第6話
「あっ☆! レイラ、こっちこっち~♪」
「あっ♪ アリシア♪ 待って。今すぐそっちに行くね♪」
私は再びギルド内をうろうろしていると、ギルドにある飲食場の方から友人のアリシアが私に声をかけてきてくれたので、私はアリシアのいる飲食場へと向かったの。
「やっほ~♪ レイラ♪」
「やっほ~♪ アリシア♪ 今日、ギルドに来ていたんだね♪」
私は飲食場に着くと、アリシアのいる向かいの席へと座り、お互い挨拶をしていたの♪
この子はアリシア。私がギルドに入ってから出来た友人で、よくこの飲食場で一緒に楽しく話したりしているの♪ そんなアリシアも冒険者の活動をしていて、主に薬草集めや怪我した動物の手当てとかをしているの♪(アリシアはとても心優しい性格で、将来医者になるために、頑張って勉強しているんだよね♪)
「うん♪ まあね♪ 聞いたよレイラ。今日も凄い活躍をしたんだね♪ やっぱりレイラはとっても凄いね♪」
「うん♪ ありがとう♪ アリシアがそう言ってくれて、私とっても嬉しいよ♪」
アリシアはどうやら、ニーナから今日の私の活躍を聞いてたみたいで、そのことについてとても凄いと言ってくれたの♪
「そういえばさっき見ていたけど、レイラは今回も冒険者のパーティーの誘いを断っていたね」
「うん。だって私は、ルーカスと一緒にパーティーを組むことをあの時約束したから♪ だから、それまでは絶対にソロ冒険者として活動したいから、他のパーティーの誘いをなるべく断るようにしているんだよね」
どうやらアリシアは、さっき私が冒険者のパーティーの誘いを断っているのを見ていたみたいで、そのことについて私に話し、私はルーカスと一緒にパーティーを組むことを約束し、それまではソロ冒険者として活動したいので、他のパーティーの誘いをなるべく断るようにしていることをアリシアに話したの。
「そうなんだ。やっぱりそれぐらい、ルーカスのことを想っているんだね♪」
私が他のパーティーの誘いを断っている理由を話すと、アリシアはそのことに納得していたの。(一応アリシアには、私とルーカスのことについて話しているから、そのことについては既に把握済みなんだよね♪)
「うん♪ だって私にとってルーカスは、世界で一番特別な人だから♪」
そして私は、ルーカスは世界で一番特別な人だということをアリシアに話したの♪(それぐらい私にとって、ルーカスはとてもかけがえのない存在なんだよね♪)
「そっか♪ てことはそれってつまり、レイラはルーカスに恋をしているってことだね♪」
「うん♪ そうだよ♪ アリシアの言う通り、私はルーカスに恋をしているよ♪」
私のルーカスに対する想いを聞いたアリシアは、私がルーカスに恋をしていることに気付き、そのことについて聞いてきたの。そして、そのことを聞かれた私は、顔を少し赤らめながらもアリシアに、ルーカスに恋をしていることを素直に認めたの♪(最初はこの気持ちが何なのかあまりよく分からなかったけれど、ルーカスと離れ離れになってから、この気持ちが更に大きくなっていって、成長していく内にやがてこの気持ちが恋だと気付くようになったんだよね♪)
「うんうん♪ やっぱりそうなんだね♪ キャ~☆! それって、何だかとっても素敵ね♪」
「うん♪ ありがとう♪ そう言ってくれて♪」
アリシアは私がルーカスに恋していることを知ると、そのことにとても喜んでいたの♪ そして、私とアリシアはしばらくそのことで盛り上がり、会話の内容はほとんど恋バナになっていたの♪(アリシアとこうして、恋バナをするのは何だかとっても楽しいかも♪)
「ルーカスと離れ離れになっても、その想いが変わらないのは何だかとってもロマンチックな感じがしていいよね♪」
「うん♪ そうだね♪ ねぇ……、アリシア」
「ん? どうしたの?」
「実は……、私とルーカスが離れ離れになったことなんだけどね……」
そして私は、ルーカスと離れ離れになった原因として、あの時流れ星に2つの願い事をしちゃったことをアリシアに話したの。(でも、それが本当に原因なのかどうか分からないけどね……)
「えっ……、何それ……? つまりそれってどういうこと?」
「要するに、私が5才の時に欲張って流れ星に2つの願い事をしたことにより、そのことに流れ星が怒ってしまい、それが原因で、私とルーカスは離れ離れになってしまったということなの……」
私はあの時のことをアリシアに話したけど、アリシアはそのことにあまり理解出来ず、今度はそのことを詳しく話したの。(まあでも……、そのことに理解出来ないのは当然よね……)
「いや、流石にそれはないでしょ……。流れ星がそんなことするはずないし、レイラとルーカスが離れ離れになったのはきっと偶然だと思うよ」
私の言ったことを理解したアリシアは、流石にそれはないと言い、私とルーカスが離れ離れになったのは偶然だと思うことを私に話してくれたの。(まあ……、そう思うのが普通よね……)
