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蛍光灯


 蛍光灯を割って飲んでみた


 

 まばゆい管を 勢いつけて


 堅い机に振り下ろす


 はじけ飛んだ硝子の破片は


 青白色の光粒と混ざり 輝き


 透明な刃を 辺りにまき散らした



 あふれ出る白い光が なんとも美味に見え


 するどい管の口をくわえて


 とろりとした光る液体を 喉奥へと注ぎ込む


 同時にひりつくような感触が 食道を駆けずり回り


 口元ににふわりと広がる不思議な味は 

 

 閉じ込められた液体光による甘みと 濃縮された水銀による苦み



 それはミントのような清々しさと 百足のような毒々しさ


 山椒のような香味と どろどろとしたヨーグルトのような舌ざわり


 それは甘美で 排他的で中毒的で退廃的な味わい


 飲み下せば飲み下すほどに 胸やけは酷くなり


 しかし心地よいほてりと 与えられた未知の感覚



 だんだんと指の先が薄い白に変わり 霧のようになって


 光を飲めば飲むほど 心が軽くなって 

 

 次第に体は広がりはじめ 空気に溶けてなくなった


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