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球技大会 -ver雪菜-

- 予想超え 思い分からず 初めから -


4月30日午前7時半


私は学校に着くと、カバンを置き、席へ座った

窓を開けると、涼しい風が入ってきた


「おはよう、雪菜」

遥がきた、遥は学校へ来ると、いつも私の席のとこに来る

それがすごく嬉しい、このクラスで友達は遥だけだ

それは、遥にも言えたことかもしれないと思う

遥も私以外の人とは話しかけられたら答える程度だった


「そういえば今日は、球技大会だよねっ、雪菜って得意?」


遥に言われて思い出す

やる球技は女子がバスケ、男子はサッカーだ、中学の頃にバスケ部主将で全国大会まで行った私は自信はある

バスケは好きだ、遥も一緒にできるとなるとより楽しみになってきた


「まぁそんなに得意じゃないかな、でも体動かすのは好きだよ、遥は?」

私は少しごまかした、ちょっと驚かしたかったのだ



「私は苦手よ、ボールをついて走るとか器用なことはできないし」


遥の弱みを見つけて遊ぼうかと思ったが

バスケはなんだかんだ私がそれなりに力を発揮して、準優勝で終わった


遥はどうやら本当に苦手らしく、途中でねん挫したみたいだった

今は保健室で休んでる、偶然にも先生が出ていき遥と2人だけの空間になってしまった


「湿布とか絆創膏はここにあるから、自由に使って」

それは先生の言葉だった


遥と2人になった、とりあえず遥をベッドの上に寝かせた


「ありがとね雪菜、最後まで一緒にいてくれて」

遥が嬉しそうに微笑んだ

その笑顔を見て私は、嬉しくなる


「もう、そんな大したことじゃないよ、それよりシップはるね」


私は遥の上にまたがってニヤニヤしてはるかに迫りよった

体操服姿で上向きに寝ている遥を見る


「い、いいけど、普通にはってね?」


期待されたようなので私は期待通りに貼る前に足を触ってみる

さわさわ、もみもみ、ふにふに、触り心地がすごい良かった


「柔らかいし、細いね、いい足だ、綺麗だよ」


「ちょっと、は、恥ずかしいよぉ」

遥が顔を赤らめて言った

そういわれて私はようやく湿布を貼った


「あ、ありがとう」

ほんとに可愛く見えてしまう、こうゆうチャンスはめったにない

せっかくの機会なので、私も横になった

遥との距離がいつもより近い

「ねぇ、雪菜ってそっちの趣味あったりする?」


なんて答えようか迷った、そうだよって言って、そのまま迫るのもありだが

そんなことないよといって、ごまかすか、今後の展開にかなり左右しそうだ

と、考えてる時、ガラガラと音がして、ドアが開いた


「失礼します、遥、大丈夫か・・・」


「あ、智也、やっほー」

そういって遥は手を振った

どうやら智也さんは心配で見に来たようだ


「なんだよ、元気そうだな」


「うん、雪菜が助けてくれたからね」



「如月さん、ありがとな遥を助けてくれて」


そういいながら、私の手の上に、紙パックのいちごミルクを置く


「あ、雪菜いいなぁ、私も欲しいな」

そう、遥が言うと、智也さんは遥にも同じものを渡した

私だけじゃないのがちょっと悔しかったりする



そういうと、智也さんは窓際へと歩みより、グラウンドを眺めた

グラウンドでは決勝が始まったばかりだ

私はベッドから降りて、その横に立ってみた、やっぱりちょっと背が高いな

私の頭の位置に肩がある、ちょっと寄りかかりやすそうだと思った

さすがに、そんなことは出来ないので、自分の中の妄想に浸る



隣に来てみたものの、何を話しかけていいか、言葉が見つからない

ドキドキとかはしてない、ただなんとなく背の高い男子の隣に立ってみたい

今はただそれだけだった

しばらく試合を見てると、前半戦が終わった

そうすると1人の生徒がこちらへ走ってきた


「おーい、智也、お前の出番だ、かなりピンチだ」


「見てたぞ、2点差だろ、そのくらいなら、俺らで逆転しようぜ」


「頑張ってね、智也」


そう遥が声かけると、おうと返事をして、片手をあげてグラウンドへ向かった

今の姿はちょっとかっこよかった


智也さんはやる気満々だった

そのままグラウンドに向かった、みんなで円陣を組み色々と話している

私はその先の展開に少し心を躍らせた


そしてホイッスルで試合が始まる

早速、中心からボールを蹴り、ドリブルしていくかに思ったら、パスを繋いでく

3人で上手く、パスを繋ぎ、敵を交わしながら、進めていく

かなりあっさりと、1点決めてしまった

敵チームのボールから始まるが、あっさりと智也さんは奪って、走り出す



智也さんは元キャプテンらしく、実力もすごいらしい

私はその姿にずっと見惚れていた、遥と話しながらも、智也さんが凄くかっこいい

そう思ってると、またゴールを決めて、同点になる


だがしかし同点まで追いついたのに、1点戻される、後半も残り時間は少ない

こっからどうするのかすごく気になった

なんとしてでも1点は決めたいところだ


得点されたため、智也達のボールからスタートする

これをゴールまで運べるのか、見どころ満載のクライマックスだった

そこからというもの、激しい攻防は増していく

行ったり来たりのまま、なかなか攻めきれない


しかし諦めずに、ひたすら走り続ける智也さんはかっこよかった

どうしても決めてほしいと心の中で願った


ようやく敵を振り切り、智也はパスをした

すかさずチームメイトが受け取る

そして、智也さんはゴール前に走った、見事にワンツーを決め、そのまま足を振りかざす

シュート・・・すると見せかけさらにパス

そのままチームメイトがインサイドで得点を決める