「うん……。そうよね。まあ、あの時の私はまだ幼かったから、自然とそういう風に思っちゃったところもあるんだよね……。ただ流石に今となっては、あまりそういうことは思わなくはなったけどね……。だけど……、もし本当にそうだとしたら、私が欲張って2つの願い事をしたその罰として、それらの願いは自分の力で叶えるように試練が与えられたのかもしれないと思うこともあるんだよね……」
私もあれから成長して、アリシアと同じく流石に今となってはあまりそういうことは思わなくはなったけど、もしかしたら本当にそうかもしれないと少し思ったりもしていることを話したの。(まだその可能性もあるから、ちょっとだけ怖かったりするんだよね……)
「そっか……。なるほどね……。でも確かに、本当にそうかもしれない可能性はあるかもしれないわね……。ちなみにレイラはその時、どんな願い事をしていたの?」
「うん。それはね……」
そして私は、ルーカスとこれからも一緒にいられることと、冒険も一緒に出来るようにあの時願っていたことをアリシアに話したの。
「へぇ~、そうだったんだ♪ それって、とても素敵な願い事じゃない♪」
「うん♪ ありがとう♪」
アリシアは私があの時流れ星にした願い事を聞き、とても素敵な願い事と言ってくれて、私はとても嬉しかったの♪
「あと、それとね……」
そして次に私は、ルーカスと離れ離れになったその日に再び流れ星が降ってきて、その流れ星にあの時のことを謝り、それらの願い事は自分の力で叶えることを告げ、最後にたった1つの願いとして、ルーカスとまた会えることが出来るようにと願い、それからルーカスと再び会うまで、自分の力で強くなることに決めたことをアリシアに話したの。
「そうだったんだ……。だからそれでレイラはルーカスと再び会えるまで、強くなっていったんだね♪」
アリシアは私の話を聞くと、そのことに同情し、それと同時に私が強くなった理由も分かったみたいなの。
「あはは……。実はその通りなんだよね……。ルーカスと再び会うまで、私は自分の力で強くなろうと努力していたんだよね。ただまさか……、他の冒険者のパーティーが私のことを誘うぐらい、自分の力が強くなっていたなんて、思っても見なかったんだよね……」
「あはは……。でもそれは仕方ないよ。何たってレイラはこのギルドに所属する中で一番強くて、それに何よりAランクの冒険者だからね♪」
「うん……。そうなんだよね……。ハァ~……、まさかこんなに強くなるなんて、全然想像もしていなかったよ~……」
そうなの。私はルーカスと再び会うまで、自分の力で強くなることを決め、それからずっと努力していたんだけど、その結果、ギルドの中で一番強くなり、Aランクの冒険者になってしまったの……。(それにしても、まさかここまで強くなるなんて思ってもみなかったし、他の冒険者のパーティーが誘うようになるなんて、全然予想もしていなかったよね……)
「まあまあ、ルーカスのためにそれぐらい強くなったってことでいいじゃない♪ そういえば、レイラはルーカスに月に一度、手紙を送っているんだよね♪」
「うん♪ そうだよ♪ 私もルーカスも月に一度、お互い手紙を送っているの♪」
そして、次の話題になったのは手紙についてのことだったの。そうなんだよね♪ 私とルーカスが離れ離れになってから、月に一度、お互い必ず手紙を送るようにしているの♪(私とルーカスが離れ離れになったあの日、お互い月に一度手紙を書くことを約束したんだよね♪ そして、11年経った今でも私とルーカスは共にお互い、月に一度必ず手紙を書いて送っているんだよね♪)
「やっぱりそうだよね♪ いいなぁ~。お互い離れ離れになっても、手紙を通して交流を続けているのって、何だか凄くロマンチックだし、とってもキュンキュンしちゃうよね♪」
アリシアは、私とルーカスが今でもお互いに月に一度、手紙を送っていることを知ると、そのことにロマンチックを感じ、とてもキュンキュンとしていたの♪
「うん♪ ありがとう♪ そう言ってくれて♪ あと、このペンダント付きのネックレスもお互い肌身離さず、とても大切にしているんだよね♪」
「そういえばそのペンダント付きのネックレス、いつも大切にしているよね♪ 確か、離れ離れになった時にお互いプレゼントしたものなんだよね♪」
「うん♪ そうだよ♪」
「いいなぁ~。2人の関係、何だかとっても羨ましくて、凄く憧れちゃうよね♪」
「うん♪ ありがとう♪ そう言ってくれて、何だかとっても嬉しいよ♪」
そして私は、ペンダント付きのネックレスをアリシアに見せ、離れ離れになったあの日、お互いのプレゼントであるペンダント付きのネックレスを共に肌身離さず、とても大切にしていることを話すと、アリシアは私とルーカスの関係をとても素敵だと感じたみたいで、凄く憧れていると言ってくれて、私は何だかとても嬉しかったの♪(私はペンダントの中に入っている私とルーカスが一緒に写った写真を見て、今何しているんだろうと思ったり、凄く癒されたりもしているんだよね♪)
