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第十七幕 色仕掛け、ゲームでも本気?!だけど、お前そのものがゲームじゃん!!



ユニが早速、さっきのゲームをしている。隣で、ゆーまが驚いていた。



「わぁ、面白い~。いけぇ、リンちゃん!」



ゆーまのお母さんがデザインした、マジカルエンジェルRINというゲームのキャラクターをユニは使っていた。何と、見事に自分には、ノーヒットで次々と襲い来る、ステージごとの刺客を倒していくではないか。



「あらまぁ、初めてにしては、上手ね。この格闘ゲーム、難しいんだけど。もう、ラストステージにまで行ったじゃない。ゆーま、レベルは、イージーモードにしたの?」



「い、いや、母さん、それが、スーパーハードモードだよ。めちゃむずだよ。まさか、初めてでこんなに出来るとは思わなかったぞな」



ゆーまは、驚いてアヤカお母さんと顔を見合わせ、漫才で使う言葉を言う。



「まぁ、それは、凄いわね。ゲームのニュータイプね、ユニちゃん」



「でしょ。上手いでしょ。ユニは、何でも出来るの。やったぁ~。ゆーまぁ、クリアしたよ」


何と、TVゲームの画面に、全ステージクリアの文字が浮き出て、エンドロールになった。


スタッフの名前でキャラクターデザイン、AYAKAと出てきた。


「すげぇ、しかも、一回もノーヒット、負けなしでクリアしちまった」



余りのユニの上手さに、ゆーまは、驚嘆していた。



「ゆーまぁ、一緒にしようよ」



「なるほどダスね」



ピットが、首を突っ込んできた。後ろで、感心したように、ラクリが、その模様を見詰めている。



「じゃぁ、オレが、相手してやる。こう見えても、結構、やりこんでるからな。下手じゃねーぞ! こっちは、魔法猫アエリアだ!」


「ユニは、リンちゃんで行くね」



ゆーまは、キャラクター選択画面で魔法猫アエリアを選び、ユニは、さっき使っていたリンを選んだ。



「『レディゴー、ファイト!』」



ゲームのナレーションが響いた。二人のゲームバトルが、火蓋を切って落とされた。



「アエリア必殺、『魔法杖ガピコンアタック!』どうだぁぁッ!」



BOKOSUKA!



何と、可也やりこんでいるであろう、ゆーまが使っていたアエリアの必殺攻撃を見事にユニは(かわ)した。その一瞬の隙を見計らって、ユニが使っていたリンが動いた!

瞬時に、ゲームキャラのリンが、必殺技の構えに入った。



エネルギーが画面の中で、どんどん膨張していく!



「な、なにぃ、あぁぁぁぁ、やられるぅ!」



「いけぇ! リンちゃん! 『必殺、魔法剣ローズバイパー!』」



ZUSA!



一瞬にして、魔法剣に集束していた稲妻のエネルギーが、ゆーまの使っていたアエリアに炸裂した! 画面上面にあった、エネルギーライフは、一瞬にして消えた。魔法猫アエリアが、その場に倒れ伏した。勝負が、一瞬でついた!



「うゎあ、あぁ、負けた……。初めてのユニに負けたぁ……」



がっくり、ゆーまは肩を落とす。隣にいたユニは、両手を挙げ万歳のポーズをする。



「ユニの勝ちね!」



「勝ったら、ユニにキスするのネ!」


「な、何を?」



「ゆーま、キスして♡」



大胆にも唇をゆーまの方にユニは突き出して、キスしてのポーズをする。



「ちょっとまてぇ、そんなの聞いてないぞぉ!」



「キスして、んぅんぅぅう♡」



「姫様、はしたないです!」



ラクリが再三キスしてのポーズを近付きながらしているユニに、制止をかけた。顔をゆーまに向け、ラクリは、(にら)みを利かす。



「や、やだ、すまない、出来ない。皆、見てるのに、恥ずかしいよ」



ゆーまは、待ってのポーズをし、あははと照れ笑いをして、ユニのキスしてのポーズからどうにか逃げようと後ろに座ったまま、後退(あとずさ)る。



「あらあら、出来の悪い子ね。女の子が、誘ってるのに」



クスクスとゆーまの母さんは笑い、手を振る。



「もー、けち。許婚(いいなずけ)なのに」



「そりゃな、また、その、あれだ、いつかな(こ、このままじゃ、いつか、襲われる)」



そう、ゆーまが言った矢先だった。ゆーまのお母さんの胸元に入っていた携帯電話が、メールの着信音を鳴らした。着信音は、自身がキャラクターデザインしたゲームのマジカルエンジェルRINのものだった。皆、キョトンとしている。



「あら、着信。何かしら?」



ゆーまのお母さんが、豊満な胸元から携帯を抜き出し、メールを確認している。ユニが、不思議そうに指を口に(くわ)えている。



「まぁ」



「母さん、もしかして、仕事の依頼?」



「そうみたいね。ユニちゃん、またゲームのキャラクターデザインの仕事が入ったから、明日、早々に、アメリカに発つから、ゆーまのことお願いね」



「はぁ~い。任せてください。お母様ぁッ!」



ユニは、可愛い笑顔で返す。その時だった。


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