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第7話

「レイラ……。あぁ……、俺もだよレイラ。俺もレイラと出会えて凄く嬉しいぜ」


 私がルーカスと出会えた嬉しさでそのまま抱き付くと、ルーカスも私と出会えた嬉しさでそのまま合わせてハグをしてくれたの♪(ルーカスとまた会えることが出来て、本当に嬉しい♪)


「レイラさん、もしかしてその人と知り合いなんですか?」


「ねぇ、レイラ。もしかして、その人がひょっとして……?」


「うん……☆! そうだよ……♪ この人が私の幼馴染でもあるルーカスだよ♪」


 私の突然の行動に驚いたアリシアとニーナは、その青年について私に聞いたの。そして私は、その人があの時離れ離れになってしまったルーカスだということを2人に話したの。


「へぇ~☆! その人、レイラさんの幼馴染なんですか!? キャ~☆! とっても凄いです♪ 幼馴染と出会えるなんて、何だかとってもロマンチックですね♪」


「やっぱりそうなんだ♪ うんうん♪ あの時離れ離れになってしまった幼馴染がこうしてまた再開出来るなんて、本当に凄くロマンチックだね♪ でもね、レイラ。その……」


「ん? どうしたの?」


「気持ちは分かるけど、周りにみんながいることをちゃんと考えようね……」


「「ハッ……!」」


 ギルドに冒険者登録へやって来た青年が私の幼馴染でもあるルーカスだと知ると、アリシアもニーナもとてもトキめいていたの♪ すると、アリシアから周りにみんながいることを教えられ、それに気付いた私とルーカスは物凄く顔が真っ赤になり、すぐにハグをやめたの。(うわぁ~……、やっちゃったよ~……。ルーカスと再開出来たあまりの嬉しさで、つい周りにみんながいることをすっかり忘れてしまったよ~……。うぅ~……、何か凄く恥ずかしいんだけど……)


「え~っと~……、ルーカスさんでしたね……。それでは引き続き、こちらの書類に記入をお願いしますね……」


「はっ、はい! 分かりました!」


(うぅ~……、今もまだ、凄く恥ずかしいんだけど……)


 私とルーカスがハグをやめると、ニーナが苦笑いを浮かべながら、ルーカスに冒険者登録する時に必要な書類の記入をお願いし、ルーカスは動揺がまだ残りつつも、ニーナに言われた通り、書類の記入を再開していたの。(ハァ~……、次ハグする時は周りに誰もいないか確認しなくちゃね……)



「そっ……、その……、さっきは恥ずかしい所を見せちゃって……、本当にごめんね……」


「おっ……、俺もその……、恥ずかしい所を見せて……、本当にごめん……」


「ううん! 全然大丈夫だよ♪ 凄くロマンチックだったし、見ててとってもキュンキュンしたよ♪ ただ、次から周りにみんながいないかちゃんと確認するようにね♪」


「「あはは……、次からそうします……」」


 ルーカスが書類の記入を終え、こうして晴れてルーカスも冒険者になり、その祝福も兼ねて、私とルーカス、そしてアリシアとニーナが飲食場に集まり、ルーカスの歓迎会を開いていたの♪


 だけど、その前にまず、私とルーカスはみんなの前でハグをしたことを2人に謝ったの。するとアリシアから、全然大丈夫と許してくれて、ロマンチックで見ててキュンキュンしたと言ってくれたけど、次から周りにみんながいないか確認するようにと言われ、私とルーカスはそのことを深く反省していたの……。(あはは……。次からは絶対に気を付けないとね……)


「まあまあ、いいじゃない♪ 今まで離れ離れだった幼馴染がこうしてまた再開出来たら、誰だってハグしたくなるじゃない♪」


「うん♪ まあ、そうだね♪」


「やっぱそうだよね♪ ニーナ、そう言ってくれて、ありがとうね♪」


 ニーナは、私とルーカスがみんなの前でハグしたことについて、今まで離れ離れだった幼馴染がこうしてまた再開したら、誰だってハグしたくなると言ってくれて、私もアリシアもそのことにとても共感していたの♪


「ところでニーナ、そういえば受付嬢の仕事の方は大丈夫なの?」


「はい♪ 大丈夫ですよ♪ 今は休憩を取らせて頂いているので、こうして思う存分、ルーカスさんの歓迎会を楽しむことが出来ます♪」


「そうだったんだ♪ それなら心配はないわね♪ それじゃ、ルーカスの歓迎会を始めることにするね♪」


 私はニーナに、仕事の方は大丈夫か念のため聞くと、ニーナから今は休憩を取っているので大丈夫と答えてくれて、それを聞いた私はとても安心し、こうしてルーカスの歓迎会を始めることになったの♪


