表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/32

復習 -ver雪菜-

- 1年の 終わり近づき 振り返り -


12月28日


「おはよう、雪菜」


手を振って、遥がやってきた

私は今日遥と遊ぶために駅前で待ち合わせた


「そういえばさ、デートの復習って初めて聞くんだけどさ」


「私も初めてだよ、まぁそんなこと言って遊びたいだけだから、気にしないでよ」


あの後、智也さんはするりと私を解き、去って行った

プレゼントも受け取ってもらえずに、行ってしまった

ふられたのは2回目だ、悔しいと言えば悔しい

でも、自分の気持ちを伝えることは出来たのでよかった

1つだけ腑に落ちない点がある


「俺も好きだよ、好きでいてくれてありがとう、でもごめん」


なんでだろうか、あんな絶好のチャンスをものに出来ずにゴールを決めれなかった

無得点のまま私の後半戦は終わってしまった


今日は遥がどんな感じのデートがいいか、女の子が考える理想のデートと言えばわかりやすいのかな

そんなことを今日は遥とやる、本人は元気づけるためらしいが私はそんなに落ち込んでない

前日に作った、テル坊のおかげだろう・・・ってこともなく

好きだって言ってもらえたのが嬉しかったから、それなのにプレゼントを受け取ってもらえなかったのは何故かと気になる点はある


「まぁ深く考えずに楽しんでいこうよ」

そう言って、明るく私の腕を引く遥

まず最初はジェットコースター

「やっぱりこれからなんだね」


私たちは乗り込んだ、偶然にも最前線で

徐々に上昇するコースター、ふと隣を見てみると、目を瞑ってる


「遥っ、いい景色だよ、ほらみて、目を開けて」

と、落下する直前で言ってみる


「わ・・・あああぁぁぁぁぁあぁぁっぁあ」


となりで遥の叫び声がこだました

それからジェットコースターがとまりぐったりしていた

私は遥の肩を抱えた


「ごめんね、雪菜」


「もう意気消沈するの早すぎるよ、少し休もう」

私はベンチで遥に膝枕をしてあげた

こんなぐったりしてる遥はレアだ

いつもは私にも分けてくれるくらい元気なのに

遥の髪を撫でる、柔らかくて手触りが凄くいい


「もぉなに、ニヤニヤしてんのよ」


「だって、こんなぐったりな遥、珍しいじゃん」


「うぅ、ごめんね、後5分くらいしたら、また元気になるから」


「いいよ、ゆっくりで」


そういってほんと5分したらほんとに元気になる遥はすごいなって思う

次はコーヒーカップに乗る予定だったが、トラウマでもあるのか頑なに拒否してた

まぁジェットコースターの反応見てれば、そういうものかとも思う

そしてメリーゴーランドに、やはり2人で1つの馬に乗る


「遥、私後ろでもいい?」


遥はうなずき、私が後ろで乗ってみた

遥の後ろに乗り思い切り抱きしめる

遥の髪に顔を近づける、やはりいい匂いだ


「そういえば智也さんにさ、私のイメージってコーヒーカップとかメリーゴーランド見たいって言われたよ」


「あぁそれはわかる、なんか可愛いの好きだもんね」


「そういうふうに言われて、嬉しかった、ふふっ」


そんな会話をしながらあっという間に終わる、終わった後でも遥の感触はしっかりと残っていた

ほんと触り心地がいいよね、別にグラマーってわけではなくただ小さくて細いだけなのにね

なんか柔らかいというかそんな感じだ


「さぁ次、行こうよ」

この次に行ったのはお化け屋敷


「入る前に言うけどさ、ここのお化け屋敷怖くないんだよね」


「えっ、じゃあ悲鳴あげて抱きつけない感じ?」


「そうそう、前にやってくれた、あの電話のサプライズのがとても怖かった」


「そっか、じゃぁここはいいね、次行こうか」


あっさりと流してくる、遥は苦手なのかもしれない、ここがきっと