「そういえばルーカスは、レイラがこのギルドで冒険者として活動していることを知ってるの?」
「うん♪ 知っているよ♪ 私がギルドに入って冒険者になっていることを手紙で書いてルーカスに送ったんだけど、それを知ったルーカスはとても喜んでくれて、いつか自分も私と同じギルドに入って、冒険者になることを手紙に書いて送ってくれたの♪」
するとアリシアは、ルーカスは私がギルドで冒険者になっていることを知っているのか私に聞いたの。そして私は、そのことを手紙で書いてルーカスに送ったことを話し、ルーカスはその手紙を読んでそのことを知り、そのことをとても喜び、いつか自分も私と同じギルドに入って、冒険者になることを手紙に書いて送ってくれたことをアリシアに話したの。
「そうだったんだ♪ ということはそれじゃ、もしかしたらいずれきっとルーカスもこのギルドで冒険者になっているかもしれないんだね♪」
「うん♪ そうなの♪ ルーカスがこのギルドに入って、冒険者になるの、私とっても楽しみにしてるの♪ そして、ルーカスも冒険者になったら、一緒にパーティーを組んで、昔みたいに楽しく冒険出来たらいいなと思ってるの♪」
ルーカスもいつかこのギルドに入って、冒険者になることを知ったアリシアは、そのことにとても喜び、私も凄く楽しみにしていたの♪(もし本当にそうなったら、昔みたいにまた一緒に冒険が出来たらいいよね♪)
「その願い、絶対叶うといいよね♪」
「うん♪ そうだね♪」
「すみませ~ん! ここのギルドで冒険者登録をしたいんですけど……」
「冒険者登録ですね♪ 少々お待ち下さい♪」
私とアリシアが話していると、一人の青年が冒険者登録をするためにギルドにやって来たの。
「あら? 誰かが冒険者登録にやって来たね。一体どんな人なんだろう……?」
「うん……。そうだね。一体どんな人なんだろう……?」
(あれ……? そういえばこの声……、何だか聞き覚えのある声ね……)
一人の青年が冒険者登録をしにギルドにやって来たのを見ていた私とアリシアは、その青年がどんな人なのかちょっと気になっていたの。(それにしても、あの青年の声……、なぜか聞き覚えがあるんだよね……)
「ねぇ、レイラ。どんな人なのか、ちょっと見てみない?」
「うん。そうね♪ ちょっと見てみよっか♪」
(そういえば、さっき聞いた青年の声……、何だか懐かしい感じがしたんだよね……。一体どうしてだろう……? う~ん……、あっ! まさか……、もしかして……!)
ギルドに冒険者登録をしにやって来た青年がどんな人なのか気になった私とアリシアは、その青年を見てみることにしたの。(あの青年の声を聞いて、何だか懐かしさを感じて、一体どうしてなのか考えたら、心当たりのある人物が一人浮かんだんだよね。そして、それが合っているかどうか、その青年を見て、確認しなくちゃね!)
「ではまず、こちらの書類に記入をお願いします♪」
「はい! 分かりました!」
「ふふっ♪ 何だかちょっとワイルドな感じがして、少し格好いいね♪」
ガタンッ!
「嘘……!? やっぱり……!」
「ん? どうしたの? レイラ」
「やっぱり……、ルーカスだ!」
「ちょっ!? レイラ!?」
私とアリシアは、あの青年がどんな人なのか見てみると、その青年は私の予想通り、やっぱりルーカスだったの。そして私は、冒険者登録をするためにギルドにやって来た青年がルーカスだと分かると、飲食場をすぐに離れて、受付窓口で冒険者登録をしているルーカスに会いに行ったの♪(さっきの声を聞いて、何だか不思議と懐かしさを感じて、もしかしてと思って見てみたら、そこにはやっぱりルーカスがいて、ルーカスもこのギルドで冒険者登録をするためにやって来たことが分かって、私は凄くとっても嬉しかったの♪)
「ルーカス!」
「ん?」
タンッ……! ギュッ♪
「わっ!? 一体何がどうなってるんだ!?」
「ルーカス……、会いたかった♪」
「その声……、もしかしてレイラか!?」
「うん……♪ そう、私♪ レイラだよ♪ このギルドで冒険者登録をしに来た人がルーカスだと分かって、私凄くとっても嬉しくて、居ても立っても居られなくなって、ルーカスと会いたくてそのままの勢いでつい、抱き付いちゃった♪」
私はルーカスと会うと、そのままの勢いでルーカスに抱き付き、ルーカスと久しぶりに再開出来たことがとても嬉しかったことをルーカスに話したの♪(やった~♪ 離れ離れになったあの日に流れ星にした願い事でもあるルーカスとまた会える願いが11年越しに叶ったよ♪ 流れ星さん、本当にありがとう♪ あの時にした2つの願い事はちゃんと自分の力で叶えてみせるからね♪)