまで、自分の力で強くなろうとたくさん努力していたことをそのまま話してくれたの。
「そうだったんだ♪ それ凄くとても素敵じゃないですか♪」
「でしょ? とっても素敵なことだよね♪」
「なぁ、レイラ……。アリシアの言ったことって本当か……?」
「うん♪ 本当だよ♪ ルーカスと再び出会うまで私、強くなることを決めたの♪ それから強くなるために努力をして、今に至ってるの♪」
ルーカスはアリシアの言っていたことが本当か私に聞くと、私は意を決してそれが本当だと答え、それから強くなるために努力をして今に至っていることをルーカスに話したの。
「そうだったのか……。ということは俺と同じなんだな……」
「えっ……? 同じって……?」
ルーカスと再び会うまで、私が自分の力で強くなろうと努力していたことを知ったルーカスは、自分と同じだと言い、私はそのことにキョトンとしていたの。
「実は俺も……、レイラと再び会うまで、自分の力で強くなるなることを決めていたんだぜ……。それでだから、強くなるため努力をして、魔法の勉強をしたり、剣の修行とかをしていたんだぜ……」
「そうだったんだ♪ ルーカスも私と同じで、私と再び会うまで、自分の力で強くなることを決め、魔法の勉強や剣の修行とかをしていたんだね♪ ありがとうルーカス♪ 私、とっても嬉しいよ♪」
「おっ……、おぅ……。その……、俺も凄く嬉しいぜ……」
((キャ~☆! とっても素敵過ぎて、見ててキュンキュンしちゃう~♪))
どうやらルーカスも、私と同じく再び会うまで、自分の力で強くなることを決め、強くなるため魔法の勉強をしたり、剣の修行とかをしていることが分かって、私は何だか凄くとっても嬉しかったの♪(お互い同じことを考えていて、同じように頑張っていたなんて、何だか運命を感じて、とっても嬉しかったんだよね♪ あと、アリシアとニーナがそのことでなぜか目をキラキラと輝かせているのは何だかちょっと不思議な気持ちね……)
「ねぇ、ルーカス。あの時の約束、覚えてる?」
「おぅ! もちろん覚えてるぜ! 将来大きくなったらギルドに入って、一緒にパーティーを組んで、もっといろんな所に冒険することだろ?」
「うん☆! その通り♪ 大正解だよ♪」
そして私はルーカスに、あの時の約束を覚えているか聞くと、ルーカスはちゃんと覚えてくれていて、私はとても嬉しかったの♪
「良かった♪ 覚えてくれていて凄く嬉しい♪ それじゃルーカス、あの時の約束、果たそっか♪」
「おぅ! そうだな!」
「ルーカス、私と一緒にパーティーを組もう♪」
「あぁ! もちろん! レイラ、これからもよろしくな!」
「うん♪ こちらこそ、よろしくね♪ ルーカス♪」
((キャ~☆! やっぱりとっても素敵過ぎる~♪))
そして、私とルーカスはあの時の約束を果たし、こうして一緒に冒険者のパーティーを組むことになったの♪ そしてそれからは、私とアリシアとニーナでルーカスが冒険者になったことを祝したり、一緒に楽しく食事をしながら会話したりして、とても盛り上がっていたの♪(流れ星の願いが届き、ルーカスとまた会えて、こうして一緒にパーティーを組むことが出来たりして、私すっごく幸せな気持ちだよ♪)