入れば遥は怖がってくれるかな、でも笑い話しながら歩けたくらいだからな


「おーい、次行くよー」

そう言って遥が呼んだ、私は返事をして遥のもとに駆け寄った

そしてこの後は色々と待ち時間がないものを乗り回したな

本当に楽しくてあっという間の時間だった


「でさ、観覧車・・・の前にフリーフォール乗ったんだよね」


「うぅ、ごめんあの高さ無理」


「ね、私も乗って後悔した、ずっと手は握ってもらってたけどあれは無理、100メートルっておかしいよねホント」


「よく乗れたね、智也と一緒なら大丈夫と思ったのかな」


ほんとその通りだ、誰かと一緒なら、心強い人がいても、こういう怖さは無理だ

この後は観覧車に乗った


「わぁ、ねぇ雪菜、すごく綺麗だね、見てみて」

乗った瞬間のこの変わり用はさすがだなと


「もぉ、遥ったらはしゃぎすぎ」


「だってなんかわくわくしちゃってさ、私うるさすぎて、一緒に乗ってくれる人、少ないから」


「いいじゃん、私は智也さんと乗ったときほとんど話さなかったよ」

自分で言って何に対抗してるのかと不思議に思った

でも思ったことを素直に言えるのってすごいなって

遥を見つめてたら、やっぱりあっという間で、観覧車の15分ってのは案外当てにならない

体感的にはもっともっと短い

観覧車は下に付き終わってしまった、そのまま歩いて出口へと向かう

日も傾き、オレンジ色に染まってる空、遥は私の少し前を歩く


「私、ここで告白したんだよ」


そう言うと遥はこちらを振り向いた


「ここで、好きです、もし付き合う気あるなら、プレゼント受け取ってくださいって」


「その距離じゃ遠くないかな?ほら、もっと近づいてさ、こう相手の耳を塞いで無理やり目を合わせて」


遥が実際に私の両耳を押さえて、屈めさせて顔を近づける

ほんとあと5センチの距離、私の視界には遥、以外映ってない、周りの音もほとんど聞こえない

そしてすごくドキドキする、女の子同士なのに、キスとかされたら間違いなく堕ちるだろう

そのくらい私の顔は多分かなり赤くなってる


「私と付き合ってください、ずっと好きでした」


私は遥に圧倒されて、何も言えなかった

遥は手を放すと私に問いかけてきた


「どう?びっくりした?」


「これはやばいね、すごいよ遥、かなりくらってきたよ」


「うん、プレゼント受け取ってとかよりかは確実に行くなら、相手に逃げ道を与えない方法なんかオススメするかな、ただこれで拒絶されたらものすごくへこむけどね、涙流すけどね」


実際にあった出来事なのだろうか、確かめる勇気は私にはなかった、私たちは、雑談をしながら遊園地を出た

これは事前に知っときたかった、でもどうなんだろ、私がやったら答えてくれただろうか

両想いなのに振られて、智也さんには別に好きな人がいるのだろうか

思い切って遥に聞いてみた


「どうだろうね、さすがに誰が好きかまではわかんない、最近見てる感じじゃ、雪菜は完全に脈ありだったよ」



「遥が前にさ、初恋は実らないって言ったじゃん、もしかして最初から知ってた」



「まぁ・・・うん、あまり深くは話せないけどさ、智也が人気でさ、彼女を作らない理由は知ってたから

 でも、雪菜はもしかしたら特別なのかもって思えたよ、だから応援したの」


「なんかそれ聞けただけで嬉しい」

やっぱり遥は私の救世主だった

私は心の中で「ありがとう」と呟いた

ほんとに遥と、友達になってよかった

智也さんに2度も振られたし、しばらくはバスケに集中しよう

悔いは全くないわけじゃないけど、私の心は晴れていた

遥のおかげで、また遊ぼうね


- キミがいて ただそれだけで ありがとう いかなる日々も 強し心が -



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