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いつもの時間
今日もゆりかの家に行き
彼女の香りのする部屋でくつろぐ
最近変わったことといえば
彼女の部屋に知らないものが増えたことぐらい
きっと彼から貰ったのだろう
大切にしているのがわかる
それを見るたび胸が苦しくなって
早く帰りたくなる
「そろそろ帰るね?」
「え?早くない?」
驚いた様子のゆりか
「うん…ちょっとね」
そんな寂しそうな顔しないでよ
私だってもっと一緒にいたいけど
苦しいの…
ごめんね
荷物を持ってゆりかの家を出る
「じゃあ、また明日ね?」
心配そうに手を振るゆりか
コクン、と小さく頷き
その場を去る
天使と悪魔の囁きから逃れるように
イヤフォンの中へ逃げ込む
さぁ、明日はどんな顔して会おう
ゆりかを見るたび
声を聞くたび
全てが欲しくなる
私って、こんなに貪欲だったかな?
また明日か……
呟きながら歩き出した
少し遅くなりましたが続きでございます!
くみこちゃん見てると切なくなってきます……
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