これが私のオフ会2 -ver雪菜-
- 困ったら 手に取りだれかに 助けられ -
私はもう一つの部屋にいた、そして電話を取っていた
「すいません、バラエティープレートをお願いします」
そう、今から使うこの部屋で、いつも頼まないものを注文する
ジャガイモを薄く切ってスライスして揚げたスナック菓子の王道、ポテチ
棒状のものにチョコレートをちょこっとコーティングしたチョコのほんのりした味がいい、ポッキー
コーンがポップにはじけて爆発したほんのり塩味がたまらない、ポップコーン
辛いものと甘いナッツを混ぜ合わせた病み付きの、柿ピー
いかを茹でて、ひたすら裂いて乾燥させ癖になる味の、さきいか
そんな超豪華で普段頼まない、カラオケの部屋代より高い特別なプレート
そう、今日は特別な日だから、みんなで分け合えば3000円の巨大なプレートもかなり安くお得だ
私は机と椅子の位置を簡単に並べ替えてるうちに、そのプレートはやってきた
まずはポテチを一口、パクリと食べる
「うん、やっぱりうまい」
予想通りの味に満足して大部屋に戻った、中ではみんな好きなように話をしていた、私はマイクを手に取った
「どうも、みなさん楽しんでますか?」
皆が声をそろえて、いえーい、と応えてくれる、それだけで満足しそうなくらいに嬉しい
「それでは次の企画ですが、なんと三者面談します」
えぇっと何も言わなくても声を揃えてくれとこはなんかいい
「えっと、私と結衣にゃんと参加者の3人でやります、内容はただ適当に話したいでも、何か相談事でもなんでも自由です、お菓子もあるのでそれを食べたいだけでも大丈夫なのでやりたい人はここからくじを引いて番号順にお願いします、それで三者面談しないよって方や待ってる方はここカラオケ屋なので歌ったりしゃべったり自由に楽しんでください」
一通り説明してから、箱をテーブルの上に置く、近くにいた人からくじ箱を回してもらった
私は結衣にゃんと隣の部屋で待った、参加者と色々と話をしていく、1人10分くらいで回していく
もうすぐ学生終わって来年から仕事だよとか、仕事がほんと大変でさ、とかただ話しを聞いてもらいたい人
私、好きな人がいて、でもその人はあの人と付き合っててとか恋愛相談する人、このアニメが今すごい好きでと雑談したり、このお菓子美味しいよねとか、たくさんのお話しが聞けて楽しい、私には拾えないとこでもあらかた結衣にゃんが拾ってくれるので安心してこの企画が出来る、いつかは結衣にゃんに頼らなくても1対1の面接という企画とか出来たら楽しそうだと思った
「やぁ雪菜、向こうの部屋もカラオケで結構盛り上がってるよん」
次にやってきたのは遥だった
「あ、遥ありがとね」
「あれ、2人ともなに?その本名で呼び合う仲の良さは」
結衣にゃんがふと口をはさんだ
「私たち同じクラスなんだよ、それで学校でハンネで呼び合うのも変だしなって思ってさ、いつも一緒で楽しいよ」
結衣にゃんはすごい羨ましがってる、それでも2つ上だから同じクラスってのは無理な話だ、だから学校の思い出話に花を咲かせた
「あ、それとさ、雪菜は智也と仲直りしたの?また普通に話せそう」
「うん、結衣にゃんのおかげでね」
「それはよかった、でもさでもさ2人して同じ人を好きになるとはね、私のお兄ちゃんが人気者で嬉しいんだけどさ」
「複雑な気分よね、てかミカンちゃんも、ともちゃんのこと好きだったんだね」
私は頷いた、確かに複雑だなと思った、だから素直に応援できなかったのかな
その後はしばらく智也さんの話題で話していた、かっこいいなとか優しいなとか智也さんの知らなかったことが知れてかなり嬉しかったりする、私も心のネットが揺らした話をしてみると共感された、誰かに伝えて、分かってもらえた時の喜びはつい笑ってしまうほどに嬉しい