派手では決めないものの、ナイス得点、いい連係プレーだった

スポーツをやるときは派手にではなく確実に決めることが重要だ


「ねぇ遥、智也さんかっこいいね」


「まぁ私のお兄ちゃんだからね」


その後はお互い得点を決めれずに4対4のまま、勝負は延長戦に持ち越された

PK5回勝負の延長戦、ここでは蹴る順番も重要となる


まずは先手、サッカー部、1人目はキーパーがキャッチした

後手、3年3組、見事に決めた


これでサッカー部へのプレッシャーとなる、

続いて2回目、3回目共に惜しくも両者ともに決められず、サッカー部へはプレッシャーが決まってるのか


続いて4回目、サッカー部副主将

さすがに副主将だけあって、ポストギリギリを狙い、見事にネットを揺らした

これで同点に戻る


緊張感あふれる中、3組はここで決められなかった

そして、5回目、ラスト、ここで決められると、後がなくなる

PK戦のセオリーとして、一番最後に強い人を持ってくる

最後のクライマックスが一番決められる可能性が高い


やはりサッカー部の主将が出てきた

そして対するキーパーは智也さんだ

「先輩、今日こそ勝ちますよ」

主将が智也さんに向けて言い放つ


「いい度胸だ、やって見せろよ、お前に俺は越えられない」


智也さんが言い返す、悪役かっと心の中で突っ込んだ


「今、ボールを蹴ろうとしてるのは智也の中学からの後輩なんだよね、でも智也に一度も勝ったことないんだよね」

遥がつぶやいた

どうやら因縁の対決のようだ

このまま勝ち越してほしいところ


そして、主将はボールを蹴った、智也さんの飛ぶ方向と反対方向にボールを蹴った

見事に空を舞い、そのまま決まるかと思えばポストに当たる、うまく裏を付けてはいたものの決めれなかった


「まだまだだなぁ、相変わらず狙いすぎなんだよ」


「くっそ、まだ負けたわけじゃないですからね」


私は気になり遥に聞いた

「ねぇ遥、今のって偶然?それとも実力?」


「智也の実力・・・って言いたいとこだけど、まぐれだと思う」


「そうなんだ」


「だから智也は人気なんだよ」


最後の言葉が気になったが最後のキックが始まる

首相はゴール前に立ち、智也さんはキックの位置に立つ

次は智也さんの番だ


「いいか、俺は左側に蹴るからな、左だからな」

と、宣言する智也さん

まるで芸人の押すなよみたいな言いかただ


「じゃあ右側に蹴ったら、ジュース奢ってくださいよ」

いいだろうと返事をする智也、これで右側に蹴って、智也さんの上にタライが落ちて来たらそれは最高に面白い

私はコントかとツッコミを心の中で入れた


「ねぇ遥、智也さんはどっちに蹴るの?あえての真ん中?」


「智也は左だよ、絶対、ジュースも奢らないし、勝ちに行くよ、勝負にも、試合にもね」


しばしの沈黙の後、智也さんは少しだけ、助走を付けると宣言通り左に蹴った

キーパーもそれを信じてたのか、左に跳んだ


これは止められる


そう思ったのだが、ボールは徐々に右側に曲がっていく

もちろんキーパーに止められるはずもなく、ボールはネットを揺らした


わぁっーと凄い歓声に包まれる

これが智也さんの戦略かと感心した

後半から参加してハットトリックを決めた

いきなり現れて、決めてくる、それはまさしくヒーローだ

そんなヒーローは私の心のネットも揺らしていた


「さて、教室戻ろうか」

そう遥がつぶやいた、私は返事をすると、ベッドから降りた遥と手を繋ぎ、保健室を出た

教室へ戻り帰りのHRが終わる、帰り際に智也さんと会った

もちろん横には遥がいる


「智也、さすがだね、元エースは違うね」


「おう、当たり前だろ」


「雪菜、なんか見惚れちゃってたよ、智也かっこいいなって」


そういって、私の方に視線を向ける

そういわれるとすごく恥ずかしくなる


「そうなのか」

智也さんがこちらに視線を向ける、そんなことないよと一言いえばよかったんだけど

かっこよかったのは事実だし、何より嘘はつきたくない

でも素直に言うのは恥ずかしい、なのでコクコクと頷いただけだった


私はちょっとパニックになってしまった

私は下を向いたままだ

智也さんは笑顔で一言、言ってくれた


「君のバスケもよかったよ」


そういって、智也はその場を後にした

見られてたんだと思うと、途端に恥ずかしくなった

でもすごく嬉しくなった、胸の奥が熱くなる感じがした

なんだろう、この気持ち

すごくドキドキして、でも熱くて

なんて言ったらいいか分からなくて、

そして・・・もどかしい、初めての感情だった


私は初めての感情に戸惑いを覚えた


「ねぇ、遥、帰りに寄り道してこう」


「うん、行こう」

私はなんとなく初めての感情で戸惑い、相談したかった

遥なら、どうにかしてくれる完全にそう思っている

そんな思いでで学校帰りに喫茶店へ寄った

私たちはパフェを頼み、甘いものを堪能した


遥に話すのはもちろん今日のこと

私は会った日のことから思ったことも全部、遥に言った

私の思いも含めて


「それはきっと恋だね、雪奈ってもしかして初恋?」



「初めてだよ、だからわかんないというか」


「まぁ頑張れ、応援するよ」

私はありがとうと返した

その一言が嬉しかった





「あ、でもさ、雪奈、初恋は実らないっていうから気をつけなね」


遥はたまに最後に気になることをいう、からかってるだけなのだろうか

応援はすると言ってくれた、それは果たしてなんなんだろうか

今の私にはわからなかった


- 寄せるなら 好意を胸に 初恋を 思いがままに 膨らむ道を -


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