「まずは、みんなのことを私が紹介することにするね♪」


「「はい♪」」


「おぅ!」


 まず最初に、みんなのことを私が紹介することにしたの♪


「この子はアリシア♪ 私の友人で、私と同じ冒険者でもあるの♪ アリシアとはこの飲食場でよく一緒に食事したり、楽しく会話したりもしているの♪ そんなアリシアは将来医者になるのが夢で、医者になるため日々頑張って努力しているの♪」


「よろしくね♪ ルーカス♪ 私がアリシアだよ♪」


「おぅ! よろしくな!」


 まず最初に私は、アリシアのことをルーカスに紹介したの♪


「そしてこっちがニーナ♪ ニーナも私の友人なの♪ そんなニーナもこうして仕事の休憩を取っている時は、私とアリシアの食事に一緒に参加していて、3人で一緒に楽しく会話したりして過ごすこともあるの♪ ルーカスももう知っていると思うけど、ニーナはこのギルドの受付嬢をやっていて、私の担当をしているの♪」


「は~い♪ こんにちは♪ 私がニーナだよ♪ ルーカスさん、よろしくね♪」


「おぅ! こちらこそよろしくな!」


 次に私は、ニーナのことをルーカスに紹介したの。


「そして最後に、アリシアもニーナももう知っていると思うけど、改めて紹介するね♪ この人はルーカス♪ ルーカスと私は小さい頃からの幼馴染で、昔はよく一緒に冒険したりしていたの♪ 8才の時に、私とルーカスは離れ離れになってしまったけど、11年ぶりにこうしてまた再開することが出来たの♪」


「よぅ! 俺の名前はルーカスだぜ! アリシア、ニーナ、これからよろしくな!」


「「うんうん♪ こちらこそ♪ これからもよろしくね♪」」


 そして最後に私は、ルーカスのことをアリシアとニーナに紹介し、これでみんなの紹介を全て終えたの♪


「それにしても、レイラさんとルーカスさんが再開したのは11年ぶりだったんですね! 凄くびっくりしました! あと、レイラさんとルーカスさんは離れ離れになってる間も交流を続けていたのか、凄く気になります☆!」


「そっか。ニーナにはまだ、私とルーカスのことについて、まだ詳しく説明してなかったね。それじゃせっかくだし、今からそのことについて詳しく説明するね♪」


 そして私は、離れ離れになってる間も月に一度、お互い手紙を送っていて、手紙を通して交流を続けていたことをニーナに話したの。


「そうだったんだ♪ 離れ離れになっても、手紙を通して交流を続けているなんて、何だかとっても素敵で、凄くロマンチックですね♪ そういうの、凄く憧れちゃいます♪」


「うんうん♪ そうだよね♪ やっぱり凄く憧れちゃうよね♪」


「うん♪ 二人共、そう言ってくれてありがとう♪ 私もルーカスもすっごく嬉しいよ♪」


 ニーナが私とルーカスが離れ離れになっても手紙を通して交流していたことを知ると、ニーナもそのことにロマンチックを感じ、とても憧れを抱き、更にアリシアもそのことに改めて共感し、私とルーカスは少し照れながらも、そのことに何だかとても嬉しかったの♪


「あれ? そういえば、ルーカスさんもレイラさんと同じ、ペンダント付きのネックレスを付けているんですね♪」


 するとここで、ニーナはルーカスも私と同じペンダント付きのネックレスを付けていることに気付いたの。


「おぅ! そうだぜ! ニーナの言う通り、俺もレイラと同じペンダント付きのネックレスを付けているんだぜ!」


「うん♪ そうなの♪ 実は離れ離れになったあの日、私とルーカスがお互いペンダント付きのネックレスをプレゼントとしてあげていたの♪」


 そして私とルーカスは、ペンダント付きのネックレスを離れ離れになったあの日、お互いプレゼントとしてあげていたことをニーナに話したの♪


「そうだったんだ♪ 同じプレゼントを渡すなんて、何だかとっても素敵ですね♪ ということは、そのペンダントの中身も……」


「おぅ! そうだぜ! ペンダントの中身も全く同じで、俺とレイラが一緒に写ってる写真が入っているんだぜ!」


「うん♪ そうなの♪ 例え離れ離れになっても、心は繋がっているんだと安心することが出来るようにという理由で、お互いペンダントの中身を私とルーカスが一緒に写ってる写真にしていたの♪」


 私とルーカスは、ペンダントの中身も全く一緒で、その理由についてもニーナに話したの♪


「やっぱりそうなんだ♪ レイラさんもルーカスさんもそれぐらい、お互いのことを大切に想っているんですね♪」


「あぁ! もちろんだぜ!」


「うん♪ もちろん♪」


 ペンダントの中身も一緒だと知ったニーナは、私とルーカスがお互い大切に想っていることを知り、何だかとても嬉しそうだったの♪

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