第4話
「それでは行きます」
パーンッ!
「ヒヒ~ン!」
パカラッ……。ゴロゴロゴロゴロ……。
「それじゃ……、じゃあな……、レイラ……。またいつか、どこかで会おうぜ!」
「うん……!」
そして、ルーカスの家族を乗せた馬車は出発し、ルーカスは私に別れの挨拶をしたの。
「うっ……、うっ……、ルーカス待って!」
「ちょっ!? レイラ!?」
ルーカスの家族を乗せた馬車が出発すると、私はルーカスと離れ離れになるのがやっぱり耐えられず、ルーカスを追うため走り始めたの。(どんなに覚悟をしていても、ルーカスと離れ離れになるのはやっぱり寂しくて、とても耐えられなかったんだよね……)
「急に走り出したりして、どうしたんだよ……?」
「私……、ルーカスと離れ離れになるのがやっぱり寂しくて……、少しでも長く一緒に話せるように、馬車を追って走ってきたの!」
ルーカスに走り出したことを聞かれた私は、その理由をルーカスに話したの。
「そうだったのか。ありがとう! とっても嬉しいぜ!」
「うん♪ ねぇ、ルーカス。いつか絶対にどこかで会おうね♪ 約束だよ♪」
「あぁ、もちろん! 約束するぜ!」
私はまず、いつか絶対に会うことをルーカスと改めて約束していたの。
「あと、大きくなったらギルドに入ろうね♪ 一緒にパーティーを組んで、もっといろんな所を冒険したりして、お互い強くなろうね♪」
「おぉ! もちろんだぜ! もっといろんな所に冒険に行って、お互い強くなろうぜ!」
次に私とルーカスは、将来大きくなったらギルドに入って、一緒にパーティーを組み、もっといろんな所へ冒険したりして、お互い強くなることを約束したの。
「あと、月に一度、必ず手紙を書くね♪ それまで私、会うのを凄く楽しみにしてるから♪」
「おぉ! レイラ、ありがとうな! レイラからの手紙、必ず読むからな! あと、俺も月に一度、必ず手紙を書くぜ! 俺もそれまで、会うのを凄く楽しみにしてるぜ!」
「うん♪ ありがとう♪ 私もルーカスからの手紙、必ず読むからね♪」
そして、最後に私とルーカスは、月に一度、必ず手紙を書くことを約束したの。(例え離れ離れになっても、手紙を通してなら、交流を続けることが出来るしね♪)
ゴロゴロゴロゴロ……、ダンッ!
「わっ!?」
「大丈夫か!? レイラ!」
それからも私はずっと走り続けていたけど、途中で石に当たって足が躓いてしまい、そのままコケてしまったの……。そして、その影響で私と馬車の距離は段々と離れてしまっていたの……。(この瞬間、もうここまでだと思ったんだよね……)
「うん……。大丈夫♪ それじゃ、ルーカス。じゃあね♪ また会う日まで♪」
「あぁ! レイラ、じゃあな! また会う日まで!」
そして、私とルーカスはそのまま別れの挨拶をし、こうして本当に、お互い離れ離れになってしまったの……。(やっぱり……、本当に離れ離れするのはとっても寂しいよね……。出来ればもう少しだけ、一緒の時間を過ごしたかったよね……)
「うぅ~……、行っちゃったよ~……。これでルーカスと本当に離れ離れになっちゃうんだね……。うぅ~……、やっぱり嫌だよ~……」
ルーカスと別れの挨拶をすると、私は砂を払ったりとかして、そのまま立ち上がり、ルーカスと本当に離れ離れになってしまったことにとても寂しさを感じていたの……。
「どうして……、私とルーカスは離れ離れになっちゃったの……? もしかして……、あの時流れ星に、欲張って2つの願い事をしちゃったから……? もし……、そうだとしたら……? うっ……、うわああああぁぁぁぁ~~~~ん! 流れ星さん、あの時欲張って2つの願い事をしちゃって……、本当にごめんなさい……!」
ルーカスと離れ離れになってしまった原因は、あの時流れ星に欲張って2つの願い事をしてしまったからだと私は思い、泣きながら流れ星に必死に謝っていたの……。(あの時、せっかくだから流れ星に2つ願い事をしちゃったけど、欲張った罰として、流れ星が私とルーカスを離れ離れにさせたのかもしれないと思ったの……。きっとバチが当たったんだよね……)
「これって……、天罰だよね……? 欲張って2つの願い事をしちゃったその罪として……。もしかしたら……、流れ星さんがそのことで怒って、それらの願いは自分の力で叶えるように試練が与えられたのかも……」
そして、欲張って2つの願い事をした原因で、流れ星は怒ってしまい、それらの願いは自分の力で叶えるように試練が与えられたのだと私は思ったの。(この時の私はまだ8才と少し幼かったから、本気でそう思っていたりしたんだよね……。流石に今ではあまりそう思わなくはなったけど、今でも少し、もしかしたらそうかもしれないと思ったりしているんだよね……)
「うぅ~……、私……、流れ星さんをそれぐらい怒らしてしまったのかも……。本当にごめんなさい……。ん……? あれは……、流れ星だ……」
私は流れ星をかなり怒らしてしまったんじゃないかと思っていると、空には再び、流れ星が降っていたの。(正直、これ以上ない最悪のタイミングと思ったよね……)
「まさか……、流れ星がまた現れるなんて……。もしかして……、私に再びチャンスを与えてくれたのかも……。うん! きっとそうかもしれない☆! ここは流れ星さんを信じないとね♪ まずは流れ星さんに直接あの時のことを謝らないと!」
流れ星が再び現れたことが分かると、もしかしたら再び私にチャンスを与えてくれたのかもしれないと思い、私は凄く嬉しかったの♪(いつまでもネガティブにいるんじゃなく、ここはポジティブに行かないと駄目だと思ったんだよね♪)
(流れ星さん、あの時欲張って2つの願い事をしちゃって、本当にごめんなさい……! もう欲張ったりなんかしません! それらの願いはちゃんと自分の力で叶えてみせます! そして私は、最後にたった1つだけの願い事を流れ星さんに託します! どうか……、どうかお願いです……! ルーカスとまた会えることが出来ますように……! もう、この願い事だけにします……! 流れ星さん、あの時迷惑をかけてしまって本当にごめんなさい……!)
そして、流れ星が再び降ってくると、私は流れ星にあの時のことを謝り、それらの願いは自分の力で叶えることを伝え、最後にたった1つの願いとして、ルーカスとまた会えることが出来るようにと願ったの。(もうこれ以上流れ星を怒らせないように、あの時のことを謝って、願い事をちゃんと1つにしたんだよね……)
「多分……、これで良いよね? うん♪ きっと大丈夫♪ この願いは必ず叶うよね♪」
(ねぇ、ルーカス。私決めたよ☆! ルーカスと再び会うまで私、自分の力で強くなってみせるから☆! そして、再び会ったら、ギルドで一緒にパーティーを組んで、冒険だけじゃなく、ダンジョンを攻略したり、モンスターを討伐したりしようね♪ きっと絶対に凄く楽しいと思うよ♪)
流れ星に願い事を終えると、私は決心し、あの時の願い事を自分の力で叶えることを決め、そしてルーカスと再び会うまで、自分の力で強くなることを決めたの♪(こうなってしまったのは仕方のないことだし、ここは前向きに考えて進もうと決めたんだよね♪)