3.始まり
前回の投稿から大分空いてしまいました。
まっていた方、居たらお待たせ致しました。
おはよう。って誰も居ないけどな…まぁ今日は、色々調べることがあるから、そんなこと気にしてられないや!
調べることその1
敵対生物の有無。居ないならいいけど居たら、何らかの対策を考える必要がある。まぁ、多種多様な生物が存在する環境で居ない訳がない。それに、記憶喪失が嫌でこっちの世界に来たってのもあるから、そう簡単には死にたくない。
調べることその2
ここがどこかってこと。異世界なのは、間違いないけど、それ以上のことは、何も知らないし分からないからな。それに、俺が生きることが出来る環境で他に生き物が居ない訳がないからその内、異世界で定番の冒険者とか、商人とか来るかもしれないし、地理を把握しとかないとそんなに頭良くないと思われて、悪い方向に転がる可能性もなきにしもあらずだからな。
調べることその3
と言いたいところだが、もう特には思い浮かばねぇ。ステ確認とかは昨日、異世界来た浮かれ気分のノリで終わらせちまったからな~
そういえばステ欄に『全智の書』とかいう、チート辞書みたいな名前の代物があったな、それを使うか。
というか、1つ目は、この『全智の書』でわかるんじゃね?
まぁ、やってみれば分かるか。[開館]よし、開けた[生種]【人・亜人・獣・魔族・魔獣・魔物・植物・魔植物 高位の生種には、『念話』『人化』のスキル持ちがいる。】 う~ん居るねぇ『魔』がつくいかにも危なそうな奴等が…たがまぁ、幸いこの近辺には、居ないようだし暫くは、放置の方向で良いか。
2つ目は、『全智の書』だと、欲しい答えとは違う答えが帰ってくる気がするけど、一応使っとくか。[現在地]【現在いる場所】やっぱりこんな感じか。『全智の書』はもう使わないから一旦閉じておこう。[閉館]んで、次に可能性の高いのは、『鑑定』かな~、というわけで[鑑定]「うっ………!」[終]「はぁ…はぁ…はぁ…」くっ。これはきつい、見えるもの全てが文字になったようで情報過多で酔いそうだ。それに、欲しい情報も無かったしあんまり良いこと無いな、しばらくは、使えないな。ちょっと休憩がてら昼寝でもそよう。
サッサッサッ
ん?人か?早速フラグ回収かよ!?はやないか?
「お~い、そこの君、大丈夫かい?」
俺かな?「俺のことですか?」
「そうそう君のこと。まぁ、それだけ普通に受け答え出来れば大丈夫か。」
「あぁ、まぁ大丈夫だ。それよりお前は誰だ?」「あぁ、僕の名前はウィルナート。ウィルって呼んでくれ。」
「そうか、俺は、ヒュウマだ。宜しくウィル。」
「こちらこそ宜しく。ところで、ヒュウマ。君は渡来人かい?」
「時人?なんだそれは?」
「渡来人っていうのは、この世界とは別の世界からこの世界に渡って来た人のことさ。」
「あぁ、そういうことなら恐らく俺は、渡来人になるんじゃないかな?」
「そうか、無駄足にならずに済んでよかった。」
「どういうことだ?」
「あぁ、渡来人がこの世界に現れる時、一国につき一人、渡来人が現れる2-3日前に渡来人が現れるという予知夢を見るんだ」
「そんな謎システムがあるのか。」
「まぁ、他にも情報はあるけど立ち話もなんだし、落ち着いて話が出来るように一番近くの街へ行こう。」
「それもそうだな、じゃあ任せた。」
「おお、大丈夫かいヒュウマ?」
「いや、全然大丈夫じゃねぇーよ。」
はぁ…はぁ…はぁ…
「まさか君がこんなに体力がないとは…」
「うるせぇな!これでも元の世界では、体力あった方なんだよ。お前がありすぎなだけだ。」
「う~ん、これでも冒険者としては、平均位なんだけどな~」
「お前で平均とか冒険者の平均体力高過ぎだろ。」
「まぁ、もう少ししたら街が見えてくるはずだから頑張ってよ。」
「お前のもう少しとかあんまり信用ならんのだが…」
「あっ、ほら見えてきましたよ。あれです。」
「へぇ、あれかぁ…」
「どうです?あれがウィンダルム最南端の街、サウィースです。」