「へぇ、そういえばミカンちゃんはどうしてバスケ始めたの?」
「私は漫画にはまってからかな、漫画の通りに覚えてやってたらそのまま全国で優勝しちゃったっけ、ただバスケは上手くいっても恋愛の方は漫画みたいにいかなくてさ」
「ってか全国だけでも十分凄いよ、それでその漫画みたいにバスケ部の先輩とは仲良くなかったの?」
「いや、特に憧れる人がいなかったんだ、ずっと漫画のヒロインの子がかっこいいなと思いながら頑張ってたよ」
そんなこと言ったら思い切り笑われた、私も変な話しだと思う
「で、智也のサッカー見たら、一目惚れっということでしょ、バスケはやめちゃうし」
「うん、だってかっこよかったし、バスケやめたのは優勝して満足したからかな、漫画の連載も終わったしちょうどよかったのよ、最近は高崎さんに教えたりしてるけどさ、気が向いたらまたやると思う」
「そっか、がんばれそしたら智也はきっと会場まで応援に来てくれるんじゃないかな」
私はそれを聞いて思わず立ち上がった、その時にテーブルに足をぶつけてしまった、痛いけど大丈夫だ果たしてこの2人は私の反応で笑ったのか、足をぶつけたことに対して笑ってるのかどっちだろうか
でもそんなことはどっちでもよかった、それよりも2年になったらバスケ部入ろうかなと思った
そして3ポイントシュートを決めて、客席にいる智也さんにVサインしてる自分を想い描いた
「さて、じゃあ私はそろそろ戻るね」
「うん、ありがとね」
そう言って手を振って遥は出て行った、そして次は智也さんが入ってきた
「あれぇ、お菓子が残り少ないな」
「ごめん、ミカンちゃんがずっとポテチばっかり食べちゃって」
だって美味しいんだもん、手が止まらないんだよね、ポテチ以外に種類があったのでポテチだけなら大丈夫かと思い食べ続けたのだ
「それよりポッキー余ってるし、ポッキーゲームでもする?」
そうやって結衣にゃんは笑顔で智也にポッキーを差し出す、しかし智也さんは少し照れてるのかポッキーを受け取らなかった
「じゃあミカンちゃんとする?」
「え、いや私は・・・」
急でびっくりした、智也さんとふと目が合う、あの時のこと気にすんなって言ってたし、思い切って一歩踏み出してみよう
「ねぇやってみない?」
そう甘い声で迫る、智也さんはもう一度やってくれるのだろうか
「また今度な」
そう言って断られた、それはきっと今度2人でならいいのかなと期待してしまう、今は結衣にゃんがいるからやめとけという意味なのか、そう思うと自然に笑みがこぼれてきた
「それで智ちゃんは何か、相談事?聞きたいことでもある?」
「じゃあ2人の関係についてかな、なんかやけに親しくてさ、でも2人で一緒にいるとこ見たことないなって思って」
「あぁそれはオフ会で会って知り合って、後はチャットでのやり取りでいろいろ話したからかな」
「うんうん、オフラインじゃあんまりあってないもんね」
ふと、昔を思い出した、私は部活が終わり家に帰って、バスケするかネットをするかがメインだった
あの時はクラスに馴染めなくても部活に馴染めてた
「家はけっこう近いのにね、オフ会以外じゃ試合を見に行ったときかな、そのたびに長話しちゃって楽しかったな」
私と結衣にゃんは過去話で盛り上がった、智也さんはただそれを聞いているだけだ、それでも楽しそうに聞いている
やっぱり私ではなく私たちに興味があるのかな、智也さんの本命はどっちなのだろうか
「さて、じゃあ今度はこっちから質問するね、何気に1番気になってた質問なんだけどさ」
そう言って結衣にゃんが切り出した
「智ちゃんの本命は私?それともミカンちゃん?どっちなの?」
- 気になった 先の一手は 場を制し 君の眼見つめ 空気たたずむ -




