オフ会準備 -ver雪菜-
- 会えなくて ホントの気持ち 裏腹に -
あの日から数日が過ぎた、今日は土曜日で学校は休みだ
幸いにもあの日から智也さんと2人でばったり会うようなことはなかった
会えないのはやっぱり寂しいが今は都合がよかった
さっき起きたばかりで、時間は10時、今日は1日何しようかと考えている
遥と遊ぼうかと思ったが、智也さんに近づくことになる
高崎さんとバスケでもしようかなと思い携帯を手に取った、私は手慣れた手つきで携帯をいじる、1件メッセージが来ていた
「おはよー、今日暇だったら遊ばない?」
相手は結衣にゃん、送信日時は8時頃だった、私は待たせたかなと思い即座に電話した、約束とかはしてないので待たせたということはないが、それでもなんか待ってくれてる気がした
電話を終えて12時から遊ぶことになった、私は朝ご飯は食べずにとりあえず
私は着替えた、そして待ち合わせ場所に向かう、相変わらず30分前についてしまう癖が抜けない、時間に余裕を持ちたいってのもあるが考え事をするのも楽しい、その日に何が起こるか、こんなことが起きたら嬉しいなとかそんなことを考えてると30分は本当にあっという間だ、時間が過ぎるのは集中するほど早いのだ
「お待たせ、ミカンちゃん相変わらず早いね」
「そんなことないって、えへへ」
結衣にゃんは私の隣に立つと手をとって、さぁ行こうかと私の手を引いた
その時に腕には柔らかい物が腕に当たる、前に私が顔をうずめたものだ、ほんとに柔らかくて、私は黙って堪能してた
私たちは今日はただのお買いものだ、周りの目があるので前みたいには出来ない、でもやっぱり顔を埋めたい、不思議な癒し効果があるからだ、私は黙って視線を寄せた、不審に思われないように話題を出す
「あ、そういえばさ、前にオフ会したって言ってたよね、どうすんの?」
「今日決めようかなと思って、それで小道具とかも用意できちゃったらなって思う、日付は2月14日でどう?ちょうど土曜日だし」
私は頷いた、その日ならチョコをみんなにプレゼント出来るし、何かを盛り込むにはちょうどいい日だと思う
「それでさ、ミカンちゃんに副幹事をお願いしたいなって、もし私に何かあったとしてもミカンちゃんなら安心だし」
その言葉は私を信頼しての言葉で嬉しかった、だけどちょっとだけ切なさを感じた
そういえば結衣にゃんは身体が丈夫ではない、本人曰くたまにヤバい時もあるらしい、1人で色々とやるのは危険だ、私も楽しみにしてる、だからこそ協力して最高のオフ会にしたいと思う
「いいよ、私にも手伝わせてよ、最高の企画にしようよ」
オフ会の準備は私にとっても楽しみだ、参加する方も楽しめるように主催側も楽しめるのがオフ会だ、むしろ開催側が楽しまなきゃ楽しいオフ会は出来ないとさえ思う、だから私は今回の企画をすごい楽しみなんだ、私たちはオフ会の話しで盛り上がり、どんな企画で盛り上げるかずっと話してた、お買い物に来たはずなのにほとんどカフェで話していた
募集するトピックも立てることが出来た、最近は携帯でもトピック立てれるからほんと便利になった、オフ会の話しが本格的に進み、買ったものはオフ会で使う小道具は買えたのでよかったなと思う
「さて、あと1ヶ月だね、がんばろうね」
結衣にゃんは笑顔でそういった、私はうんと勢いよく頷いた、帰り際のんびりと2人で歩く、相変わらず会話は途切れない、ここまで元気そうなのでほんとにヤバいって言ってたのが少しだけ信じられなかったりする、いや信じたくないだけなのだと思う
「今日はありがとね、それじゃまた」
そういって結衣にゃんは手を上げて去って行こうとする
私はそれを止めた、結衣にゃんに思い切り抱き着いた、相変わらず発育の良い胸に顔を埋める、なんかそうしたい気分だった、結衣にゃんは黙って頭を撫でてくれた
しばらくしても何も言わない、この沈黙は平気なのだろうか
「何も聞かないの?」
「うん、ただこうしたかったりとかなんか不安な時とか、あんまし聞かれたくないでしょ」
「うん・・・」
「私とこんなことできるの今だけだからね」
そう、囁くように結衣にゃんは言った、その言葉は私の心に重く響いた、いつまでも頼りすぎてちゃいけないなと、しばらくすると私は顔を上げて、勇気をもらったから大丈夫と笑顔で答えた
その日から2人で色々と話して、計画を順調に進めていった
気がつけば2月に入り、何事もなく日々は過ぎていった、ある日の放課後
「雪菜、一緒に帰ろう」
学校が終わり、遥と帰ることになった、一緒に帰るのも少し懐かしい気がした
「最近、なんか楽しそうだね」
「あ、うん、結衣にゃんとオフ会することになってさ、あ、遥に言ってなかったね」
「やっと話してくれたね、結衣にゃんから誘い来てたんだけどさ、雪菜からなにか話してくれるかなって期待して待ってた、やるのは来週でしょ」
「うん、ごめんね言ってなくて、ちょっと夢中になってた」
「そっか、楽しそうだから私も参加表明しとくね」
それを聞いて安心した、身内がいるだけで多少はやりやすくなるというものだ、なにより安心感が生まれるし、いざというときに頼れるのだ、それが友達なのかなとふと思うとさらに嬉しくなってきた
「ついでに1つ聞かせてほしいんだけどさ、智也となんかあったの?」
まさかこんなとこで聞かれるとは思ってなかった、それはちょっとした不意打ちだった
「いや、なんでもないよ、ただ最近話してないから、距離感あいちゃったかなってだけ」
あの日から何も進展はないのだ、連絡も全くない、でも私の想い出だけは鮮明に残ってる、あんなことしたの初めてだったから、後悔はあるから何かのきっかけで前より1歩進んだ関係に慣れれば良いと思うけど難しい、だからこそ今はそのことは考えずに目の前のオフ会に集中できてるのかなと思う
変なことを考えなくてもいい、おもしろそうな企画について結衣にゃんと話していただけ、それだけでよかった、今の私にとってそれが有意義な時間だ、来週末には本番だからそれまでは企画に全力を尽くした
そしてオフ会前夜、私はチョコレートを作った
みんなに配るためだ、トピックに手作りチョコ配布ありと書いてしまったため作るしかない、それも楽しみの1つにしていたので問題はなかった、めんどくさいとは感じるもののそれ以上に楽しみだった
チョコそれは相手に気持ちを伝えるための日だ、私は智也さん用にも作った
そして、あの日のことを謝ってもう1度話せる関係に戻りたいと思っていた
智也さんには声をかけてないので、明日は渡せない、なので月曜日に学校で渡すことになる、智也さんに渡すのはもちろん本命だ、そして直接言えなくても困らないように手紙も一緒に書いた
こうしとけばきっと言葉を忘れても大丈夫だから月曜日に下駄箱にいれとくだけで大丈夫だから
明日はついに、今まで以上に力を込めて準備したオフ会だ、最高に楽しいオフ会だ
私は明日を楽しみに眠りについた
- チョコっとね 想いを手作り 特別に 君へと1歩を 踏み出せますよに -




